12.父の調教で性豪に育ったメイド少女の野望

「お早う」
「良美ちゃん!」

 もうお昼に近い時刻なので、一寸ためらいながら、休憩時間の教室をのぞくと、一際目を引く抜群の美少女が、すぐ私に抱き付いて来ました。こんなアイドルみたいにキレイな子が、一番仲の良い親友だなんて、私まで誇りに思うくらいでした。抱き付いて来たのをいいことに、セーラー服のお尻を撫でちゃいます。

ーー祥子ちゃん、オシリが結構大きいのよね。ムネも膨らんで来たし……

 かわいそうだけど、ツルペタちゃんだった親友が、いつの間にか女性らしい、ふくよかな体になって来たんです。もう鬼に金棒、男子なんか瞬殺でしょうね。私の親友、高柳祥子ちゃんは、裕福な家の娘が通う、いわゆるお嬢様学校のこの女子校でも、とびきりのお嬢様。高柳商事の本物の社長令嬢なんですから。おまけに、絵に描いたような黒髪ロングの美少女で、「深窓の令嬢」って、祥子ちゃんのためのような言葉だと思うんです。

 この可憐な親友の体の発育ぶりに、密かにドキドキしちゃった私は、黒木良美。高柳家の住み込みメイドとして働いており、とてもこんな学校に通えるような身分ではありません。私は幼い頃母親を亡くし、高柳家で執事として働いていた父の男手一つで、育てられました。それを見かねた、社長=旦那様が、同学年の祥子ちゃんの遊び相手として、私も高柳家に同居を許して下さったのです。祥子ちゃんとはすぐに仲良くなり、おかげで私までこの学校に通わせてもらう事になりました。だから私は高柳家にはとても感謝をしています。

「心配したんだよ。良美ちゃんが、朝起きて来ないなんて」
「ただの寝坊だから」

 深夜まで、奥様の調教に参加してたから、何て言えるわけがありません。実は私、昔からエッチな事に興味のある、とてもイケない女の子でした。でもこれは、遺伝なんだと思います。だって、今奥様を一緒に調教してるのは、父なんですから。そして、私をこんなエッチな子に、育てちゃったのも父です。そう、私は父に調教されてSMに目覚め、今真性マゾヒストである、奥様を父と一緒にイジメて差し上げているのです。

 事情のわからない人から見れば、父と、私、それに協力してくれてる私の婚約者金谷勝が、旦那様が旅行で不在中に、奥様を脅迫して性奴隷として調教してるのは、とんでもない犯罪行為と思われるでしょう。でも私は確信しています。旦那様の心が離れて、酷い欲求不満だった奥様は、私達の強引な性調教を受けて、心身共に満たされる幸福を、味わっていらっしゃるのです。私のような卑しい小娘にいたぶられて、数限りない絶頂を極めてしまうのは、マゾヒストの奥様の願望の成就に他なりません。

「だけど、金谷さんも心配してくれたんじゃない?」
「うーん、どうかな」
「お目覚めのキスとか」
「ウッソ! いいなあ」
「ご想像にお任せします」

 今私が婚約者と同居してるのを、知っているクラスメイト達は、勝手な想像で盛り上がっています。私の婚約者である金谷勝君は、とても紳士的で優しい男性。今朝起きる事が出来ず、ウトウトしてた私のベッドまで、勝君は朝御飯を運んでくれました。そして、アツアツの新婚夫婦みたいに、アーンって食べさせてくれたんです。普通は男女逆かも知れませんけど。ちなみにいつも私がやってる朝食の支度を代わってくれたのは、父でした。お父さんも昔から、私にはずっと優しくしてくれて、喧嘩なんかした事ありません。こんな優しい男性に囲まれて、今私は幸せいっぱいでした。

「それより祥子ちゃん、今日やる所の訳写させてよ、お願い!」
「えー、又あ。仕方ないなあ」
「ありがと。後でたっぷり、みんなにノロけ話、聞かせてあげるね」

 そこでチャイムが鳴り、英語の先生がやって来て、授業が始まりました。この先生は出席番号で生徒を指名して、答えられないと成績を下げられちゃうんです。私は今日当たる番なので、頑張ってこの時間に間に合うよう登校したんです。だけど勉強はサッパリの私が、優等生の祥子ちゃんに頼るのはいつもの事でした。彼女は、この学校が附属してる女子大に、進学するつもりですが、真面目な優等生だから何の問題もないでしょう。セレブな人達の花嫁養成大学だと、お父さんに教わりましたが、私には無用ですね。

 私の後に当てられた祥子ちゃんが、スラスラと見事な発音で音読して和訳していきます。おバカな私は彼女をウットリと眺めながら、妄想に耽りました。

ーー祥子ちゃん、彼氏なんかいないよね。こんな綺麗なのに、勿体ないなあ。私これだけは進んでるの。エッチのやり方、タップリ教えてアゲルね

 小さな頃から一緒だったし、彼女の事はよく知ってるつもりです。祥子ちゃんは、引っ込み思案で、とても恥ずかしがり屋な女の子。男子とは、緊張してしまって、うまくしゃべれないような子なんです。中学の時、彼女とお付き合いしたい男子は、クラスに山ほどいました。いつも一緒にいる私を通して言い寄って来るんですね。私がさんざん断ってあげたんですから。祥子ちゃんは本物のお嬢様なの。アンタらなんか、口も聞いてくれるもんですか。身の程をわきまえなさい! そんな感じで、祥子ちゃんに悪い虫が付くのを、私が防いで来たんです。

