2. 色白美肌に映える3匹の青い蝶

 私が校長先生とこんな関係になってしまったのは、この青蝶女学院に教員として再就職してからのことです。下の子が小学校を卒業するのを機に、私はやめていた仕事を再開しようと働き口を探していました。公立高校の数学教師をしている主人は身を粉にして働いていますが、正直な話そんなにお給料は多くありません。これからかさんで来るであろう娘2人の教育費や、結婚の準備金などを考えると、いくらお金があっても足りないくらいです。そして主人の知り合いの伝で紹介されたのが、この学校だったのです。

さっそく校長先生にお会いに行ったのですが、そのお話は私の求める条件にピッタリ、いや考えてもいなかった好待遇だったので私は初めビックリしました。

「実は英語科の先生が、お1人急にこの春結婚退職されることになりまして、英語が堪能な先生を捜しておったのですよ。あなたは外国で過ごしておられたことがおありだとお聞きしました。」
「はい……」

青蝶女学院はこの辺りでは有名な私学のエリート校で、私はとても緊張していました。

ーー素敵な方……

校長先生の第一印象は、進学校の校長らしくとても有能そうで、ロマンスグレーで眼鏡を掛けた知的な風貌は、学校の先生にはないタイプでした。例えば主人はどちらかと言えば世間知らずのお人好しと言う感じですが。眼光が鋭く、落ち着いた渋みのあるバリトンの声と合わせて、私はすぐに校長先生に魅了されていたのです。

「本校は、日本語がまだ達者でない帰国子女や留学生を受け入れています。ぜひあなたのような方に、英語科の主任として働いて頂きたいのです」
「主任ですか……」

10年以上現場を離れていた私を、いきなり主任に迎えようとおっしゃられて、私は驚き戸惑いました。確かに英語力には自信があります。実は私自身が帰国子女で、商社マンだった父の関係でアメリカで生まれて育ったのですから。ちなみに母はブロンドのアメリカ人でハーフです。

「退職される先生はちょうどあなたのような女性で、他の英語科教員は皆若手なのです。ご無理を申しますが、受けて頂けませんでしょうか? ご家庭のことも考えて勤務条件も斟酌いたしますので」

その時提示された条件は、お給料も含めて破格のものでした。公立高校勤務の主人に申し訳なく思ってしまった程です。青蝶女学院に通っている生徒は資産家の子女が多く、経営は順風満帆と言う話でした。もうこの時点で私はこのお話をお受けする気になっていたのですが、さらに校長先生の口から聞かれたのは信じられないくらい素敵なお話でした。

「ご主人からお伺いしたのですが、娘さんは高校受験生だそうですね」
「は、はい、その通りですが……」
「うちを受験されるおつもりはありませんか?」
「え!? それはちょっと……」

長女のまりあは確かに高校入試を控えておりました。私に似て大人しい子ですが、英語はとても良く出来ます。学力的には青蝶にも十分合格出来そうでしたし、本人より中学校の先生やとりわけ主人はこの名門女子高に入学させたがっていたのですが、問題は学費です。私の再就職もまだ決まっておりませんでしたし、公立高校に進学させるつもりでした。ところがそういう事情を正直にお話すると、校長先生は青蝶を受験させなさいとおっしゃったのです。

「うちには特待生制度がありまして、成績に応じて授業料が免除になるのですよ」
「いえ、うちの子はそこまで優秀ではありませんし……」
「英語がとても良くお出来になるそうではありませんか」

まりあは英語だけはトップクラスだと思いますが、他教科は中の上程度のものです。進学校の青蝶で特待生に掛かるような優等生ではありません。

「特待生入試を受けるだけでも受けさせなさい。あなたが英語科の主任を引き受けて下さるのなら……きっと良い結果が出ると思いますぞ」
「それは……」

ーー校長先生のお力で、多少成績が足らなくても特待生で合格させようと言うことですか?

まさかそんなことを口にするわけにはいかず、私が応答に困っていると校長先生はおっしゃいました。

「本人と、ご主人と、よくお話になってください。悪い話ではないと思いますよ。それから、受験料も結構です」
「え、どうしてですか?」
「あなたが主任を引き受けて下さるなら、と言う条件ですがね」

どんなに考えてもうま過ぎる話だとしか思えませんでした。一応私の就職も含め、主人と相談します、とその場は切り上げたのですが、まりあの青蝶への進学を一番望んでいたのは他ならぬ主人なのですから、本人を説得して受験させることになったのも当然の成り行きでした。

ーーどうして、こんな素敵なお話が……

この時私は全く気付いてはおりませんでした。校長先生がなぜ、私と娘のまりあを青蝶に入れたがったのか、を。入試の結果は驚くべきことに、最高ランクの特待生として入学を許可する、というものでした。授業料全額免除と言う夢のようなお話ですが、校長先生の差し金があったことは間違いありません。私は内心穏やかではありませんでしたが、主人もまりあも大喜びでした。こうして私とまりあは2人してこの春から青蝶女学院のお世話になることとなったのです。

