詩にしてみせて

藤 奈々子






私のこの裸を見て 詩にしてみせて

私のこのよく引締まった肌を見て
あなたがどのように感じたのか詩にして欲しいの
この栗色の髪をこうしてかきあげたら あなたがどう感じるのか?
詩にしてみせて

流し目であなたを見つめたらどう感じるのか?
私のこの鎖骨の結び目から胸の隆起を観てどう感じるのか?
胸をこの両手で真ん中に寄せてみたら あなたはどう感じるのか?
頭を仰け反らす時のわたしの顎の見事なアーチを書いて

私のこの透き通った肌が あなたの指に感じている様子 描いてみせて
この細い肩が あなたの温もりで震えている様子 描いてみせて
今日は何もかも忘れて あなたとひとつになるのだから

恥丘に薄い繁る巻毛がシャボンに泡立つ様子を描いてみせて
ピンク色の突起から組紐が垂れ下がり
ループ状になった私の引き締まったパラボラ
見事に描いてみせて

わたしが興奮してコブラみたいにのたくったり
ぴちゃぴちゃ口で啜る音を立てたり
わたしが左手の指でわたしの乳首の先っぽを
さすったりする様子を書いて

もっともっと 夢中になって
じっとじっと 私だけ見つめて
激しく激しく 私を抱いて
そしてあなたが作った詩を
私のお誕生日に プレゼントして欲しいの
























歩絵夢

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