イヴ 新婚姫初め



Shyrock作


フィクション








第1話「元日の夜」
第2話「エレベーター騎乗位で昇天する二人」
第3話「ナースがナースコスプレ?」
第4話「蜜はフレーバーな香り」
第5話「新婚姫初め」




第1話「元日の夜」

 今秋に結婚をしたイヴ(25才)は、初めてやって来る正月に心をときめかしていた。
 理由は簡単だ。初めて自宅で『姫初め』が経験できるからである。

 元旦の夜、特別番組ばかりのテレビのスイッチを早々と切り、そそくさと風呂に入ったイヴはドライヤーで髪を乾かしていた。
 俊介(35才)は、リビングでインターネットに耽っている。

「ねえ、俊介。まだ風呂に入らないの?」
「え? まだ8時だよ。寝る前に入るよ~」

 そっけなく答える俊介に、イヴはプゥっとほっぺを膨らせた。

「あ、そうなんだ。私、疲れたから先に寝るね。お休み!」
「えっ? あ、ちょっとちょっと。どうしたの、そんなに膨れて……」
「だって、ふたりで過ごす初めてのお正月なのに……」
「あ、そうだったね。気が利かなくてごめんね」
「いいの。ネットしてていいよ。後から……来て……」

 ドライヤーを中断していたイヴは再びスイッチを入れた。
 またもや鈍いモーター音が響きはじめる。

 鏡台の前で髪を梳くイヴの視界の中に俊介の姿が入った。

「どうしたの? 俊介?」
「イヴ……」
「どうしたの?」
「イヴ、君が好きだ」
「え? ありがとう」

 イヴは突然ささやいた俊介の愛の言葉ににっこりと笑みで返した。

「イヴ……今君が……欲しい……」
「え?」

 次の瞬間、俊介はイヴの肩を寄せうなじにキスをした。

 チュッ……

「あぁん、やぁ~ん、そんなぁ……、俊介、まだ準備が……ああん」
「準備なんていらないよ。僕は今君が欲しいんだ」
「あぁん、そんな急に……」

 チュッチュッ……

「あぁ、首筋はダメ……感じちゃう……やぁん……」
「イヴ、愛しているよ」

 俊介の指はブラジヤーをつけていないイヴの乳房をパジャマ越しに触り始めた。

「いやぁん」

 乳房全体の愛撫からやがて乳首へと移る。
 親指と人差し指で挟んでコロコロと転がせる。
 つい指に力が入り過ぎて、

「痛い、ちょっと強すぎるわ。もっと優しくして……」
「イヴ!」

 突然イヴの膝裏と背中に手を廻した俊介は、軽々とイヴを担ぎあげるとソファまで運んでいった。

「え? ベッドじゃないの……? ここで……するの?」
「いいじゃないか。たまにはソファも」

 イヴは化粧水もまだつけていなかった。
 心も身体もまだ準備ができていないのだ。
 こんな性急な俊介も珍しい。

 そろりとソファに下ろすと、すぐにパジャマのホックを外し始める俊介。
 小ぶりで美しい乳房が現れた。
 早速乳首をしゃぶり始める。

「あぁん! いや~ん!」

 チュパチュパチュパ、ペチョペチョペチョ

「はふ~ん、あぁん、だめ~ぇ~」
「イ、イヴ、好きだ! 愛してる!」
「ああん! 私も~、好きだよ~、俊介ぇ~!」

 パジャマに手が掛かり一気に引きずり下ろされた。

「おおっ、すごい! イヴ、すごい下着をつけているじゃないか~」

 イヴが身につけていたショーツは黒のGストリングスだった。
 後方の股布がTバッグよりも細く、ひも状になっており大事な場所が辛うじて隠れる程度であった。
 俊介としてはかつてグラビアで見たことはあるが、生で目にするのは初めてであった。
 これにはさすがの俊介も興奮してしまい、鼻息が荒くなった。

「うふふ、いかが? 似合ってる?」
「うんうん! すごくセクシーだね~! いいね~、素敵だよ~!」

 イヴは俊介の満足そうな表情を見ると、年末にわざわざランジェリーショップまででかけ購入してよかったと思った。、
 二人が交際を始めた頃から、その日の下着によって俊介が大袈裟に反応することから、彼が下着フェチな一面があるとイヴは気づいた。
 風呂上りであっても、全裸より下着を着用する方が興奮することも知った。
 初めは「どうせ脱がせるくせに」という思いもあったが、イヴの着用する下着に興味を持ってくれることもイヴとしては嬉しかった。
 そんな俊介の嗜好を知った日から、イヴはいかなる場合であっても彼の前に全裸で現れることはなかった。

