第1話

曾祖父から続く我が家はとても大きな屋敷を持っていた、今そこでは僕と親父、
そして何人もの代々仕えている使用人が住んでいる。
「悟様、紅茶をお持ちしました」
「ありがとう理音」
自室で学習をしていると、一人の住み込みの使用人である少女が茶を運んできた。

彼女の名は理音、主に僕の身の回りの世話をしてくれている。
「ん…理音の入れてくれた紅茶は美味しいね」
「ありがとうございます、あの…これも私が作った物なのですが」
そっと彼女は可愛い柄のハンカチに包まれたクッキーを差し出す。
僕はそれを一つ掴み、口に運んだ。
カリッと香ばしい歯ごたえの後、砕かれたクッキーは口の中に溶けていく…
そして甘すぎない丁度いい甘味が口に広がっていくのだった。
「んっ…美味しいよ」
「そうですか、良かった」
彼女はホッとし、とても可愛らしく微笑んだ…何だか凄く嬉しそうだ。
僕はその笑顔を見て、心が温まる思いを感じてたよ…
いつからだろう…出会った時の最初からかもしれない、
実はこの使用人である少女に、僕は特別な感情を抱いてた。
美しい綺麗な髪を伸ばし、暖かな笑顔を絶やさない彼女の容姿も…
一生懸命に使用人としての仕事をし、そして自分よりも他人を気配りし、
無償の優しさを与えてくれる心…全てが僕の心を虜にさせていた。
彼女が部屋から出て行った後に、静かに入れてくれた紅茶を飲み続ける…
そして窓から庭園を見ていた…ちょうどこの後に理音が庭木に水を撒き始める頃だったからだ。
美しく整った庭木や、飾られた草花に水を撒く彼女の姿は、
日光が撒かれた水滴に反射し合い、何とも可憐で綺麗な光景を演出し、
とても素晴らしい風景にさせていた。
少し離れた場所で庭木の整備をしてる庭師の岡村も、我が家お抱えコックの鈴木も、
屋敷のほとんどの男性使用人らは思わずそれぞれの仕事を止め、美しき少女に目を奪われているようだ。
屋敷には他にも美人の女性使用人が勤めてるが、
理音はその中でも特に注目を浴びている、まるで我が家に舞い降りた女神のような…
そんな認識かもしれない。
清楚なイメージでデザインされた我が家自慢の使用人服である黒と白で強調されたエプロンドレスが、
そんな彼女をより純真な小さな天使へと見せてたのだった。

だけど僕は知っている、あの純粋無垢そうな彼女の秘め事を…

時間は深夜…日が変わった時刻に僕は自室をこっそり出て、ある場所に向かってた。
それは親父の部屋だった…親父はとある企業の会長で、今日は遅めの帰宅だったんだ。
親父の部屋の扉から光が漏れている…まだ起きているんだ。
ゆっくり足音を殺し近づくと、話し声が聞こえてくる…親父、そして…理音の声だった。
「もう悟は寝たのかね?」
「はい…先程に」
扉の僅かな隙間から中を覗くと、ちょうど理音が親父の立派なスーツを脱がせてるところだった、
彼女は主に僕の世話をしてくれているが、雇い人は親父だ…
だから父の世話をするのは使用人として当然だろう、しかし。

