4.愛華先生捕獲調教計画と優美ちゃんとの予行演習

 貫太と優美ちゃんのおかげで2度目のセックスも大満足な結果を収めることの出来た俺は、名残惜しかったが一旦家に戻り、連絡を待つことになった。貫太からは、1か月は掛かるかもな、と言われていたが、2週間ちょっと経ってからその吉報は届けられたのである。

 さっそくヤツの根城に向かうと、まだ同棲が続いているのか、優美ちゃんも一緒に出迎えてくれた。2人とも薄手のシャツにジーパンと言うごく普通のラフな格好だったが、俺は優美ちゃんがまだアナルにバイブを埋められているのだろうか、と妄想してしまった。もう両手を縛られたり、首輪を着けられたりしていない優美ちゃんは、人の好いよく太った親戚のおじさんの家に遊びに来た、大人しい娘さんみたいだったが。

「コイツの調教は終わったんだけど、理事長をとっちめる件でしばらくここに通わせることにしたんだ」
「ありがとうございます、貫太様。何とお礼を申し上げれば良いのか……」
「よせやい! それに俺は理事長からたんまり金をせびり取ってやるつもりだからな」

 貫太はまだ優美ちゃんを夜の仕事には就かせず、かなりの金までやってお母さんの入院費に当てさせているそうだ。すっかり情が移ってしまったのかと思いきや、ヤツの計画によれば山川理事長から相当な額の金を強請り取る予定だと言う。そのために理事長の悪行の被害者で、学校のことに通じている優美ちゃんの力も必要なのだそうだ。

「あの山川って理事長は、やっぱりとんでもない輩だ。調べたらすぐにボロが出た。金があって、権力があって、やりたい放題してやがる。マジで、イケすかねえ野郎だな。こんなヤツをとっちめてもバチは当たらねえ。俺が天に替わって成敗してやる!」

 貫太は自分もヤクザで、ワケあり女の調教という悪事に手を染めているくせに、妙に興奮して理事長に対する敵意を露にした。おかしなヤツだなと思ったが、貫太が理事長の悪事の証拠として見せる写真を見て、俺はヤツの気持ちを理解した気持ちになった。要するに貫太は、「女好き」と言う自分と同類である理事長に近親憎悪を抱いていたのだろう。片や学校法人の経営者、方や表には顔の出せないヤクザの雇われ、と言うステータスの違いも、貫太の憎悪に火をそそいだようだ。

「コレを見ろ。毎日のように取っかえ引っかえ違う女をホテルに連れ込んでるんだからな……」

 ダイニングのテーブルに座って貫太が見せてくれた写真には、なるほど山川理事長がさまざまな違う女性とラブホテルにしけこむ場面が押さえられていた。きっと優美ちゃんのお母さんのような保護者に手を出していたに違いない。それだけではない。ホテルの中での理事長の行為までバッチリ撮影されているのだ。よほど凄腕の調査屋が組にいるのだろう。

「コイツの性癖は困ったことに俺と同類だな」

 貫太がそう言うのは、理事長が連れ込んだ女性を縄で縛って辱める写真ばかりだからである。

ーーそう言や、優美ちゃんのお母さんも縛られたとか言ってたな

 木村沙希校長と言う10歳近く年下で美形の妻を持ちながら、この山川浩一と言う男、全く呆れて物も言えない。ちなみに夫婦別姓なのは、理事長が学校の教師だった木村先生を見初めて結婚し、彼女をゴリ押しで校長にさせていることを生徒に悟らせないためと思われるが、何のことはない、誰でも知っている「公然の秘密」だ。木村校長は眼鏡を掛け謹厳実直を絵に描いたような女性だが、夫の浮気三昧に気付いているのだろうか? あまりに真面目過ぎて近寄り難く、あまり好印象を持っていなかった木村校長にも、俺は哀れみを感じた。

「だがこの程度の浮気くらいじゃ十分とは言えないな。コレを見ろ」

 貫太が見せた次の写真は、なるほどヤバい状況だった。恐らく優美ちゃんと同じようなやり口なのだろう、理事長が無防備にも自分の学校のセーラー服を着た人目を引く美貌の女生徒をホテルに連れ込み、いたいけな少女に縄掛けして淫行を働いているのだ。

