蜃気楼
冬の渚を さまよって
想ひ出と言う名の
貝殻のかけら
拾い集めて つなぎ合わせてみたけれど
あの頃の純粋な気持ちには
もう 戻れないのかもしれない
いくつか足りないけれど
うっすらと見えてきた あの頃の風景に
今の自分の姿を 重ね合わせてみたら
見えなくなってしまったものが多すぎて
少し寂しい気持ちになってしまった
潮風が冷たいね・・・
コートの襟を立てて
凍えた海を眺めていよう
陽が沈むまで
そうすれば
何かが見えるかも 知れないから
例え蜃気楼でも・・・
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