官能小説

『もえもえ 担任(改)第1節』

Shyrock 作



 



第1話「熱中症」

 私は、もえもえ、20才。
 今すごく悩んでいるんです。
 数日前に1通のメールが届いてからというもの、返事も出さないでずっと悩んでいるんです。
 メールの差出人は、高校時代の先生なんです。
 すごく好きだったんです。ええ、愛していたと思います。
 今でも先生のことを思い出すだけで濡れちゃうんです。
 その先生、一見真面目な感じなんです。
 でも実際はすごくエッチなんです。
 じょうずって言うか、ふつうとちょっと違ってて、それに填まっていたのかも知れません。
 だけど東京の某大学に決めたときから、もう別れようと決心しました。
 先生だって、仕事を捨ててまで上京する訳にもいかずすごく悲しそうでした。
 そんな先生から、今度仕事で東京に行くから会いたいと言って来たんです。

 でも私には今彼氏がいるんです。
 サラリーマンで現在24才なんです。
 すごくやさしい人だし、私を大切にしてくれてます。
 今の彼氏に特に不満はないのですが、エッチに関しては先生の方がずっと良かった……
 今でも思い出すだけで濡れちゃうんです。
 お茶をするくらいならいいのではと思ってます。
 でも東京までやって来る先生と会ってそれで済むだろうか……?
 あまり自信がありません。
 今の彼氏のこともあるし、会うべきではないことは分かっています。
 でも……でも……すごく会いたいんです。

 すごく恥ずかしいのですが、私と先生との想い出を少しお話したいと思います。
 高校時代の私は今と違って、引っ込み思案な性格でした。
 特に人前で話すのは照れ臭くって、すぐに言葉が詰まってしまうのでした。
 でも何とか人前で上手に喋りたかったんです。
 2年生のときでした。
 そんな私に、当時担任の車野先生が、放送部に入ってみたらどうか?と提案してくれました。
 車野先生は放送部の顧問をしていたので、話はすぐに実現しました。
 クラブの部員もすぐに紹介をしてくれました。
 部員の人たちもすごくやさしくって断る理由などまったくありませんでした。
 発音の練習や放送設備の扱い方も徐々にうまくなって行きました。

 そして3年の春がやって来ました。
 担任は引き続き車野先生でした。
 これはまったくの偶然でした。
 私はその頃、車野先生に恋心をいだいていたと思います。
 進級しても同じ車野先生だったことがすごく嬉しかったのを覚えています。
 当時、車野先生とは冗談を交わすほどに親密になっていたけど、特に男女の関係に発展することはありませんでした。
 それに先生には恋人がいたようだし。
 学校の帰りに二人きりでお茶をしたりはなかったけど、時々グループで反省会などがあって、いつも先生にごちそうになっていました。

 そんな車野先生との関係も、ある事件が切っ掛けとなり急速に変化しました。
 それは初夏の蒸し暑い朝のことでした。
 その日は朝礼がありました。
 校長先生の挨拶の後、教頭先生の長い長い話がありました。
 最近の女子生徒の服装についての注意が延々と続いたのです。
 私は急に気分が悪くなり目の前が暗くなってしまったのです。
 そう、熱中症にかかったので。
 そのままその場に倒れてしまいました。
 その後のことは、気が付くまで憶えていないので、車野先生から聞いたことを記したいと思います。

◇◇◇

 車野先生は吉田先生という別の男性の先生と二人で、私を保健室まで担いで連れていってくれました。
 ところが運悪くその日は校医が非番で不在だったのです。
 車野先生は吉田先生に言いました。

「私に医学の多少の知識がありますので、ここは任せてください。吉田先生は朝礼に戻ってくださって結構です。ありがとうございました」

 と丁重に礼を述べたところ、吉田先生は車野先生に任せて朝礼に戻っていきました。
 私は保健室のベッドに寝かされました。
 保健室特有の消毒薬(たぶんクレゾールだと思います)の匂いが鼻腔を刺激します。
 車野先生はすぐに保健室の窓を開け風を通すと、私の意識を確認し、水をがぶがぶ飲まされました。
 私はすぐに車野先生に水をがぶがぶ飲まされました。たぶん冷蔵庫に入っていた経口補水液だと思います。
 その後、リボンとベルトを緩められ、ベストを脱がされブラウスのボタンを外されました。
 さらに頭と胸を濡れた手ぬぐいで冷やされました。
 そのとき実はブラジャーを外されてました。
 その日はイエローの上下お揃えの下着だったんです。
 今想い出すと恥ずかしいけど、胸を冷やさないといけないから仕方がなかったのでしょうね。
 
 それから私は数時間眠ったあと眼を覚めました。
 もう昼になっていました。
 その間、車野先生はずっと付きっきりで私の看病をしてくれていたようです。
 濡れたタオルも何回か取り替えてくれたみたいです。

「あっ、先生、すみません……。私、朝礼で倒れてしまったのですね。ご迷惑をお掛けしました」
「おお、やっと眼が覚めたか。心配したよ。でももう大丈夫なようだね。でもまだしばらくはそのままで……」
「ありがとうございます。先生、授業はどうなさったのですか? 大丈夫ですか?」



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