(彼は私の下着を脱がせることがきっと愉しみなのだ。それなら彼の好みの下着を着用して彼を喜ばせてあげよう。それが二人の夜の演出効果になるはずだから)

 やはりイヴの思ったとおり、俊介はイヴのGストリングスに興味を示しその過激さを愉しんでいる風であった。

(ムダ毛の処理もきっちりとしてあるからGストリングスでもTバックでも大丈夫だわ)

「ショーツのうしろがかなり細いね。もう少し細ければはみ出しそう」
「あ~ん、ダメェ……そんなに見ないで、恥ずかしいから。灯りを消してほしいなあ」
「ダメダメ。せっかくこんなにエッチな下着を着けているんだからしっかりと見せてくれなきゃ」
「ああん、恥ずかしいよぅ」

 俊介はショーツを脱がさずに、下着の上からゆっくりとクロッチをなぞる。
 十代の少年のように急いで脱がそうとはしない。
 遠いところから少しずつ中心部へと攻めてくる。
 太腿から鼠蹊部へと指が迫っても花弁にはまだ触れない。
 焦らされることはもどかしいものだが、その代りに次への期待が高まる。
 
 そしてイヴの感度が高まった頃、ついに指がクロッチにかかった。

(あぁっ……)

 ところがイヴの期待に反して、俊介はクロッチの両端を指でつかみ、まるで「こより」のようにさらに細くしてしまった。
 こんなことをされたらショーツの役目など無いに等しい。
 細すぎるクロッチでは女性器を隠すことができず、陰唇が丸見えになってしまった。

「イヴ、パンツが完全なヒモ状になってしまったよ。アソコが見えちゃってる」
「あぁん、そんなこと……恥ずかしい……」
「さあ、割れ目ちゃんにもっとパンツを食い込ませようかな?」
「やん、やめてよ~」


第2話「エレベーター騎乗位で昇天する二人」

 こより状にされてしまったクロッチは淫裂に食い込んでいく。
 食い込ませておいて、のこぎりを引くようにクイクイと前後させる俊介。
 すでに奥地からおびただしい蜜が溢れ出している。

「いやん……そんなことしないで~……」

 キュッキュッ

 食い込んだ“こより”を左右の小陰唇でギュっと包み込む。
 まるで餃子の皮で具材を包むような要領で。
“こより”の一部が花びらの中に埋もれてしまった。
 その状態でもう一度“こより”を前後に動かしてみる。

「ぃやぁぁぁ~~~ん! す、すごい~~~!」

 溢れる蜜のせいで、秘所とその周辺はまるで水を打ったかのようにびっしょ濡れている。
 それだけではない。滴りはソファにまで及んでいた。

 俊介はあえぐイヴに、なおも追い討ちをかけた。
 陰唇に唇を寄せ音を立ててしゃぶりあげたのだ。

「ひゃあぁぁぁ~~~……ふわぁ~~~……あぁっ、ダメぇ……、そんなことしちゃダメぇ~~~!」

 ジュパジュパジュパ……

 まもなく“こより”が右側にずらされて、もっとも恥ずかしい部分が露出した。
 溢れる蜜は止まることを知らず、ツ~っとしたたり落ちた。
 舌の先端を左右に動かしながら花びらをを舐めまわし、さらに花芯にまで舌を挿し込んだ。

「あうっ……!」

 チュパチュパチュパチュパ……

「イヴ、すごく美味しいよ~」
「いやん、そんなこと言わないで~。あぁ、あぁ、もうダメ、早く早く……早く入れて……」
「だめだめ、まだ早すぎるよ~。どれ、今度は指で弄いじめようかな?」
「あぁん、いじわるぅ……」

 中指をゆっくりと濡れそぼった花芯に挿し込んだ。
 少し入れては抜きふたたび入れる。
 繰り返すたびに奥へと奥へと、少しずつ深く挿しこんでいく。
 少しじれったくもあるが、女性に強い期待感をいだかせる。
 適度な焦らしは実に効果的な攻め方といえる。
 膣道の中ほどまでしずんだ中指は内壁を擦りはじめた。

