静 個撮

Shyrock作



第18話「ケンジ獅子奮迅」

 乳房への愛撫にとどまらず、聞きしに勝る美女の秘所に触れられるとあって、西本は嬉々としている。
 満面笑みを浮かべ静に接近した西本は、若草の繁る丘に指を這わせた。

「それにしても静さん、すごい格好だね。でへへへへ……」
「いやぁ! 触らないでぇ~~~~~!」

 静が叫ぼうとも動じることのない西本。
 陰毛が少ないのでクリトリスを探すのも簡単だ。
 西本は右手の親指と人差し指でクリトリスの包皮を広げると、閉じないように指で押さえた。

「いやぁ! やめてっ!」

 次の瞬間フラッシュが光る。
 カメラを構えていた山根が写真を撮り始めた。
 静の痴態をあますところなくカメラに収めるつもりだ。

「静さん、きれいなオマンコしてるわね。あまり使い込んでいないみたいね。ここにいる殿方にたっぷりと可愛がってもらいましょうね。うふっ」
「山根さん、あんたは静ちゃんと逆で使い込み過ぎじゃないのかね?」

 一人の男性が山根に言葉をかけた。

「まあ、失礼な方。何なら私のをお見せしましょうか? 静さんほどじゃないけどきれいですよ~」
「いいね! 服を脱いで静ちゃんの横に寝転べば?」
「今日は撮影の仕事があるのでやめておきます。またの機会にね、うふっ」
「ははは~、なんだよ、そりゃあ。がっかりだな~」
「お、おい! そんな話してる場合じゃないぞ! 見ろ! 凄いことになってるぞ! 静ちゃんのクリが剥き上げられて美マンご開帳だ!」
「わっ! ほんとだ! クリが丸見えだし襞まで見えてるぞ!」

 まもなく剥き出しにされたクリトリスにクリバイブの舌が当てられた。

(ヴィィィィィ~~~~~ン!)

「はあああっ~~~~~!」

 静は身体をよじって逃れようとするが動くのは頭だけだ。
 左右に激しく振って、その淫靡な感覚を振り払おうとしていた。
 無限の快感から逃れるすべがなく悲鳴をあげる静。
 無機質なクリバイブの舌に無残にも翻弄されてゆく。

「いや~~~っ! やめて~~~っ! 強過ぎるっ! ああっ! ああ~~~っ! 気が狂っちゃう! やめてっ! お願いっ! いやぁぁぁぁぁ~~~~~っ!」

(ヴィィィィィィィィィィ~~~~~~ン!)

「ああああああっ! くっぅっっ!」

 衣を引き裂くような絶叫が轟く中、突然、「バタンッ」とドアが開く音がした。
 そこにはロングヘアで体格のよい男が立っている。
 手にはピストルを持っている。

「ほう、こりゃぁ、すげえことになってるじゃん~! 皆さん、お楽しみ中のところ申し訳ございませんが、手を上げてもらいましょうか?」

 一同は予期せぬ突然の訪問者にただ驚くばかりである。

「なんだね!? 君は?」
「あいつピストル持ってるぞ!?」
「ギャングか!? ヤクザか!?」
「違うぞ! きっと警察だ!」

 三好が顔を引きつらせながら尋ねた。

「あんた警察か!? 偶然エロいショーをやっているが、この女性は俺たちが金を払って雇ったんだ! 本人の了解も得ている」
「嘘をつけ! 何が了解を得てるだ! この女性は静さんといって、捜査願いまで出ているのだ! そこを動くな! お前たちを逮捕する!」
「ううっ……くそっ……!」

「おまえケンジだろ? 俺だよ」

 ピストルを構え威嚇するケンジに、安野が声をかけた。

「あ!? あんた……恭平じゃんか!? まさか恭平も仲間ってわけじゃないだろうなぁ!?」
「ふふふ、ケンジ、おまえには関係ないことさ。しかし教えておいてやるよ。この人たちは財界ではちょっとした有名人なんだ。で、今日は秘密の社交パーティーってわけさ。まあ、ケンジには理解できない世界だろうが、財界では色々と付き合いがあってね。まあ、これもイベントの一つなんだよ。ぎゃあぎゃあ騒ぎ立てることなんかないんだよ。なあ、ケンジ、ここはひとつ穏便にすませてくれないかなあ。いっしょにサーフィンした仲間じゃないか~」
「うぜい! サーフィン仲間だからどうだっていうんだ! 罪を犯せば仲間もへったくれもねぇ! みんなまとめてブタバコにぶちこんでやるぜ! 覚悟しろ!」
「くそっ!」

 そのとき三好が拳を振りあげケンジに向かっていった。

「おっと!」

 三好の拳はケンジに掠りもしないで空を切った。
 態勢を崩した三好にケンジのボディブローがさく裂する。

「うげっ!」

 腹部への強烈な一発で三好は床に沈んでしまった。
 ケンジの迫力に竦んでしまったのか、男たちは手出しをしてこない。
 彼らは暴力団ではなく、ほとんどが一般企業の役員たちなのでそれが当然かもしれない。

「さぁ! 次! 誰でも掛かって来やがれ! おまえたちならピストルなんかいらないな! 素手で相手になってやるぜ!」

 ケンジは大胆にもピストルをホルダーに仕舞いこんだ。

「くそ~、調子に乗りやがって!」

 苦々しい表情の安野がケンジに飛びかかった。
 身体の線は細いが身長は同じぐらいだ。
 それに安野は普段スポーツジムで身体を鍛えている。
 ところがどうだ。少々スポーツで鍛えた男であっても、修羅場を潜ってきた男には敵わない。
 安野はわずかにケンジの頬にフックを見舞うことができたが、ケンジはすぐに反撃に転じ顔面と腹部に三発見舞った。
 格闘の様子を見つめていた他の男たちは抵抗することもなく、蜘蛛の子を散らすように出口に逃げ場を求めた。
 そのとき、扉から警官隊がなだれこんできた。




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