「そうか…では」
「あ…旦那様」
親父は唐突に理音の身体を抱きしめる!彼女は一瞬は驚きの表情をする、
だけどすぐに…頬を赤く染め恥らいつつ、照れて微笑んでたよ。
「さぁ、いつものように自分で見せてごらん、私のを欲しがってる場所を」
「は、はい…」
親父が理音を離すと…彼女はそれでも恥じらいの表情のままだった、
そして自分の着ているエプロンドレスのスカート部を手で掴み、そこをゆっくりと捲り上げたのだ!
見えていく…彼女の素足が、そして股…可愛らしい下着の付けた股間が!?
親父は笑む…とても卑しく見つめて、手を伸ばし彼女の下着を掴み…擦り下ろしていく!
「ふふ…花弁が震えてるよ、こんなに蜜を零しおって…んっ!」
「あぁ、あはぁ!!」
親父の顔が、理音の股に埋まる…何をしてるのだろうか、死角になって見えない…
ただ…彼女は息を荒げて身を震わせてた…肌色がますます赤みを帯びていく…
「次は可愛い乳房を見せておくれ理音」
「はい…」
親父が囁くと、彼女は恥じらったまま…今度は胸元を晒させていく。
服を脱ぎ…胸の膨らみを露出させていった…親父はそこへも顔を埋めていく!
「んっ!あぁ!!!」
「んっ…甘い香りだ、私の用意した香蜜を塗ってるのだね、ふふ…さくらんぼが甘いよ」
「旦那様…あ!あぁ!!!」
こっちからは親父の身体が邪魔して見えないが、とても卑猥な真似をしてるのは容易に分かる、
彼女の反応が証拠だ、とろんっとさせた潤んだ瞳になって、感じてる体感に耐えている…
「ふふ…では、よく濡れてきたようだし…味わせてもらおうか」
「…はい」
ついに今日もその時が来る…親父はズボンから硬くしたイチモツを取り出すと、
それを晒したままで…彼女を抱く、そして…彼女の表情が強張った!
「旦那様…あぁ!!」


第2話

ビクビクッと身を震わせ、何かがあったのを知らしめる…
きっと繋がってる、理音の性器に…親父のが入ったんだ。
つまり男女の営みを始めたんだ…父親と、僕の大好きな女性が!
「はぁ…あぁぁ!!」
「そうだ、私のをもっと締め付けておくれ」
「はい…あぁっ!!」
親父は愛用の椅子に座ると、その親父の膝上に乗るように理音は身を乗らす、
そして自分から腰を上下に動かせていた。
こっちにも聞こえてくる…部屋に響く親父と理音の卑猥な甘い吐息が。
ただ僕は身体を震わせて見つめてた…この行為の終焉までずっと。
「うっ、さぁ…口を開けてしゃがんでくれ、今日は飲むんだ」
「はい…旦那様、あぁぁ!!!!」
理音は一段と激しく身を震わせていく、そして…身を離し、
今度は親父の足元にしゃがみ込む、ちょうど頭をイチモツを晒す、
親父の股間へ埋める様にして…
「んくっ…」
次に親父が震えた、そして続いてまた彼女が…
「うっ…全部飲んでくれたか、今日も良かったよ理音」
「んはぁ…美味しかったです、旦那様…んっ」


再び立ち上がった彼女、その恍惚させてる顔の口元には、
何か粘った白いのが付着してるのが見えてる…
あれは何だろう…ただ、無性に腹立たしい代物に感じてたよ。

しばらくして理音が部屋から出そうな感じになり、僕は急いで自分の部屋に戻っていく、
そしてベッドの中に身を潜り込ませ…そしてまだ高鳴る胸のまま、
さっきの光景を思い出し…この勃起している股間のを自らの手で慰めてた。
あの昼間の清楚な彼女と違う、夜の…親父と会ってる時の、
淫らな彼女を思い浮かべ、ひたすらに寂しく慰めてたんだ。
「畜生…」

