ふたりして
シャワーを浴びながら
君の肌の感触を
指の細胞の一つ一つに
記憶してゆく
明日
君のもういない朝に
目をさましても
からだの感触が生々とあるように
身体のしたのほうへ
指を伸ばして
敏感なところにさし入れる
明日僕のいない朝がきても
指の感触が生々と残るように
かきまわしながら
細胞の一つひとつに
教えてゆく