「あっ……あぁ、そこはダメ……いや、いや、いやあぁぁぁ~~~……」

 俊介はGスポットに照準をしぼる。
 イヴはうめき声とも悲鳴ともつかないような声で叫んだ。
 蜜はすでに潤沢すぎるほど溢れている。
 俊介は頃合を見計らって、ギンギンに反り返った肉柱をイヴにあてがった。
 だがまだ挿入しない。
 肉柱の先端で花びらや肉芽を擦りつける。

 挿入を期待していたイヴは肩すかしを食った形となり俊介にせがむ。

「俊介……もうダぇ……早く、早く入れてぇ……」
「何を入れて欲しいの? 言ってごらん」
「そんなこと恥ずかしくて言えない……」
「じゃあ、おあずけだね」
「いじわるぅ……いうわ、いうわ」
「いって」
「オ〇ンチンを……入れて……」
「じゃあ入れるよ」

 イヴは自ら両脚は大きく開き腰をググッと前面に押し出した。

 ズブリ……

「あぁ……あああぁっ……」

 肉柱は濡れそぼった花弁にグイグイと埋没していく。
 腰高正常位で数分攻めた俊介は、イヴの両脚を閉じさせしっかりと両手で抱き込んだ。
 閉脚型正常位の完成である。
 一見地味に見える体勢だが、脚を閉じることにより膣が締まり狭くなる。
 つまり挿入した肉柱が締めつけられるような状態になり、男女ともに凄まじい一体感を味わうことができる。

 俊介は数分突きまくった後、肉柱を抜かずに体位を変換させた。
 イヴを抱き起こし、俊介は仰向けに寝転ぶ。
 騎乗位のスタートである。
 イヴは細身の美ボディを前後左右に波打たせる。
 最初はうしろに反り返り腰を突き出し、Gスポットを擦るような体勢をとった。
 姿勢は次第に垂直に移行し、イヴは激しく上下動する。
 やがて前屈みになったイヴを強く抱きしめると、腰を浮き橋のようにブリッジさせ激しく攻め立てた。
 強靭な腹筋ゆえの攻撃方法といえる。

「あ…あぁ、あぁぁ……俊介、あぁ、もうダメ……イク……イッちゃう……!あっあっあっ……あああぁぁぁ~~~!」

 レイヤーカットの髪を振り乱し、俊介の上で乱れるイヴ。
 ほぼ同時に俊介は絶頂を迎えていた。
 熱い液体がイヴの中にドクンドクンと注がれる。

「あぁ、俊介……すごく良かったわ……」
「僕もだよ。最高に気持ちが良かったよ」
「ねえ、私たちにとってこのセックスが『姫初め』なのかしら?」
「うん?いや違うよ。『姫初め』って1月2日にするエッチのことなんだよ」
「へえ、そうなんだ。うふ。じゃあ、明日だね? 明日、またしようね」
「もうイヴったら。好きなんだから」
「じゃあ俊介は嫌い?」
「いや、大好きだ」
「ほ~ら~、やっぱり~」
「はっはっはっはっは~!」

 結婚後初めて迎える正月。
 ふたりは元旦から早くもオーバーヒートしてしまったようだ。
 心地よい疲労感が身体中に充満して、そのままソファで深い眠りに落ちていく。

◇◇◇

 カーテンの隙間から朝の陽射しが差し込んできた。
 どれだけ眠ったのだろうか。

「う~ん……もう朝か……?」
「おはよう」

 イヴの明るい声が聞こえた。
 昨夜あれだけがんばったのに早起きしている。
 お雑煮ができたようだ。

 俊介は寝ぼけまなこを擦りながら、視界に入る人影を注視した。
 イヴが白い衣装を身にまとってこちらを向いて立っているようだ……

「な、な、なに~~~!? ナース服? イヴ、どうしたんだ!? コスプレなんかして!」
「コスプレじゃないよ~。本物のナースだよ~」
「あ、そうか。職業が看護師さんだからコスプレとは言わないか。だけどどうしてナース服を……?」


第3話「ナースがナースコスプレ?」

「うふふ、俊介は結婚前に『一度でいいからイヴのナース姿を見てみたい。そして脱がせてみたいな~』って言ってたじゃない~? もしかしたらすっかり忘れたのかな?」
「えっ? いや、そりゃあしっかりと憶えているさ。でも何で新年早々に?」
「いつも私のために励んでくれてる俊介に、私からのお年玉~♪」
「ええ!? お年玉?」
「そう、お年玉。いらない?」
「いや、欲しい! そりゃあ欲しいさ~」
「なら、受け取って」
「うん、ありがとう……」