「さ、もういいでしょう、欲求不満の吉野先生」
「ああ……」

早朝の校長室で全裸になり、自ら校長先生と繋がって思いを遂げた私は、名残惜しく椅子から降りました。

「それでは蝶を着けてあげましょう。おさねを剥いて準備なさい」
「はい……ああ、羞ずかしい……」

私は全裸にハイヒールだけと言う格好で少し脚を開いて校長先生の正面に立ち、羞ずかしいワレメちゃんを自分の指でくつろげると、慎重に鋭敏な感覚の塊にかぶさった包皮をクリンと剥き上げました。

「それにしても吉野先生は抜けるような美白ですな。やはりハーフだと違う……本当に素晴らしい……」

校長先生がそんなことをおっしゃいながら、私の垂れ気味の両乳房に指で媚薬クリームを塗り込めて来られます。私をこんなはしたない女に堕としてしまった忌まわしいクスリなのですが、色白で血管までうっすらと浮き出ている乳肌に心地良く成分がスーッと染みて来ると、私は羞ずかしいことに放課後のプレイへの期待で大き過ぎるグミの実みたいな乳首をますます固くしてしまいます。そしてその2つの突起に、校長先生は青い「蝶」を着けてくれました。

「あ!…… ああん……」

私の両胸の先に止まった「蝶」は、乳房を半ば近く隠してしまうほど大きく、羽根の裏側にあるバネ式のクリップが乳首をキュッと噛んでいるのです。初めて着けて頂いた時は涙が出るほど痛かったのですが、すっかり淫蕩にされた今の私の体はジンジン響いて来る「蝶」が止まった疼痛さえも快楽に変えてしまいます。おまけにこのクリップは常にジーッと密かなバイブレーションを起こしており、力が加わると振動が強まる仕掛けでした。

「花の種にもう一匹止まりますよ」
「あ~っっ!!」

校長先生が私の前にひざまづいて、もう1匹の「蝶」を私が指で剥いて準備していた「花の種」に止まらせてくれると、摘れてバイブの掛かる素晴らしい快感に私は悲鳴を吹きこぼすのが我慢出来ません。

「そんなイヤらしい声で英語のリーダーを読んでごらんなさい。男子生徒がいたらチンポを固くしてしまいますよ」
「い、イヤ……ああっ!」

そんな意地悪な事をおっしゃった校長先生が、クリームをタップリ盛った指を私が自ら開いている女の唇の中に突き入れてグルグルと奥深くまで塗り込めて来ました。するとその指にズキンと感じてしまった私は又えっちな声が出てしまいます。

「力を抜くのですよ、吉野先生」
「そ、ソコは……」
「そのお年で何も知らない未通女(おぼこ)みたいなフリしても駄目です。先生の一番お好きな場所ではありませんか。今日はお浣腸もしてあげますよ、フフフ……」

アナルにまでクスリを塗る指を易々と受け入れてしまい、クニクニと蠢く指に堪えきれないほどおぞましい快感が込み上げて来てしまう私は、「お浣腸」と言う言葉にも期待で全身がますます燃え上がって来るのを感じていました。

「色白で美しい女性には、蝶が良く似合う……やはり私の目に狂いはありませんでした」

校長先生は就職の面接で私を一目見た瞬間、そんなことを思われたのだそうです。まさかそんな淫らな目で観察されていただなんて、緊張していた私にわかるはずはありませんでした。そして娘を半ば強引に入学させようとした理由も。まりあも又、私に負けない色白なのです。

「ご主人にはいくら感謝してもし切れませんな」
「主人のことは、言わないで……」
「あなたのこんな姿をお見せ出来ないのが、本当に残念です」

校長先生が、裸体の秘め所に3匹の青い「蝶」を止まらせた私を眺めてそうおっしゃると、デジカメで写真を撮影されました。

「ごらんなさい」

ーーこれが私!?

改めて「蝶」に止まられた自分の裸を見るのは初めてでした。校長先生がおっしゃる通り、デジカメの画面に映ったやたらと白い肌に止まった3匹の青い「蝶」は、見事なアクセサリーとして見栄えがして、その淫らな美しさに当人でさえゴクリと唾を呑み込んでしまいました。

「では、服を着て下さい。今日は下着を着けないのですよ。もちろん放課後まで勝手に指を使ってはなりません」
「はい……」
「昨日言ったこと、良いお返事をお待ちしておりますよ」
「ああ……」

ふと気付けば掛け時計の目盛りが始業に近付いていました。私は黒いスーツを着込んでいきましたが、下着の替わりに止まったままの3匹の「蝶」のバイブレーションが衣服に当たると強まってしまい、甘い吐息を洩らしてしまっていました。



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作者:二次元世界の調教師さんのHP 『新・SM小説書庫2』
WEB官能小説界のアウトロー。可憐な少女たちが今夜も縄と拘束具にむせび泣く。

























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