もえもえ 糸巻きクリマキ(改)



Shyrock作





第1話「13人の妖精」
第2話「糸の精霊スピン・ダ・スワァ」
第3話「クリマキトカゲの長い舌」
第4話「百年の眠り」
第5話「白い液体は目覚めの薬」




第1話「13人の妖精」

それは遥か昔、遠い遠い国のお話です。
ジーグフリード王と妃の間には、一人の子供すら授かりませんでした。
もちろんふたりが毎夜、毎夜、エッチに励んでいたことは言うまでもありません。
だけどどうしても子供が欲しい。
ちなみに王様はマジメな人だったから、側室などはひとりも抱えませんでした。

 ある日、妃が庭で水浴びをしていました。
 そこへ一匹のカエルが水の中からピョンと飛び出して、妃の大きな乳房に乗っかりました。
 そして妃に告げたのです。

「汝の願いはまもなく叶うだろう。私がおまじないを掛けてやろう。そうすれば、汝は一人の美しい娘を産むはずだ」
「まあ、嬉しい!」
「芝生に寝転がって、脚を広げなさい」
「ええ?そんな~、恥ずかしい~」

 妃は顔を赤らめて、最初はためらっていたが、子供が欲しいあまり思いきって大胆に脚を広げました。
 透き通るような白い肌に、髪と同じ黄金色の恥毛が春風にそよいでいました。
 カエルはピョコンと妃の恥丘に飛び乗って、長い舌をチョロリと出しました。
 そして恥ずかしそうにチラリと覗いている真珠の玉をペロリと舐めました。

「いや~ん……」
(ペロペロペロ……ペロペロ、ペロリン、ペロ、ペロリン……)
「はぁ~ん、いや~ん……」
(ペロペロペロ……ペロペロ、ペロリン、ペロ、ペロリン……)

 妃はあまりにも気持ちが良かったもので、細い指で芝の絨毯を掻き毟ってしまいました。
 白い肌が興奮のあまり、見る見るうちにピンク色に染まりました。

「あは~ん、あは~ん、カエルさん、もうダメ、わたくし、もうダメ~っ!」
(ペロペロペロ……ペロペロ、ペロリン、ペロ、ペロリン……)
「いや~ん!ああぁ~ん!」

 妃はとうとうカエルの舌でイッちゃいました。
 その夜、妃が王様に抱かれた時、いつも以上に激しく悶え狂った事は言うまでもないでしょう。
 それはそれは激しいもので、王様も驚くほどであったそうな。

 やがて国中に妃ご懐妊のお知らせがありました。
 王様は姫の誕生を大変喜んで、盛大なパーティーを催し、人々だけではなく、森に住む妖精たちも招待することにしました。
 当時この国では、妖精たちをもてなす場合、金のお皿を使うというのが慣わしでした。
 ところが王様は金のお皿を12枚しか持っていなかったので、妖精13人のうち12人しか呼べなかったのです。

「王様、王妃様、おめでとうございます!」

 妖精たちがお祝いにやってきました。
 そしてパーティーが終わる頃、やがて生まれてくる子供に贈り物をしました。
 一人目は美徳を…… 
 二人目は美しさを……
 三人目は優しさを……

 そして残りの者たちもみんなこの世にある素晴らしいものをすべて送りました。
 11番目の妖精が贈り物をしている最中に、何と13番目の妖精がやって来ました。
 とても機嫌が悪いようです。

「どうして私を招いてくれなかったのだ? 招待を待っていたのに……。だけど贈り物だけは1つあげよう。それは死の予言だ。あなた達の娘が16歳になったら、糸巻きのつむが大事な場所に刺さって死んでしまうと言っておこう。はっはっは~!」
「何という不吉な事を! 許せん! 帰れ~! 貴様の顔など見たくもないわ。とっとと帰れ~!」

 王様は顔を真っ赤にして激怒しました。
 王妃はただ驚き悲しむばかりでした。

「王様、王妃様、ちょっとお待ちください。私はまだお祝いを述べていません」

12番目の妖精は、13番目の妖精がやって来たため、祝辞が遅れてしまったようです。

「そのように落胆なさることはありません。それは決して死ではなくて、百年の深い眠りに落ちることにしましょう」

 王様はやがて生まれてくる愛しい我が子を何とか助けてやりたいと思い、1つの方法を考えました。
 やがて国中の糸巻きのつむを無くすようにとおふれを出したのでした。
 糸巻きが使えなくなってしまった人々は大変困り果てました。

 やがて妃は姫を出産しました。
 生まれて来た姫は〝モエモエ〟と名付けられました。
 いつしか16年の歳月が流れ、モエモエは大きく成長しました。
 うっとりするほど美しく、気品に満ち、気立ての優しい娘に育ちました。
 だけどちょっとおしゃまな面がありました。

 ある日、王様と妃は隣の国の結婚式に出掛けていました。
 モエモエ姫はたったひとり留守番をしていました。
 退屈しのぎに姫は城の近くの湖畔を散歩していました。
 付き人に付きまとわれることを嫌い、こっそりと目を盗んで出掛けていました。
 湖畔を歩いていると、やがて古い塔が見えてきました。
 塔には番人がいません。
 これは好都合とばかり、姫は塔に入って行きました。
 塔の階段は螺旋になっていました。
 目が廻るほど長い長い螺旋階段をモエモエは登って行きました。

(うわ~、長い階段だにゃ~♪ どこまで続くのだろう?)