 俊介は不思議な緊張感に包まれた。
 目の前にいるのは妻であるイヴだというのにどうしてなのか分からない。
 昔から男性は客室乗務員や看護師の制服姿に弱いなどと言われ、メイド喫茶がブームになったり、制服をモチーフにした衣装のA〇B48も人気を博している。
 心理学的に見た場合、コスプレそのものが男性をひきつけているわけではなく、コスプレの持つ非日常性が男性を興奮させているといえる。
 それはアニメやマンガキャラのコスプレに限ったことではない。
 キャビンアテンダントやナースといった制服も多くの人にとっては非日常であり、男性の心理としては同じのものと言えるのだ。
 つまり男性は非日常に惹かれる傾向があるということだ。

 俊介はナース服姿のイヴをじっと見つめた。
 まるで自分が入院中の患者であり、イヴは朝の検温に訪れた看護師ではないか。

「車山俊介さん、おはようございます。体温を計りますので腕をまくってくださいね」
「えっ? ホント? マジで? 今日は家でも本気で看護師をやってくれるんだ。うっは~! 何かワクワクするな~」
「そうよ~、私はナースよ~。さあ、早く腕を出してください」

 家庭でも看護師を演じている妻のイヴに、俊介は度肝を抜かれたが、

(よし!それなら僕も患者になり切ってやろうじゃないか)

 と直ぐに気持ちを切り替えることにした。
 俊介は看護師であるイヴに言われたとおりパジャマの袖をめくった。
 差し出した腕はちょうどイヴの乳首の辺りに当たる。

「あ、車山さん、手が大事なところに当たってますわ……」

 俊介が片袖を脱ぐと腋に体温計が挟み込まれた。

「少しの間じっとしててくださいね。動いちゃダメですよ」
「は~い」

 返事は良かったが、俊介は腋に挟んだ体温計をすぐに外してしまった。

「まあ、ダメじゃないですか。しっかりと測らないと」
「今朝目が覚めて直ぐに美人看護師さんの顔を見れたからすごく気分がいいんですよ」
「あ~ら、お上手ね~。でも嬉しいですわ」
「いつも患者の僕が測ってもらっているから、今日は僕がイヴさんを測ってあげますよ。さあ、ボタンを外して」
「えっ? でもこれは仕事ですし……」
「まあまあ、気にしない、気にしない」
「あぁ、ダメですぅ……」

 俊介はナース服のボタンを強引に外しにかかった。
 イヴはのけ反るしぐさを見せながらも、照れることなく演技を続けた。

「ほんと、私は計らなくても大丈夫なんですよ。この前健康診断を受けたばかりだし」
「でも今朝は熱があるかも知れないから、さあ測りましょう」

 イヴに有無を言わせず前ボタンを3つほど外した俊介は、強引にイヴの腋に手を差し込んだ。

「そんなぁ~! 本当にいいんですぅ~」
「まあまあ、そう言わないで。僕に任せなさい」

 体温計を持ってナース服の中に差し込んだ手は、腋まで到達することなく横道に逸れてしまい、あろうことかブラジャーの中に潜り込んでしまった。

「え? え? そこは、そこは違います! 測るところが違いますぅ~!」

 腋に伸びてくると思っていた手が、やにわにブラジャーに触れて来たので慌てふためくイヴ。
 そのあわってぷりはちょっとした名演技といえる。

「う~ん、胸がちょっと腫れてますね~」
「えぇ? あのぅ、そこは元々腫れてるんですけど……」

 俊介の指はカップの上を這い回ると、ほどなく胸の谷間から中へと潜り込んでいった。

「あぁん、そこは調べなくても大丈夫ですぅ~」
「胸の腫れをよく調べないといけません。もしかしたら悪いできものができているかも知れませんので」
「あぁん……そんなぁ……」

 まもなく淡いピンク色のストラップがぱらりと落ちて、胸があらわになってしまった。
 決して大きいほうではないが、実に美しいお椀型をした乳房だ。
 指は強すぎず弱すぎず適度な強さで乳房を攻めた。