「この人知ってます。3年の特待生の人です」

 優美ちゃんが言ったが、確かに俺にも見覚えがあった。

「信一、ここの学校はこんなカワイコちゃんばかりなのか? よく童貞なんか守ってたもんだ。理事長じゃなくても、俺なら毎日ウハウハだけどなあ……」
「女子高だからって、そんなことはないさ。優美ちゃんや、この子みたいなのは特別だ」

 突然名前を出された優美ちゃんは照れくさそうに笑ったが、実際そこそこカワイイ子は沢山いたと思う。だが、体が大きいだけでからっきし口下手で引っ込み思案な俺は、「キモイ」と言われて生徒から敬遠されており、とてもそんな関係になど発展するわけはなかった。柔道部の生徒とは親しく接していたが、こちらは俺を小型にしたようなおデブちゃんばかりで、そんな気になる子など存在しなかった。俺は勇気を出して告白し交際を始めた愛華先生一筋だったのだ。

「犯っちまうのを前提にした特待生制度か。学校の私物化もいい所だな。どうせこの子の母親も食っちまってるんだろう」

 これは世間に暴露すれば理事長に大ダメージを与えるに違いない一大スキャンダルではないか。しかし、さらに衝撃的で決定的な写真が次に待っていたのである。

「そしてコレだ。優美に確かめたから間違いないな。お前の愛しの先生だぜ」

 見紛うわけもない木村愛華先生が、山川理事長と連れ立ってラブホテルに入る写真は、俺にとっては十分にショッキングだった。この外道が俺と愛華先生の仲を知って怒り狂った理由もハッキリした。理事長は何と、自分の妻の妹と出来てたのだ。それがわかった俺は急激に頭に血が上る気がしていた。

「信一、お前やっぱり寝取られてたんじゃねえか」
「ああ……」

 いつの間にかカラカラに乾いていた俺の口からは、しゃがれた声でそう搾り出すのが精一杯だった。

「それにしても、愛華先生ってのはスゲえ別嬪さんだな。信一、お前を見直したぜ」
「愛華先生は、山川女子で一番の美人です。みんな憧れてました」

ーーそんな女性と、俺が付き合うなんて分不相応だったのだろうか……

 貫太だけでなく優美ちゃんにまで愛華先生の美しさを褒めそやされると、俺はそんな複雑な心境になってしまった。よくあんな美人が俺に付き合ってくれたものだ。

「見たくもないか知れねえが、こんな写真までバッチリだぜ」

 どうかすると生徒と間違われそうな小柄でキュートな愛華先生が無残に縄掛けされて、醜く太った大柄の理事長に淫らな行為を働かれている何枚もの写真は、正に目の潰れそうな衝撃だった。中でも最も目を背けたくなったのは、全裸を縄で雁字搦めにされた愛華先生が正座して、鬼畜野郎のイチモツを口に含まされている写真だった。愛華先生は決して同意しているわけでなく、いやいやながら理事長に無理矢理関係を持たされているのだろう。どの写真の愛華先生も辛そうな泣きベそ顔なのだ。俺はそうであることを信じ、愛華先生を理事長の魔手から救出してあげるのだ、と決意を新たにしていた。 

「自分の学校の生徒だけじゃなくて、嫁さんの妹にまで手を出しているとなれば、十分な材料だな。信一、出来るか?」

 俺は一瞬意味がわからずキョトンとしてしまった。

「この写真を使って、愛華先生と話をするんだ」
「やっぱり脅迫するのか?」
「人聞きが悪いな。この写真を表沙汰にされたくなかったら、一発ヤラせてくれ、って頼むんだよ。恋人同士だったんだから、出来るだろ?」
「……あ、ああ、わかった」

 それを脅迫と言うのではないかと思ったが、理事長に陵辱される愛華先生の痴態写真を見て、はしなくもビンビンになってしまった股間が承諾したようなものだった。夢にまで見た愛華先生と関係を持てるなら、何をためらうことがあろう。元彼女を卑劣に脅迫すると言う後ろめたさも、暴虐な理事長から救ってやるためだと言う勝手に考えた屁理屈が緩和した。だが、貫太はさらにとんでもないことを企んでいたのだ。