第2話「糸の精霊スピン・ダ・スワァ」

 モエモエは少し不安になって来ましたが、塔の上がどうなっているのか知りたくて、どんどんと登って行きました。

(ふ~……)

 やっとのことで階段を登り切ると小さな扉が現れました。
 誰かが閉め忘れたようで扉には鍵がささっていました。

(ラッキ~♪)

 扉の取っ手を思い切って廻してみました。
 すると戸がギギギーときしんだ音を立てて開きました。

 そこは小さな部屋でした。
 部屋の隅には1台の古びた糸巻き機があり、1人のおばあさんが糸を紡いでいました。
 糸巻き機を初めて見たモエモエは、大変興味を持ちました。

「おばあさん、何をしているの?」
「おや?あんたは糸巻きを知らないのかい?一度やってみるかい?」

 モエモエはニッコリと笑ってうなずき下ました。

「やり方は簡単だよ。ここをこう持って、ここをこうして、ああしてこうして……ほうら、できあがり」

 おばあさんの丁寧な説明に聞き入っていたモエモエは面白くなり、おばあさんのいうとおり早速糸巻きのつむに触れてみました。
 するとどうしたことでしょう。
 糸巻きのつむは、木でできているはずなのに、何か硬い肉のような感触に変化していきました。
 しかもつむの先っぽがどんどんと膨れ上がり、まるでキノコのような形になり、みるみるうちに長く伸びました。

「キャ~~~!何なの!?これは」

 モエモエはとても驚きました。

(シュルシュルシュル~~~!)

 それだけならまだしも、糸巻き機そのものが茶褐色に色を変え、まるでトカゲのような姿になりました。
 そして糸だと思っていたものが、太い繊毛に姿を変えて一気にモエモエに飛び掛かったのです。

「キャ~~~!やめて~~~!」

 沢山の繊毛はモエモエの身体にどんどんと巻きついてきます。

「やだ~!助けて~!お、おばあさん、助けて~!」
「ほっほっほ、それは無理な相談だね。モエモエ姫、私は本当はおばあさんじゃないんだよ。ほれ、私の姿をごらん?」

 おばあさんは見る見るうちに形相が変わりました。
 耳が伸び、口が裂け、顔が土色に変わり、爪が伸びまるで妖怪のようです。

「ギャ~~~!!」

 モエモエはあまりの恐ろしさに気が狂いそうでした。

「ほっほっほっ、私は『糸の精霊スピン・ダ・スワァ』だよ。化け物なんかじゃないよ」
「どう見たって私には化け物に見えるんだけど~」
「ったく……いちいちうるさい小娘だね。可愛い顔をしているくせに口の減らない子だ。そんな減らず口を叩くとオマンチョスをペロペロしちゃうぞ!?」
「ふ~んだ。どう転んだって結局は嫌らしいことをするつもりなんでしょ?エッチ~!」
「なんか可愛げのない娘だねえ。おまえさ……本当にここのお姫様かあ?」
「当たり前でしょう~! 私はこの国の姫、モエモエよ~♪ このペンダントを見て? この紋章が証拠よ~」
「ほっほっほっ、自分から白状しおったか? しめしめ」
「あ、しまった……。ところで、なんで私にこんなことするの?」
「ほっほっほっ、よくぞ聞いた。もう16年も前のこと。おまえの父上ジーグフリード王はおまえが可愛いあまり妖精の冗談を真に受けて、国中におふれを出した。それは、『糸巻きのつむを使ってはならない。糸巻きをするものは死刑にする。即刻、糸巻きは回収する』というものだった。そのおふれを見て震え上がった人々は正直に国に糸巻きを差し出した。おかげで洋服が作れず人々は大変困り果てた。そして神に祈った。その祈りが通じたのか、神様は私に命令をくだされた。ジーグフリード王は神をも恐れぬ男。たとえ私が忠告したとしても聞く耳は持たぬだろう。王が発した糸巻き禁止令を解くには、妖精の語ったとおり姫を100年の間眠らせる他ないだろう、と、告げられた訳じゃよ」
「ええ~、うそ~!? いや~ん、私、100年も眠りたくありません。そうね、1日8時間くらいならいいかな~?」
「1日8時間? それってごくふつうの睡眠ではないか。ええいっ! おまえと問答をしている暇はない! すぐに眠らせてやるから楽しみにしていろ~!」
「ちょっと、ちょっと、ちょっと待って~。ところで、どのようにして私を眠らせるの? 例えば、子守唄を歌うとか? あるいは催眠術を唱えるとか……?」
「ブッブッ~、外れじゃ。今、おまえの身体を取巻いているクリマキトカゲ……こいつは私の可愛いペットなんじゃ」
「これがペット? 可愛いくな~い!」
「ええい、うるさい! 私のペットにケチをつけるな~! 話題を逸らさないで話を最後まで聞け」
「はい」
「このクリマキトカゲの身体には無数の触手がある。ふっふっふっ。もちろん、特大のオチンチンも付いている」
「そんなあ、や~ん……」