親父が彼女を屋敷に連れてきたのは、数年前の事だった。
彼女は僕より三年くらい年下の少女で、我が家の住み込みの使用人として雇われた時…
まだ彼女は遊び盛りな子供だったのさ。
だから最初は、彼女は使用人としての仕事をミスってばかりで、
よく当時の使用人長に怒鳴られていたものだった。
だけど彼女は一生懸命に真面目に与えられた仕事を頑張り続け、
もう今日では誰よりも立派に仕事をこなしてる。
そうなった頃だったな…勤めて一年後になり、この僕の世話の担当をする事になったのだが…
優しく母の居ない僕の心を慰めてくれる彼女を、たちまち僕は好きになっていた。
ずっと年下だった少女を、僕は情けなくも母性を求めてたわけで…
その欲求を彼女は満たしてくれた。
僕が通う学園でトラブルがあって、落ち込んだとき…彼女は何も言わず、
ただそっと…傍にいて、寂しい心を癒してくれた事も、
時には美声で励ましの歌を歌ってくれた事もある。
ある時は逆に、黒い虫に出くわしパニック状態の彼女を、僕が助けた事もあったよな。
まるで母親であり妹である、それが僕にとっての彼女だったんだ。
甘えて、甘えられて…そんな感じで接していたっけ。

だからショック立ったんだ、親父とそんな関係になっていたなんて知った時は。
あまりにも偶然だった、それを見てしまったのは…
深夜に寝付けなくて、屋敷内を徘徊してたのだが…
親父の部屋の前で話し声が聞こえきたので、いけないと思いつつも好奇心で中を覗き見ると、
そこで親父と淫行してる、今よりもっと小さな体格の時の理音が居たのだった。
それからしばらく彼女と上手く顔を合わせれなかったのは覚えてる、
一時は侮辱した冷ややかな目で見てた時もあった…でも。
やっぱり好きなんだよ、嫌いになれないんだ…彼女の事が!
その体が汚れていてもいい、清らかじゃなくていい…
いつも僕に優しく微笑んでくれたらそれで…いや、
やっぱり欲しいよ…全てが、彼女の全てが!
僕も成長し、一人前の性欲だってある…だから今までは彼女と親父の淫行を覗き、
この胸の欲望を解消させてた…だけど僕も!!

いつしか身体が成長し、彼女への想いが積もっていく内に、
僕は彼女の淫行現場を見て自分を慰めるだけで満足できなくなっていた。
そして…僕はある日、とうとう…

「失礼します…旦那様」
あくる日…パタンッと深夜に、親父の部屋の扉を閉めて廊下に出てくる彼女を隠れ待ってた。
「理音」
「!?悟様、どうなさったのですか…こんな時間に?」


第3話

突然に声をかけられ驚き困惑する彼女、僕は偶然を装って平然と対する…
ただ胸の内は緊張し、激しく高鳴っていたけども…
「ちょっと眠れなくてさ…そうだ、僕の部屋に来てくれないか?」
「は、はい…」

