体験談
『ラブホ元旦の実情』

(#236)

投稿者 ラブホ従業員ミミ




 私が以前働いていたラブホでは、平日の午後1時~5時まではサービスタイムで4時間3000円だった(相場は30年前と変わりなし?)。それでも平日は2~3組しかいない。そのうち一組は60歳前後のカップルで毎日来る常連さん。きっちり1時に来て5時に帰ります。夫婦かどうか聞いたこともないけど、毎日部屋にいて、何をしてたのでしょう?声が聞こえて来るということもありませんでした。いいお客さんでしたけど…。

 ラブホは年中無休です。ということは元旦から営業しています。私のいたラブホはNHKと明治神宮が近くあります。大晦日の午前0時過ぎになると紅白歌合戦の帰り客と思われるカップルが何組か来ますが、この時間ではすでに満室です。
 で、早々に玄関の鍵をかけ、「満室」の札を出して、寝ます(たまに夜中に帰る客がいる)。

 そして、元旦の朝になると初詣客が来ます。困るのは振袖姿で来る客。眠い目をこすりながら出てみると綺麗なおべべ姿の彼女。空室があっても、基本的にはお断りします。そんなカッコウで、こんなボロいホテルに来るのは、どこも満室か断れていることは分かっているのでなんとかしてあげたいというのが人情というものですが…、先輩達から「やめといたほうがいい、自分が苦労するだけだよ」と言われている。

(自分で着れますか?)

「どうしても…」という場合には訊ねます、「着付けは大丈夫ですか?」。以前は専属の着付けの人がいたのですが、コストが高くつきますし、着付け料をとってもホテルにメリットはなく、客の負担も少なくありません。また、元旦の早朝から来てくれる人を探すのも大変です。「したいんだったら着付けをマスターしてからしろ!でなきゃ振袖を着てくるな!」です。急にしたくなることもあるでしょうが、悲しそうな顔をする可愛い子の場合には、着付けの人がいるホテルを紹介してあげます。正月特有の仕事です。ちなみに三が日は休日以上の忙しさでした。

(管理人様)

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