『昂り』
(#284)

投稿者 武者




 ピンクサロンに勤める彼女を指名し始めて、もう4年になる。
 スタイルはぽっちゃりで、ルックスも並みだったが、とても可愛げのある女性だった。

 この4年間、いつも喋るだけで、たまに前戯程度のことをするだけだった。
 その日、何となくお互いの体を軽く触っているうちに、お互いの気分がいつもより昂ぶっていくの
が判った。
 彼女は自分から着ていた服を脱ぎ、上半身を露にした。美乳ではないが、感度の良いその胸を、俺
の顔に押し付けてくる。
 口づけをしながら、お互いの体をまさぐりあった。隆起した乳首を指でつまむと、彼女の体がビク
ンと反応する。
 彼女の手は、勃起した俺のモノをゆっくりとしごいている。時折亀頭を弄ぶと、またゆっくりとし
ごき始める。それだけで、ペニスがビクビクと反応し、俺の腰は自然と動いていた。
 俺は彼女の下着を脱がせ、割れ目にそってゆっくりと指を這わせていく。そこはすでに溢れる愛液
で濡れていた。人差し指の腹でクリトリスを愛撫すると、彼女の体がピクッと反応し、吐息が俺の耳
にかかった。
 俺の隣に座っていた彼女は、俺のズボンを膝下まで引き下げると、ソファーに横になれと指示して
きた。
 彼女の言うままにソファーに横たわると、俺の上に跨ってきた。
「ゴメン。我慢できない」
そう言って、いつも以上に硬く勃起した俺のペニスを自らの膣口にあてがい、ゆっくりと腰を下ろし
た。
 吸い付いてくるような感触が、ペニスに伝わってきた。
 俺の上で、彼女が腰を振り始めた。その度に、言いようのない刺激と感触がペニスに加わってくる

 俺の上で腰を振る彼女を見て、思わず抱きしめていた。このままだと、今にも精を放ちそうだった
ということもあるが、それ以上に、彼女に対して愛しさを感じたのだ。
「ありがとう。ゴメンね」
そう言って俺の上から降りると、今にも精を放ちそうなペニスを口に含んだ。
 俺はもう限界だった。程なく、俺は彼女の口の中に思い切り精を放った。何度も射精した。彼女は
その精液を全て飲み干し、俺を抱きしめてくれた。

 今はもう、その彼女はいない。彼女が何故、本番という禁止行為をしてくれたのか、今となっては
聞くこともできない。







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