理音を連れ、僕は自室に戻る…彼女はその間、何のようだろうかと少し不思議がっていたよ。
やがて真っ暗な…月と星の光が差し込む室内に僕らは入る、
彼女は明かりを灯そうとしてたが、僕はそれを止めさせた。
「悟様?きゃっ!」
「理音…そのままで大人しく聞いてくれないか?」
「は、はい…」
この時、僕は彼女の手を掴み…そして胸元に引き寄せて、優しく小柄な身を抱いたんだ…
僕の鼻近くに、彼女の髪が迫りシャンプーの良い香りが強く感じられた、
そして手には柔らかく温かな肌の感触を感じてる、なんか小さな細い体だな…
まるで少し力を入れたら壊れてしまいそうな、そんなか弱い感じがするよ。
「ねぇ、僕は知ってるんだ…親父と、夜な夜なそんな関係になってるって」
「旦那様と…!?」
彼女は驚き目を大きく見開かされていた、やはり僕にはバレてない…隠し通せてると思ってたのだろう、
そして身体が小さく震えていく…顔色も赤かったのが、青ざめていく…
僕に対して罪悪感を感じてるのかもしれない、そんな彼女に僕は酷い事を囁くんだ。
「親父の匂いを感じるよ、さっきもしてたんだろ?」
「あ、あぁ…それは…その」
うろたえて困り果てる理音、別に親父の体臭を本当に感じてるわけではなかった、
だが…今までの傾向で、さっきもしてたのは明らかだった。
なんか分かっていたが…それでもムカッとなるのはしょうがない事かもしれない。
「痛っ!苦しいです悟様…」
「あっ、ゴメン!」
思わず力が篭り過ぎたようだ、苦しがる彼女の苦悶の声にしまったと思った。
僕は…彼女を苦しめたいわけじゃないんだから。ただ…
「ねぇ、僕も…していいだろ?親父と同じ事を…」
「えっ?」
「僕だって君のご主人様なのだからさ」
抱きたい、そう抱きたかった…まず親父と対等にならないと話にならない、
いや…単なる僕の卑しい欲求かもしれないが。
「……は、はい…ご主人様」
しばらく考え込み、彼女は…頷いてくれた。
ただその彼女の悲しそうな表情に、僕の心はズキンと痛んだけども。
だが男の本能だろうか、それで卑しい欲求は萎えなかった、
だからこそ気持ちが萎える前に…僕は彼女を自分のベッドの上に押し倒したんだ!
「あっ…んっ…!」
「理音…脱がせるよ」
何とか自分の欲を抑えこみ…できるだけ優しく丁寧に、
この少女の着ている黒を強調させてるエプロンドレスを脱がせていく、
それは少しシワができてた…親父との時についたのだろうか?
やめとこう…今は親父に抱かれた後だと思わない事にするんだ。
今だけは、僕はただ純粋に…彼女を抱きたかったからだ。
「あ…あはっ…」
甘い声が彼女の口から漏れてくる…服を脱がせていく度に、
この小さな口元からは艶のある熱い吐息が漏れてたんだ。
その響きは僕の胸をも熱くさせていく…そして手を震わせていた。
そんな手で作業を続けていくと、やがて彼女を真っ白な下着姿に変えたんだ。
「綺麗だ…理音の下着…」
「あ…恥ずかしいです悟様」
純白の可憐な下着を纏った姿は、凄く綺麗で…そしてやらしかった。


段々と僕は自分の股間辺りが激しく熱くなって…全身の血がそこへ集まっていくのがわかった、
身体は準備してるんだ、頭が興奮し…その時が迫ってるのを予感してる。
「これも脱がすよ、いいね」
「…はい」
とても恥ずかしそうに頷く、僕はその返答に甘え…まずブラを外した。
「あ…んっ…」

見えた…理音の胸の膨らみが、親父の影で見えなかった部分が鮮やかに見えてる!
こ、これが女の…男とは違う柔らかくそしてふっくらした胸なんだ!!
手で包み込めそうな丸い丘の膨らみの先には、小さな可愛いピンクの粒があった。
乳首だよな…ピンッと勃って、白い桃色の肌に一段と鮮やかな赤い桃色のこの突起は、
より目立たせていたよ…とってもやらしくね。
「はぁはぁ…じゃあ次は下を脱がすからね」
「は、はい…どうぞ」
僕はより震え上手く動かせない手で、可愛らしい白い布地を掴む、
そして足下へと下ろすんだ…見えてくる、初めて見る場所が!
そこはより火照っているみたいだった、熱気を感じてたから…
同時に蒸れてるようにも思える、それにパンツ…女の子だからパンティか、
それを下ろした際に、中央辺りでトロォ…と、透明ぽい粘液が布地とアレの間に糸の様に垂れ繋がってた。
アレ…僕はそれを見て、より一層に動揺してた、だってそれこそが…女の子の性器だったから。
何と言って説明すればいいのだろうか、唇?いや…花弁か?
まさしくピンク色の花弁だった、この股間の縦の割れ目は…
ヒラヒラした外側に内からは蜜が零れてきてるのだから。
「悟様、そんなに見られたら…あ…」