「はぁ~ん、そんなところ触っちゃいけないんですぅ~」

 俊介は乳房を触診するふりをして、イヴの乳房を揉んだり擦ったりと散々弄んだ後、厳粛な表情でイヴに告げた。

「イヴさん、特に乳房は異常がないようですね。ただ……」
「ただ? ただ、何ですか?」
「ただ、あなたは病院の規則に違反をしてますね」
「え? 病院の規則に違反??」
「はい、イヴさん、あなたの今、淡いピンクのブラジャーを着けてますね。それって違反じゃないですか? この病院では白い下着以外を着用することは朗かに規則違反です。違反した看護師さんは罰を受けなければなりません」
「そんなぁ、そんな規則聞いたことなぁい」
「ダメです。あなたは違反者です。さあ、ショーツを見せなさい。もしもショーツも白以外なら、今すぐ罰を与えます」
「ええ~? うそ~! そんなぁ~」

 俊介から逃げるふりをするイヴを、俊介はいとも簡単に捕らえて、イヴの白衣の裾を大きく捲り上げてしまった。


第4話「蜜はフレーバーな香り」

「あっ、パンツもブラジャーと同じ色の薄いピンクじゃないですか! しかも派手なTバックとは!? どうして病院の規則が守れないのですか? 早速処罰をします!」
「え~っ! そんなぁ~!」

 俊介はあらかじめ用意していた物干し用のロープを取り出し、イヴを後手に縛り上げてしまった。

「そんなぁ~、縛らないでください! 許してください! あなたは患者さんでしょう? 患者さんがどうして病院の規則を理由に看護師にこんなことをするのですか?」
「あれ? 知らなかったのですか? 僕は患者ではありますが、院長の甥でもあるのですよ。だから少々のことなら看護師は僕のいうことを聞かないといけないのです」
「そ、そんなのパワハラじゃないですか!」
「パワハラというなら院長に訴えても構いませんよ」
「それはちょっと……」
「首になりたくなければ僕に従うことです」
「ひどい……」

 俊介は後手に縛ったイヴを床に座らせM字に開脚させた。
 薄いピンクのTバックが丸見えになっている。
 しかも脚を大きく開いているため、クロッチからふくよかな丘と春草がうっすらと見えており、その光景が実に淫猥である。
 俊介は束の間その場から離れると、食器戸棚まで行き引出しから何やら取りだした。
 イヴの位置からはそれが何かよく分からない。

 俊介が戻って来た。
 イヴは俊介が持っている物を見て驚いた。
 それはピンク色のローターであった。
 結婚して以降そんなものは一度も使ったことがない。
 俊介はいつのまに購入したのだろう。

「ねえ、俊介、そんな物いつ買ったの?」
「ふっふっふ、数日前にインターネットで買ったんだ」
「まあ、私の知らないうちに……」
「君は看護師、僕は院長の甥。それを忘れないようにしてください。さあ続きを始めますよ」

 俊介はローターを持って息を弾ませている。
 イヴはバイブレーターを使った経験が一度だけあるが、ローターは初めてだ。
 どのような効果があるのか噂には聞いているが、こうして目の当たりで見るのは初めてである。

 ウィ~ン……

 低く鈍いモーター音が鳴り始めた。
 スイッチが入ったのだ。
 ローターは下着の上から恥丘辺りにそっと押し当てられた。

「ひい~~~っ……」

 イヴは突然の振動に驚いて思わずのけぞった。

「ダメダメ、逃げちゃダメですよ。我慢してください」
「でも……」

 ローターは再びこんもりと盛り上がった恥丘に触れた。
 しばらく恥丘を這いまわると、次第にゆるやかな坂をくだり肉芽の真上に到達した。

「あああっ……そこはダメ~~~……」

 下着の上からと言っても女性にとっては非常に鋭敏な個所といえる。
 俊介は先程よりも少し強めに当てた。

「あああああ~~~っ……」

 イヴの身体にかつて体験したことのない小刻みなローター特有の振動がビンビンと伝わってくる。

「くうっ……ひゃあああああ~~~……」
「ふふふ、かなり効くみたいだね」
「き、効くぅぅぅ……というか効き過ぎるぅ~~~……」

 イヴは膝を閉じようとしたが、俊介の膝が先回りをして入り込んでいるので閉じることができない。
 大腿筋がヒクヒクと痙攣している。
 肉芽を中心に円を描くローター。
 じんわりとクロッチに染みが浮き出ている。

 声にならない声がイヴの唇から漏れる。
 俊介は肉芽を攻めつづけたあと、おもむろにクロッチをずらした。
 ぴっちりと合わさったピンクの淫裂からは、すでにおびただしい蜜液が溢れている。
 俊介は蜜液を指でひとすくいするとペロリと舐めた。
 愛液の味は女性によってそれぞれ違うが、イヴの場合ほのかに甘くフレーバーな味わいといえるだろう。