「ねえ、良美ちゃん、朝の続きだけど」
「よく聞いてくれました! チュウはしてないんだけど、勝君がねえ……」

   つまらない授業が終わって、教室で楽しいランチタイム。父子家庭だったので、幼い頃から家事の手伝いで、大好きなお父さんにホメられるのが、とても嬉しかった私。高柳家で暮らすようになってから、お父さんに教えてもらい、メイドになる事を目指しました。おかげで今では、誰にも負けない働き者。でも今日は寝坊した私が準備出来なかったんで、祥子ちゃんはパンを買って来て、会話に参加しています。お弁当を用意するのも、メイドのお仕事。勉強出来なくても、私って役に立つでしょ。ちなみに私のお弁当は、父が作って持たせてくれました。優しいお父さんに感謝です。男子とは口も利けない祥子ちゃんも、女子校なら平気。やっぱり口数は少ないけど、ちょっと赤くなって恥ずかしがりながら、嬉しそうに私のノロけ話を聞いてくれてます。

「良美ちゃん、その人と結婚の約束してるんだよね」
「高校卒業したら、そのつもり」
「じゃさあ、もしかして……」
「もちろん、エッチしてるよ」

 私の爆弾発言に、教室のみんなは、キャーキャー大騒ぎ。彼氏がいればしちゃってる子もいる筈なんですけど、まだ処女の子が多数派の感じがしました。もっとも、経験者だって、今私がやってるエッチなんて想像も付かないでしょうけど。勝君に拘束してもらい、身動き出きない私に、タップリ中出し、種付けセックス。ハネムーンベビーを目指そうねって、仲良く話してるんです。私、ぶっちゃけ過ぎでしょうか?

 ふと、祥子ちゃんの様子を伺うと、お人形さんみたいな、色白の顔を真っ赤に染めてます。男子と付き合った事もない彼女が、バージンなのは間違いないでしょう。もう誰が見ても丸わかりで、私の隣に座ってる絶世の美少女に、火の粉が降り掛かって来ました。

「祥子は、こういうの興味ないの?」
「いや、そう言うわけでは……」

 物凄く困惑してる親友を、私は助ける演技をしました。

「やめてよ! 祥子ちゃんは、私と違って真面目なんだから!」

 どう答えようかと、オロオロしてた祥子ちゃんが、ホッとした表情を見せてくれました。私は、そんな初心な親友に対して、邪な願望を覚えてしまいます。

ーーこの子の処女は、私が優しく破ってあげるんだから。どMな奥様の娘なんだし、すぐに良くなっちゃうよ。エッチ大好きな子になったら、お母さんと仲良く調教してアゲルね

 虫も殺さぬようなおしとやかさで、とても真面目な祥子ちゃん。だけど、女らしく発育して来た彼女のカラダから、絶対エッチの素質は十分だと思うんです。だって良く似た美人のお母さんは、ちょっとレズってあげたら、もう夢中になって、イキまくりなんですから。深窓の令嬢だって、お年頃。エッチな欲求を溜め込んでちゃ、かわいそうです。

ーー祥子ちゃんって、色白でスタイルが良くて、目鼻立ちも整ってる、理想的な美人さん。お父さんのタイプだよね、きっとマゾなんだわ

 それは、私がまだ小学生だった、遠い日の記憶。ある日、お父さんが熱心にテレビドラマを見ながら、股間を弄っていました。画面に写っていたのは、セーラー服の色白な美少女。お父さんは青山ルミと言う、その女優さんの大ファンで、私が近付くまで気付かないくらい、オナニーに没頭していたんです。私は、オナニーをもう覚えちゃってたので、大好きなお父さんのお手伝い。オテテでシコシコして、出させてあげたんです。

 初めこそとても驚いたお父さんですが、その後私とエッチしちゃうようになるまで、さほど時間は掛かりませんでした。仲の良い親子だから、自然な事じゃなかったかと思います。それはともかく、お父さんの女性のタイプは、私とは正反対の色白で清楚な美人。お父さんが水着の写真集までオナニーのオカズにしてた、青山ルミさんに私も憧れました。

 高柳家に同居するようになり、奥様が青山ルミだったと知って、ビックリ仰天。奥様の若い頃にソックリな祥子ちゃんと仲良しになれて、とても嬉しかったです。私は元気だけが取り柄で、日焼けしてちょっとおデブな女の子。祥子ちゃんに仕える身分なのに、憧れのセレブなお嬢様の親友になるなんて奇跡が、本当にあるんですね。

 ところでエッチなお父さんは、SMクラブ常連で、そこで知り合った旦那様の家で、執事になったんです。私とエッチする時も、縛ってから色んな道具や薬を使って、たっぷりイカせてくれたので、こんな子になっちゃいました。お父さんがマゾな女性を見分ける目が確かなのは、奥様で証明されてます。その血を受け継いだ祥子ちゃんは、親友の私が目覚めさせてあげるつもりでした。そうして、奥様と母娘並べて調教してあげれば、どれだけいいよがり泣きのハーモニーを聞かせてくれることでしょう。私の野望は膨らむ一方でした。



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作者二次元世界の調教師さんのブログ

女子校生を羞恥や快楽で調教するソフトSM小説が多数掲載。
また、詰め将棋、お勧めの単行本、懐かしのJ-POP紹介、広島カープ情報などコンテンツは多彩。


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