第4話

この性器部を見られるのは、女としてよほど恥ずかしいのだろうか、
もう理音の顔はより一層真っ赤に染まってた。
身体も細かく震えてるし…だけど止まらない、
そんな彼女の仕草が僕の興奮をより増させているようだったからだ。
「理音…んっ!」
「んん!あ…悟様!!」
僕は、再び彼女を抱きしめ…そしてその小さな唇に、自分の唇を重ねた。
驚く彼女…大きくまた見開く瞳だったが、唇を重ねてからしばらくすると…とろけるような瞳になっていく。
なんて可愛い…そして気持ちいいんだろう、唇の感触を堪能し僕はとても心地良く感じてた、
ここも柔らかく温かい感触で、何よりもっと深く彼女と触れてるような気分にさせてくれてる。
同時に僕の中で、何かがプチッと切れたような感覚を感じてた、
それは理性の糸だったかもしれない、このキスがきっかけで大胆な行動を僕はしていくのだから!
「あっ!あはぁ!!悟様…あぁ!」
ますます熱く激しい吐息の響きに変化していく彼女、それもその筈だろう、
僕は彼女のあの胸の膨らみを手で包み…揉んでいた。
優しく…愛しく手を動かし感触を堪能させてもらっていく。
「はぁはぁ…理音…」
弾力ある膨らみの感触が伝わってきてる…ここは最高の手触りだったんだ、
それに何だろう…どこか懐かしい気分になっていく、
まるでここの感触はずっと昔の記憶を呼び覚ましそうな感覚だったんだ…
あっ、そうか…赤ちゃんの時かもしれない、母親の胸に抱かれた時の記憶か。
「ふわ!あぁぁ!!」
そんな事を思ったからか、僕は思わず頭を彼女の胸に埋めてた…そして口に咥えたんだよ、
この先っぽ…乳首を、まるで母乳を飲むように!
舌先で包み込んで吸っていく…この彼女の乳首を!
「あっ!あはぁぁ!!悟様あぁぁ!!」


身悶えしていき、ビクビク震わす彼女…それくらいに強く感じているのだろうか、
顔は…恍惚してる表情だった、嫌がってない…むしろ気持ち良さそうだ。
だから僕は…息を飲み込み、手を…いよいよアレに触れようとしていく。
このさっきよりも蒸れてトロトロと蜜を垂らす場所へ!

ピチャァ…

「ひゃ!あぁ…そ、そこ…あんっ!!」
卑しい音と共に、また一段と高く喘ぐ理音、熱く濡れた花弁に触れて指先で弄ると、
その声はもっと高くなっていく!
「あはぁ!あぁぁん!!」
「はぁぁ…可愛いよ、理音…はぁ…」
「悟様…あぁ…!!」
こんな彼女を目にし、当然のようにあの場所はすでに盛り上がってた、
熱くなって激しく血流が流れてる脈動を感じてた…そろそろ出番だと訴えてるようにも思える。
だから…ついにそれを露出させたんだ、この彼女の前で!
「あぁ…それが悟様の…」
彼女はジッと見つめてた…僕の股間のイチモツを。
何だろうか、とても恥ずかしい…彼女は僕のを見て、どんな風に感想を抱いているのだろうか、
聞いてみたいような、でも怖くて聞きたくないような…
だから何かこれ以上反応される前に次に…そう、いよいよ入れようとしていた。
一つになる…いよいよ僕らは繋がるんだ!
「いいよね、理音…」
「あ…悟様の好きなように、どうぞ私の体をお使い下さい」
彼女はポッと頬を染め、そんな風に語っていく、
だけど…その表情には陰りがあったんだ。
「どうぞ、この私の卑しいこの身体で…ご主人様の高まった性欲を発散してください…」
ドックン!
胸が急激に高鳴った…でも体の熱は引いていく…
頭の興奮は冷め、冷静な思考が蘇ってくる…
どうしてかって…気付いたからさ、彼女は男と女として僕…悟に抱かれてるわけじゃない、
使用人として仕える御主人様の為に抱かれてるんだ…そこに愛は無い。
ただしょうがなく抱かれるんだ…だけど、僕はそんなの望んでいない!
「違うよ理音…」
「え?」
「僕は、君が好きだから抱くんだ…繋がるんだ!!」
僕は思い余って告白してた、この胸に秘めてた心を…言葉にしたんだ。
当の理音は唖然と驚いてたが…関係なく気持ちをぶつけていく!
「君に…理音に出会って直ぐ…好きになった、こんな気持ちは初めてなんだよ!!」
声を荒げ真夜中だというのに大声で僕は語っていく…想いを告げ続けたんだ。
「でも…私と悟様は立場が…身分が違います」
「そんなの…関係ない!」
「だけども…この私の身体は悟様が思ってる以上に汚れてます!」
「それも関係ない!好きなんだ…ただ僕は愛を持って君を抱きたい…一つになりたいんだ!!」
「だけど…その…」
「今は…それだけ知っておいて欲しいんだ…僕の気持ちを」


