第3話「先生のおうち」
校長先生のお話は、車野先生にとって、いいえ、私にとっても大変衝撃的なものでした。
車野先生が他校に転校することに決まったんです。
それも2週間先に……
私は目の前が真っ暗になりました。
気が動転してしまって言葉が見つかりません。
お母さんにはクラブの人たちと食事をして帰るから少し遅くなると電話をしました。
そして夜になるまで、学校の近くの公園を散歩することにしました。
(車野先生が転校してしまう……もう会えなくなる……)
私はそのことで頭がいっぱいになり、じんわりと涙が滲んできました。
ブランコに揺られながら、沈む夕陽を眺めていました。
晩秋の冷たい風が、わずかに樹々に残った葉っぱを落としました。
落葉がひらりと足元に落ちて、風に吹かれて舞っていました。
風と落葉のハーモニーがまるで物悲しいフェアウェルソングのようでした。
私は先生の家に向いました。
先生はお母さんと二人で暮らしています。
でもお母さんは今、先生のお姉さんが住んでいる関西に遊びに行っていると言ってました。
先生が作る男料理も食べてみたかったけど、私、先生のために料理を作ってあげることにしたんです。
だって、これが最初で最後になるかも知れないわけですし。
「うん、それじゃ、もえもえの料理をご馳走になろうかな~。僕は大したものを作れないからね」
「やだぁ、プレッシャーがかかるなあ。私もそんなに上手くないですよ~。でも、先生のために一生懸命作らせてください!」
私はカレーとサラダを作りました。
先生は辛党なので、思い切り辛くしちゃいました。
ちょっとちょっと辛すぎたようで、食事中に何度も水を飲みながら「はぁはぁ」と言ってました。
それでも「もえもえは料理が上手いね」とやさしく褒めてくれました。
嬉しかったなあ。
「先生、学校変わってしまうんですよね。寂しよぉ……もう学校へ行く楽しみがないよぅ……」
「何を言ってるんだ。僕がいなくなっても勉強はがんばらないといけないよ。同じ県内だしたまには会えるじゃないか」
「ええっ? たまに会ってくれるんですか? きゃはっ! 嬉しい~!」
「もちろんだよ。僕が君と離れて平気だと思う? 僕だってすごく寂しいんだから」
「わぁい、幸せ~! 先生からそういってもらえてすごく嬉しいです! 学校は違っても勉強がんばって志望校を絶対に受かってみせます、先生!」
雨降りの空模様から突然陽が射したように、パッと明るくなった私は、感激のあまり先生に抱きついてしまいました。
しいていうなら小柄な私が、ガッチリとした体格の先生に飛び乗った様は、他人が見れば、まるでおもちゃ屋さんで売っているコアラのぬいぐるみのようだったと思います。
だけど先生はしっかりと受け止めてくれて、ぶら下がった状態の私をしっかりと抱きしめてくれました。
私の両足は先生の胴体に巻き付いています。
先生は唇を重ねてきました。
チュッ……
先生の舌が私の口内でうごめいています。
まるで何かを探しているかのように。
そんな先生の舌にそっと絡めてみました。
私の舌が先生の口の中へ入っていきました。
(こんなに積極的になったのは初めてだぁ……)
ムチュ……チュチュ……
唇を重ね合う音が静かな部屋に響いています。
早くもショーツの中がじっとりと潤ってくるのを感じました。
「ねえ、もえもえ。今日はこの前の試験が悪かった罰としてお仕置きをしようと思うんだ。お仕置きをすることで次はきっとがんばってくれると思うから」
「え? お仕置き……? ちょっと怖いなあ。どんなことをするんですか?」
私はちょっぴり不安になりました。
「まず洋服を脱いで裸になりなさい」
「あ……はい……」
何度か見られているとは言っても、先生が見ている前で脱ぐのはかなり恥ずかしい。
「あのぉ……隣の部屋で脱いでもいいですか?」
「だめだめ。ここで脱ぐんだ」
「はい……」
私は時折先生の方に目をやって、ゆっくりと服を脱ぎました。
ベージュ色のショーツだけになったとき、さすがの私も躊躇しました。
「さあ、脱いで」
先生は催促してきました。
私はもじもじとためらいがちにショーツをずらし始めたとき、先生が突然背後から襲って来ました。
「いやぁ~! 先生……まだ脱いでないのに……」
「もえもえ、君はなんて魅力的なんだ。僕はもう我慢ができないよ」
ショーツがずれてお尻の途中で止まったままの状態で、先生の指がお尻の割れ目に入ってきました。
「やだぁ~、ああ~ん!」
先生の指は早くもアソコをぐりぐりと擦り始めました。
(今日の先生、何か荒っぽいなあ……)