13.神様になった凌辱者  

こうしてホームレスたちとの輪姦と獣姦が終り、白目を剥き口から泡を吹いて完璧に失神したミナコを再び俺のアパートに運び込んだ。俺は後部座席に乗せたボロボロのミナコを見て、もしかしたら死んでるのではないか? という気持ちまで覚えながら、教授に獣姦のことを謝った。だが、もちろん俺の不安も正直に訴える。

「ミナコは明日学校に行かせて、一旦家に帰らせるんでしょう?」
「一応その予定じゃな」
「この様子じゃ、気が狂わないまでも、まともに動くことが出来ないかも知れませんよ」
「心配はいらんて。女はしぶといんじゃからな」
「帰した後はどうするつもりですか?」
「ん? それは帰ってから相談しよう」

ーー何て適当な野郎なんだ。俺だけ犯罪者になるのはゴメンだぜ……

 ミナコを拉致監禁し性奴隷調教する綿密な計画を持っているのかと思った教授が、実は後先を何も考えず欲望のままに行動していただけだったと知った俺は、ますます不安になった。中山君はと言えば、疲れてスヤスヤとミナコの横で眠っている。彼は実に幸福そうな寝顔を見せているのは良かったが、俺の借りているマンションにミナコを運び込んだ後、一体どうすれば良いのだろう。下手をすれば俺だけが幼女監禁暴行の罪で捕まり、人生おしまいになってしまうかも知れない。俺は、ある邪悪な考えをふと思い付き、不穏な胸騒ぎを覚えていた。

「すぐ起こしましょう」
「何を言ってるんだ、無理だよ。当分目を覚ましはしないから、ここに繋いで寝かせておこうじゃないか」
「では教授。僕たちは……」
「とりあえず退散して、明日の朝一番に集まることにしよう」

ーーコイツ、やっぱり逃げるつもりだな。そうは問屋が卸すもんか……

「そういうわけにはいきませんよ。こうすればすぐ目を覚ましませんか」

 中山君はともかく、柳田教授は頬かむりして手を引くつもりであることを感じた俺は、大きな荷物のように部屋の中にドサリと投げ出されたミナコに、実力行使に出ることにした。まだ床に転がっていたムチを手にすると、容赦なくミナコの顔面に振り下ろしたのだ。

「何するんですか、先生!」
「ほら、目を覚ましましたよ」

 俺の突然の凶行に中山君は驚いたように言ったが、ミナコは何やら呻いて確かに目を覚ました様子である。俺はムチを手にしたまま、彼女の体を無理矢理起こして怒鳴った。

「ミナコっ!」
「あ~?」
「ミナコ、わかるかっ!」

 ボロボロの外見のミナコは、顔に拭きこぼした涎やべっとり付着している男たちの体液を拭こうともせず、痴呆のような表情で、発する言葉は生まれて間もない赤ちゃんみたいな意味不明のものだった。

「これ、狂ってるんじゃ……ないですか?」
「な、何を言う……起きてすぐで寝ぼけとるんだよ!」

 教授はやはりすっとぼけたことを言うが、中山君はすぐに事態を正確に理解したようだった。

「ど、どうしますか、先生」
「どうもこうもないよっ!」

 あ~、とか、ば~、とか口走るばかりで、完全に幼児に退行したようなミナコを見ていると、俺は言いようのない怒りを覚え、何とか会話が成立しないかと必死で言い聞かせた。

「ミナコっ! おうちに、かえれるんだぞ! おうちっ! お・う・ち!」
「お・う……た~っ! えへへ……」

ーー駄目だ、やっぱり狂ってる……

 俺はムチをだらりと下げ、怒りと無力感に慄え、中山君はまるで言葉を覚える前の赤子を扱うように、ミナコと懸命に会話を成立させようとしていた。教授はと言えば、完全に及び腰である。

「ショックで一時的におかしくなっとるんだよ。寝かしておいてやりなさい。そうすれば、きっとまともに戻る」
「なんだとおっっ!!」

 怒りが頂点に達した俺は、最高に苦痛を与えるムチで卑怯な教授を打ちすえた。教授はその場に崩れ落ちて、情けない声を出す。

「ぼ、暴力はやめたまえ」
「アンタも同罪なんだよっ! 逃げようとせずに、一緒にどうすれば良いのか、考えろっ!」

 教授は顔面が蒼白になって固まり、何も言わなくなった。中山君は相変わらず懸命にミナコの相手をしているようだが、まるで冗談でからかわれているようで、彼女の精神が崩壊し幼児退行に陥っているのは明らかだった。

ーー!!