これ以上、彼女を困らせたくなかった、僕はまだ迷う彼女の体を抱きしめ…そして、
濡れた花弁に、股間のイチモツをそっと当てた…
「いくよ、理音」
「あっ…悟様…あぁっ!!?」

ジュブゥゥゥ…


第5話

腰に力を込め…ついに、僕は彼女と…一つになった!
ズブズブと挿し込んでいくと、中ではこの熱く侵入してくる物体に、
ギュッと様々に絡み締まりつけていた…
あぁ、この抵抗感に刺激されるのは何て、何て気持ちいい刺激なんだ!
これが女と交わる心地良さなのか!!
「あふぅ!あぁ…悟様のが中に…あぁぁ!!」
僕が腰を動かして内へと突いていく度に、ビクビクッと身を震わせ反応する彼女、
何て淫らな…それでいて可憐な仕草なんだろうか。
表情は戸惑いのそれから、瞳を潤ませ恍惚してるものへ変化させてた。
僕がさせている…今度こそ僕が、彼女をこの表情にさせているんだ!
歓喜の感覚を沸きあがらせ、高まる性的興奮と共に、自分の体を動かせていく、
よりもっと激しく深く…彼女と交わる為に!
もっと味わいたい…彼女の全てを感じたいんだ!!
「理音!理音!!」
「悟様…!悟さまぁぁ!!!」
もっと彼女の身を寄せ、一番深い場所にまで繋げようとしていく、
荒い吐息を感じてる…彼女の息だ、きっと僕のも感じてるだろう、
そこまで身を密着させてるのだ、胸の激しい鼓動まで互いに伝わり聞こえそうな程に…
この時、僕は感じてた…彼女も自ら動いて僕を抱きしめてると、
ただの錯覚…思い違いかもしれない、だけど嬉しかった。
段々と汗の臭いが充満していく…互いに激しく交じり合い続け、
身体からは大量に汗を流してたから…不思議な事だが、この汗の匂いが酷く甘く臭ってたんだ、
そんなわけないのに、彼女から出る全ての匂いを甘く感じてたようだった。
「はぁ…あっ!」
僕は無我夢中で、自分のイチモツを彼女の中で往復させていく、
いつまでもこの快感を感じていたい、この極楽の世界に留まっていたい。
だけどそれは無理な話、いつか終わりは来る…この今も!
段々と身体の奥底から、熱い何かが湧き上がってくるのを僕は感知してた、
これが放出されるのは、ジワジワと頭の中を酔わせる感覚が弾ける瞬間だ…
それは間近に迫ってる、だから僕は!!
「はぁはぁ…出る!あぁぁ!!!」
「あはぁぁぁぁ───────!!!」
頭の中が真っ白になる瞬間、腰を引き…イチモツを抜き出す、
すると抜かれていくその先から白いのがドバッと放出されたんだ!!
白い粘液が撒かれ、腹部…そして股間の花弁に付着した、もしかしたら少しこの内にもかかったかも…
「あ、熱い…あぁ、悟様の精液…」
そう、それは僕の精液だった…彼女はピクピクと身を痙攣させるように震えながらに、
その粘液を指先に絡め見つめてた…とても愛しそうに。
僕は行為が終わっても…この初めての性交の余韻に浸っていた、初めての女の体…最高だった。