「愛華先生がオッケーしたら、手脚を手錠で拘束しろ。ホントは縄がいいが、お前には無理だろう」
「何だって!」
「それから隠れていた俺が登場する」
「……意味がわからねえ」
「美人先生に、理事長みたいなジジイじゃなくて、本物の男の良さを教えてやるのさ。俺がこってりかわいがって、女の歓びを叩き込んでやる」
「オイ! 何バカなことを言ってるんだ!」
「まあ待て、よく聞け! もちろん、それはお前のデカチンを使ってやるんだ。愛華先生がお前のチンポにメロメロになって、忘れられないようにしてやるよ。そうすりゃ彼女は絶対お前の所に戻って来る。信一、お前自分だけでそんなことが出来ると思うのか?」
「い、いや……頼むよ」

 確かに俺だけでは無理だろう。憧れの愛華先生とうまくセックス出来るかどうかさえ、怪しいものだ。ここはやはり真面目な優美ちゃんをとんでもない淫女に変えてしまった、プロの調教師である貫太の力を借りるのが賢明だろう。すると、そのエッチギャルに変身した優美ちゃんまで、こんなことを言い出した。

「あの、私にも参加させてくれませんか。私、愛華先生にとっても憧れてたんです。愛華先生に、女の子の歓びを教えてあげたいです」
「ははは、面白くなって来たじゃねえか。じゃあ決行するのは明日以降と言うことで、今日は練習しよう。優美、お前が愛華先生の役になって、縛られてイタズラされろ。いいな?」
「はいっ!」

 こうして成り行き上仕方なく、優美ちゃんを愛華先生に見立てて拘束する3Pプレイに突入したのだが、これはほとんど予行演習にならなかった。なぜなら全身これ優秀な性感帯と言った感じの優美ちゃんは、俺がぎこちない手付きで両脚を開かせて柱に繋ぎ、後ろ手錠を嵌めて人の字縛りにされた時点で、もう目をウルウルさせて熱い吐息を洩らし始め、ちょっと体に触れただけで我慢出来ず身悶えてしまう有様だったからだ。

「お前、体を固めて絶対に感じないぞ、と言う演技をしろよ!」
「だ、だってえ~! ああ~んっ!」
「愛華先生は、そんなはしたない女じゃねえぞ!」
「イジわるう~!」
「信一、乳搾りでもする要領で、力一杯握り潰すように乳を揉め。痛くて絶対女が感じないくらいにな」
「ああ~っっ!! す、素敵い~っっ!!」

 わざと下手クソな女扱いをしろと言うことかと、やや鼻白む思いで思い切り乳房をギュウギュウ搾ったつもりだったが、どMな優美ちゃんにとっては、痛みも快感に転化してしまう。

「前戯なしでデカチンをぶちこめ!」
「なあ貫太。前戯も何も、優美ちゃんのマンコはもうベチョベチョだぜ……」
「しょーがねーな」

 さすがの貫太も俺もバカバカしくなって、優美ちゃんとの3Pを素直に楽しむことにした。「調教」が完了した彼女は、アナルもしっかり拡張されて易々と男根を呑み込む上、前部以上に強力な生ゴムみたいな締め付けを味わうことが出来た。しかも優美ちゃん自身、アナルが一番の性感帯だと言うのだからこたえられない。俺たちは交互に彼女の前後を犯す「サンドイッチファック」に興じたり、1人が股間をもう1人がオクチを犯したりして、感極まった優美ちゃんが完全に失神してしまうまで、素晴らしいプレイを心ゆくまで楽しんだのだった。

「なあ貫太」

 ことが終わってから俺はヤツに聞いた。

「今日、愛華先生と話しに行っても良かったんじゃないか?」

 実際時刻はまだそんなに遅くはない。

「それはダメだな。組の調査によると、彼女は今日理事長と会う日らしいんだ。今頃、縛られてヤツのモノをしゃぶらされてるんじゃねえか」

 運命の決行日を前に、俺の闘志にメラメラと火が点いたのは言うまでもない。



前頁/次頁





















作者二次元世界の調教師さんのブログ

女子校生を羞恥や快楽で調教するソフトSM小説が多数掲載。
また、詰め将棋、お勧めの単行本、懐かしのJ-POP紹介、広島カープ情報などコンテンツは多彩。


『新・SM小説書庫2』




















表紙

投稿官能小説(4)

トップページ


inserted by FC2 system