 俊介はイヴのショーツを脱がしにかかった。
 腰を浮かせて従順に従うイヴ。
 本来なら脱衣を勿体ぶってもよい場面だが、『夫婦』という安堵感がイヴの行動を円滑にさせる。

 ショーツはすんなりと下ろされたが、なぜか足首で停滞している。
 完全に脱がせるよりも足首で止めるほうが猥褻さが増すのでそれを好む男が多い。
 その直後、俊介はまるで夫とは思えないほど荒々しく飢えた野獣のように襲いかかった。
 標的は甘い蜜の水源地である淫裂のみ。
 舌先を少しとがらせて割れ目に挿し込み、こそぐように激しく舐め倒した。

 ベチョベチョベチョ……!

「ひいいいい~~~……あああぁぁぁ~~~……ダメェ~~~~~!」

 ジュバジュバジュバ~!

「はあああ~~~! す、すごい~~~っ! ぃやぁ~~~~~っ!」


第5話「新婚姫初め」

 ジュルジュルジュル~!

「あああ~~~……こ、腰が抜けそう……はあっ……気持ちいい~~~……」

 突然クンニを止めた俊介はイヴの前に仁王立ちした。
 すでにトランクスはずらされ、恐ろしく隆起した肉柱がイヴの目前にそびえている。

「さあ、美人看護師さん、コレを舐めてもらおうかな?」

 俊介は先ほどまで真面目な患者の口調とは異なり、少々乱雑になっているように感じられた。
 所詮は素人の夫婦が演じる猿芝居だ。
 きっちりとした演技などなかなかできるものではない。

 イヴは目前に差し出された肉柱をあんぐりと口を開け咥えた。
 カリ首まで咥え込み舌を使って舐める。
 カリ首の裏側や尿道口などを丁寧に舐めあげると、亀頭全体を口に含んで前後に動いた。

 チュルチュルチュル……

「ううっ……すごい……看護師さん……すごくうまい。ああ……気持ちがいい。早くいってしまいそう……」

 俊介が高ぶろうとも黙々と丹念に舐めつづけるイヴ。
 ときおり上目使いで俊介を視線を送る。
 俊介はパラリと落ちるイヴの前髪を手櫛で二度、三度かきあげてやり、そして慈しむように頭を撫でた。

 ジュパジュパジュパ

「あぁ、もうダメだ……我慢できなくなってきた……」

 俊介は我が分身を愛でるように吸引するイヴから一旦離れた。
 そして開脚姿勢で座っているイヴの真正面に鎮座した。
 イヴの両脚が俊介の身体を挟んだような体勢になっている。
 イヴの裏腿と俊介の膝がこすれ合う。
 挿入を急ぐ俊介の熱い肉柱が目標よりも少し上の恥丘辺りを小突く。

(違う、そこじゃない。もう少し下よ)

 言葉には出さないがイヴの目がそう語っている。
 まもなく訪れるであろう『悦楽の瞬間』を息を潜めて待ち焦がれるイヴ。
 俊介は肉柱に手を添えて、もう一度照準を合わせる。
 標的が定まると腰が前面に押し出す。

 ズッズッズッ……

「あぁ……」

 肉柱が狭い峡谷に押し込まれていく。
 すでに十分な潤滑油が溢れておりスムーズに食い込んでいく。
 硬い肉柱が粘膜を擦りイヴの中枢神経を刺激する。

「あぁぁ……す、すごい……」
「イヴ、すごくいいよ」
「あん、俊介、私も……」

 俊介はイヴの唇を望んだ。
 それに応えるイヴ。
 唇と唇が重なり合い、胸と胸が触れ合う。

 イヴ食い込んだそれは入ったまま動きを止めている。
 俊介はくちづけのあと、イヴの腰に両手を添えた。
 イヴが息をひそめる。

 ついに俊介の腰がリズミカルに躍動した。
 俊介の動きに同調してイヴの身体が小刻みに震える。
 押し寄せてくる官能の波にときおり切ない声をかなでる。

 俊介の存在を強く感じられるひととき……
 心も身体も一つに溶け合うひととき……

 結婚して初めて訪れた『姫初め』。
 その一日の秘め事は今後何度新年を迎えても、決して忘れられない一日になるだろう。





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