理音の体は毎晩のように親父に犯されているというのに、
透き通るように綺麗で甘い匂いを漂わす肌だし、
秘所も可憐な花弁で…蜜を零してたから、今もそれが零れてる…。

互いにしばらく放心してた、だけどそれはいつまでも続くわけじゃない、
僕は抱いてしまった彼女に次にどう声をかえたらいいか悩んでた。
だって告げたからだ…この想いを、すると先に口を開いたのは彼女の方だったんだ!
「悟様…私の事を全てお話します」
そして彼女は語った…何故この屋敷で働く事になったのか、
どうして親父に毎晩のように抱かれていたのかを…
ただぼくは彼女の語る昔話を静かに、そして集中して聞いていた。

理音の実家は、小さな工場を経営してたらしい…だがその工場経営は不景気の為に、
徐々に業績が悪化し、いつしか大量の借金を背負う事になったんだ。
しかもその借金した先が、悪質な金貸しだったので事態は益々悪くなる、
やがて工場は倒産したが借金の激しい取立てが続き、
彼女の父親は耐え切れなくなって…自殺したのだ。
残された母親は必死に働き、借金返済と幼い彼女を養ってたそうだ、
だが無理な体の酷使の為に、体を壊し…病院に入院する事になったという。
そして彼女一人が残された…そんな理音の前に現れたのが親父だったんだ!
「それが…この屋敷に雇われる条件だったのです」
親父は、まだランドセルを背負ってる頃な年頃の時に、そういう目的で連れてきたのだった。
彼女は病気の親の為に親父の勧誘にのったそうだ…体を欲求されるのを覚悟で。
もし親父の誘いを断っていても、きっと悪質な金貸しどもによって、
その手の商売をする店に働かせていたのだから、結果はこっちの方がマシだったと彼女は言ったよ。
「これが私なんです…悟様が思ってるような清らかな相応しい女性じゃありません」
彼女は微笑んだ…とても寂しそうな瞳をしながらに。
「私は…お金の為に身体を売るような、卑しい人物なんですよ」
「いいよ、それでも…」
「悟様!」
僕は彼女を抱きしめた、今度は性的な目的じゃなく、
愛情を伝える為に、好意の気持ちを伝える為にだった。
「好きなんだ…だから、これからもそのつもりで僕は抱く」
「…ですが私…」
「ご主人様命令だ、拒むのは許さない…それでいいね」
「はい…」
これは彼女の気持ちなど無視した一方的な僕の気持ちの押し付けだ…
それは分かってる…はたして彼女は僕の事を愛してくれるだろうか?
その答えを聞くことなく、僕は抱き続けた…その日からずっと!


第6話

関係を持って数日後…親父と一緒の食事中に、
僕は意を決し…ついに言い放ってやった。
「親父…俺、彼女と寝たよ」
「……そうか」
ずいぶん呆気なかった…これは宣戦布告のつもりだったが、親父は軽く受け流したんだ、
親父にとって彼女は何人もいる内の性欲発散相手の一人に過ぎなかったというわけか、
僕はそう思って内心憤慨してた…だけど食事が終わり、席を立とうとすると。