 だが大きな赤子に戻ったミナコと中山君が一見戯れているかのような光景を見た俺は、妙に懐かしいような不思議な気持ちに陥った。

ーーかわいい……な、何を考えているんだ、俺は!

 生意気さが雲散霧消して、無邪気に遊び回って服も体もグシャグシャに汚してしまった幼児のようなミナコに、俺は何とも罪深い魅力を感じてしまったのだ。

ーーアイツもコドモの頃はかわいらしかったのに……それにヨメだって……

 奇妙なデジャブに陥った俺の気持ちはたゆたい、やはり昔は愛らしかったのにクソ生意気に成長してしまったわが娘に、そしてかつては絶世の美少女だったのに見る影もなく醜く肥え太り浮気まで働いている妻へと、意識が遷移した。そして。

ーーミナコは、このまま時が止まった方が幸せなんだ

 こんな美少女もいずれは醜く衰えさせてしまう時の流れの残酷さを思い、俺は勝手な男の論理でそう結論を下したのだ。

「中山君、そこをどけ! いくらそんなことをやってても、ミナコは元に戻りゃしないさ」
「大倉先生! な、何を……」
「ギャーッッ!!」

 中山君がのかないので、俺は彼に当たらないよう加減しながらミナコをムチ打った。それでも彼女の上げたつんざくような悲鳴は耳を塞ぎたくなるような強烈なもので、中山君は勇気を出してかばおうとした。

「やめて下さい! 気でも違ったんですか!」
「どけと言っただろう!」

 俺はついに邪魔な中山君にまで、思い切りムチを振り下ろした。苦痛を与えることに特化したムチだけあって、中山君も重たい苦悶の悲鳴を上げて崩れ落ちたが、すぐに降参した教授と違い、彼はさらに抗議しようと立ち上がる。だが俺はもう歯向かう者は許さない「神様」となって、容赦なく中山君にムチの嵐を叩き込み、苦痛と恐怖で彼を動けなくすることに成功した。そしていよいよかばう者もなくなったミナコを激しくムチ打ち、恐ろしい断末魔の悲鳴を搾り取った。

「やめろ! 近所に聞こえるぞ!」
「うるさい! このクソ野郎っ!」

 この期に及んでも、ミナコの身を案ずるより自分の保身を気にした発言を口にした教授に腹を立てた俺は、もう2,3発ムチを入れて黙らせる。次に恐る恐る発した中山君の声は完全な涙声になっていた。

「大倉先生……ミナコちゃんが死んじゃいます……」

 そう言ってなおも立ち向かおうとする中山君にさらなる強打を数発見舞って動きを止めた俺は、狂ったように激しくミナコをムチ打ち続けた。すでにボロボロだったセーラー服が破れ、露になった柔肌が裂けて血が噴出し、さらにグエッと大量の血を吐き出すミナコを見て、解き放たれた俺の獣性はますます熱く沸騰した。

「大倉さん! 大倉さーん!」
「ドアを開けなさい!」

 激しくノックする音と共にミナコの悲鳴を聞き付けたらしい近所の住人の声が聞こえ、どうやら警察官もやって来たようだ。

「ははは! ははははっっ!!」

ーー俺は神様だぞ!

 こんなにかわいいミナコを、無邪気な姿のままで、時を止めてやるのだ。決して生意気な口を叩いたり、さらには容色の衰えた醜い大人にならないように。これが「神様」の下した結論だ。貴様ら薄汚い人間ごときに、俺の気持ちがわかってたまるか!

 俺はついに神の境地に達したカタルシスに酔い、狂ったように高笑いを響かせながら、なおも力の限り血だらけになった生贄の美少女にムチをふるい続けるのだった。



つづく


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作者二次元世界の調教師さんのブログ

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