そう 僕はきみの白い背中に 
ほほを寄せたかっただけなんだ
エクステの髪をかき分けて
うなじに息を吹きかけるつもりじゃなかったんだ

そう 僕はきみの白い背中に 
ほほを寄せたかっただけなんだ
五つピアスのあいらしい耳たぶに
くちづけするつもりじゃなかったんだ

そう 僕はきみの白い背中に 
ほほを寄せたかっただけなんだ
そのはちきれんばかりに実った乳房に
タッチするつもりじゃなかったんだ

そう 僕はきみの白い背中に 
ほほを寄せたかっただけなんだ
べつに そのきゃしゃな腰に
手を回したりするつもりじゃなかったんだ

そう 僕はきみの白い背中に 
ほほを寄せたかっただけなんだ
べつに その慎ましげなくぼみを
指で突っつくつもりじゃなかったんだ

そう 僕はきみの白い背中に 
ほほを寄せたかっただけなんだ
その高貴な香りと芳醇なしずくのしたたる
瑞々しい洞(うつお)にしゃぶりつくつもりなんてなかったんだ


白い背中 
白い背中 
きみの白い背中

そう 僕はきみの白い背中を
ずっと眺めていたかっただけなんだ







「本当にそうだったのぉ?」

「え…?いや…その……」




























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