「私は…彼女を愛している」
「えっ?」
あまりにも突然な返答だった…唖然としてしまう程に!
だけど親父は言葉を続けた。
「彼女が私をどう思ってるかは知らん…だが私は愛してる、出会ったときからずっとな」
親父は語った…その胸に宿した想いを。
「お前は知らんだろうがな…あの子の瞳、あやつ…母にそっくりなのだ」
「母さんに!?」
「そうだ…妻に先立たれた私は、妻の面影が重なった少女に偶然に出会い…そして調べさせたのだ」
その後に、彼女の家の不幸を知った親父は、住み込みで高給の仕事を…
つまりうちの使用人としての仕事を紹介し、この屋敷に…親父の下へと呼び寄せたのだ。
「で、接する内に…我慢できず抱いたわけか」
「ま、まぁな」
顔を赤らめ、自分の邪な欲求を歳も考えず、娘のような年齢どころか、
子供の彼女にぶつけてしまったのを恥じていた。
「言っとくがな、私は…彼女が立派に成人として成長を遂げた時、結婚を考えてたのだよ」
「な、何!?」
それは衝撃的な発言だ!結婚だって…親父と理音が!!
「ふっ…だがお前でも良かろう、私はただ彼女を幸せにさせたいだけなのだから」
きっと親父は、正式に我が家の一員とする事で、彼女を金に不自由の無い生活をさせてやろうと…
幸福な生き方をさせてやろうと狙ったのだろう。
「ぼ、僕だって!彼女を幸せにしたいんだ!!」
「なら勝負だな…その時、私とお前…どっちを彼女が選ぶか」
「ああ、勝負だぜ親父」
僕と親父は誓った…それぞれ共に愛した女の為に。
それゆえだろうか、その日から僕達は競うように彼女を抱き続けたのだった。

そんな日が続き数ヶ月経った頃の事だ、予想しなかった出来事が起こった!
「うっ…」
僕に、いつものように紅茶を入れてくれた彼女だが…急に床にしゃがみこんだんだ。
何事かと思うと…妙に熱ぽく、吐き気を我慢してたようだ…
急いで医者に見せた、すると…判明したんだよ!その原因が…

彼女は…妊娠していた。

僕は取り乱す程に驚かされてた、いつ避妊に失敗したのか、それとも親父が…
とにかくつわりが酷くなってた、この時…もう。ぽっこり腹部が膨らんでたわけさ。


今に思えば、この数ヶ月…体調を崩したりと様子がおかしかったかもしれない。
風邪だろ思い込んでたがつわりだったのか…
毎晩と交わってたのに、全然に気付かなかった僕自身に、少し怒りさえ感じてた…
それは親父も一緒だったようだ、子供を生むに早過ぎる年齢だったしな。
とはいえ…まったく喜んでないというわけでもない、
だけどどっちの子だろう…と考えると、複雑な思いだった。

それから彼女は月日が経過する毎にお腹は膨れ、立派な妊婦の体つきに変化していく
理音はもう立派な若い妊婦となった、だがそのせいでトラブルも多いらしい。
ふと理音の可憐な肌に、痛々しい腫れ跡を見つけたんだ。
「どうしたんだい、この腫れ?」
「あ、あの…仕事でミスってしまって」
こんな風に使用人の仕事でミスも増えてきてたようだ、
彼女は休んでいればいいのに、限界まで仕事をしたいと願ったんだよ。
「大事な体なんだ…無理するなよ」
「は、はい」
それからもミスは続いてた、だけど大した怪我は無く母体は無事で、
ついに…あの日はやってくる。

「オギャァァ!オギャァァァ!!!」
彼女は出産した…彼女似の女の子を、それはとても可愛い赤子だったよ。
「実際さ、俺と親父…どっちの子なんだろうな?」
「ふふ…どっちの子か、遺伝子検査でもするか?」
「いいよ、親子なんだし分からないだろ、それに…どうでもいい事さ」
「そうだな」
理音が愛しそうに、その生まれたばかりの自分の子を抱き、
乳を与える姿を見て、新ためて誓いを胸に宿す…
彼女を幸せにするんだ…いや、彼女達を幸せにするんだ!
愛した人を…この手で!
「見よ、あの姿…まるで聖女のようだ」
「次は男の子だといいな」
「はは、頑張るしかないな 私がな」
「おい!頑張るのは僕だよ!!」
そんな親子のやりとりをいつしか、彼女はこっちを見つめてた…
そして微笑んだんだ…大丈夫、彼女は幸せになる。

やがて第二子を彼女が宿すのは、遠い未来ではなかった…










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