体験談『セールスレディ』



せんねん 作


image







第1話


朱美は生命保険のセールスレディだ。
数年前の4月に古株のセールスレディが「今度こちらの担当になります」と職場に連れてきた。
ビジネススーツのパンツスタイルからでも明らかにスタイルのよさが伺える。スカートの時の生脚はスラッとした美脚で結構そそられるものがある。
職場の男どもは「綺麗だねぇ」「スタイルいいねぇ」「契約が増えるでしょっ」などと囃し立てていた。
俺は「一度脱がしてぇなぁ」と嘗め回すような視線で凝視してしまい、彼女と目が合って「ハッ」と我にかえった。しかし、2ヶ月ほどで担当が変更となり朱美は俺の職場に来ることがなくなった。
3年くらい経過したある日「ここの担当が辞める事になったので、またお世話になります」と朱美がやってきた。渡された名刺の苗字が変わっていることを尋ねると先月結婚したとのことだった。朱美の夜の生活を想像して見つめていた俺に朱美が唇を尖らせながら「そんな変な目で見ないで下さいよぉ」と言い、お互いに見つめ合って笑った。

それから1年くらいして俺が肘の手術を受けることになり、保険金の手続きで朱美と話した折に「お金もらえたら朱美ちゃんとご飯食べに行こうか」と冗談交じりで言うと「いいですよ」とにっこり返事をしてきた。「旦那さんに怒られちゃうか」と言うと「高橋さんこそ奥さんに怒られますよぉ」と切り返された。ふと朱美の左手の薬指を見ると指輪がなくなっている「あれっ」と問うと、「えへへっ、前からないですよ」とのことだ。かくして、案外スムーズに朱美とデートをすることになった。
割烹の個室で食事をしたが、朱美が途中で何度も席を立つので「旦那にメールしてるの?それとも他の男だったりして?」と尋ねてみた。「違うの、私トイレが近いの」と言い「私、今別居しているの、だから指輪をはずしているの」と朱美は結婚生活のことを打ち明けてくれた

俺の女房はセックスは快楽の行為と言う感覚はなく、子孫繁栄のための手続きというくらいにしか考えられない女だ。だから2人の子供が産まれて以来、俺は女房とのセックスをした憶えがないくらいなのだ。たまに仕事がらみで知り合った若い女性と関係する時にエネルギーを爆発させることが多い。この日も朱美と待ち合わせた時から下半身が疼いているのを感じていた。



NEXT




せんねんさんからの投稿画像



















投稿体験談(1)

トップページ







inserted by FC2 system