 モエモエ姫は頬を真っ赤に染めた。


第3話「クリマキトカゲの長い舌」

「ぐっひっひっひ~、彼の特大のオチンチンから発射される精液にはすごく強力な睡眠作用があるのじゃ。今まで、神様の命令により、すでに多くの女神、天女、それに天使を眠らせて来た。さあ、次はお前の番。覚悟するのじゃ。ほっほっほっ」
「いや~ん!助けて~!」
「そんなに恐れることはない。気持ちがよくなってそのまま眠りに落ちるだけだ。ぬ? まさか、まだ男を知らないという訳ではないじゃろうな?」
「ピンポーン♪ あったり~! そう、そのとおりなの。私、まだ男性を知らないの。あんな太いものを女の子のアソコに入れるなんて……考えただけで気味が悪いわ」
「よく言うよ。この前おまえが城から出て、木陰で、若くてハンサムな騎士とあんなことやこんなことをしていたのを、わしは見とったぞ。ほっほっほっ」
「あんなことやこんなこと? 例えば?」
「騎士のオチンチンをキャンディのようにしゃぶったり、騎士の上に馬乗りになって腰を激しく振ったりとか。それでも知らないというのか?」
「えへへへ、ばれたか」
「このウソツキ姫め! 嘘をついた罰じゃ。それっ、クリマキトカゲ! 顔は可愛いが嘘つきでエロいお姫様を散々いたぶってやるのじゃ!」

(ピ~ッ!)

 クリマキトカゲはスピン・ダ・スワァが命じるのを待っていたかのように、奇声をあげてモエモエ姫に襲い掛かった。
 モエモエ姫が逃げないように背後から触手のような繊毛が押さえつけていたが、再び動きが活発化した。
 ドレスに忍び込んだ繊毛は、さらにキャミソールの中へと潜り込んだ。
 乳房や乳首にも無数の繊毛が巻き付く。

「いや~ん!」

 一方、繊毛は下半身でも活動を開始した。

(ゴソゴソ……ゴソゴソ……)

「やめて~っ!」

 繊毛はスカートの中に忍び込むと、ペチコートを経てドロワーズ(ズロース)の中にも侵入した。

「ダメ~ッ!くすぐったいよ~!」

 スピン・ダ・スワァがニヤリと笑う。

「せっかくよい場面というのに全く見えないではないか。クリマキトカゲよ、姫の衣服を剥ぎ取ってやるのじゃ」

 クリマキトカゲは歓喜の声をあげ、すぐに脱がしにかかった。

(ビリビリビリ~!)

 フリルをいっぱい施した豪華なドレスは無残に引裂かれていく。

「キャ~~~!いや~~~!」

 透き通るようなモエモエ姫の白い肌が次第にあらわになっていく。
 豪華なドレスは引裂かれ、ペチコートも剥ぎとられると、ついに気品のある絹のドロワースさえも、奪いとられてしまった。
 淡い若草の奥に愛らしい亀裂がちらりと覗けて見える。

「ほほう、谷間が見えたぞ。まるで少女のようじゃわ」
「あの~、お言葉ですが。私、まだ少女なんですけど~」
「ほっほっほっ、おお、そうじゃった。忘れておったわ。わしも少しもうろくしたかも知れないのう」
「ったく、外見で少女って分かるはずだわ。ぶつぶつ……」
「さて、姫と冗談を語り合うのもこれまでじゃ。それ、クリマキトカゲ、やってしまえ!」

(ピ~~ッ!)

 クリマキトカゲが奇妙な声をあげて、モエモエに挑みかかった。
 肉体のあらゆる箇所に繊毛が絡みつく。

「きゃぁ~~~!」

 乳首、うなじ、喉元、背中、脇腹、それに秘所に至るまで、モエモエ姫の性感帯すべてに攻撃を仕掛けた。
 とりわけ秘所においては、小皿を裏返したような形状をした大陰唇を左右にこじあけ、激しくくすぐった。

「ひゃぁ~~~!くすぐったいよ~~~!」

 割れ目上端部の包皮もひん剥かれて、ピンクの木の実が裸になった。

(ピ~ッ!)

 クリマキトカゲが奇声をあげると、一本の繊毛がするすると股間に忍び寄った。
 繊毛は恥丘を撫で回しながら、標的に向かっていく。
 標的……いわずもがな、それはモエモエ姫の身体で最も鋭敏な部分。
 剥き出しにされた木の実は、容易に繊毛に拘束された。
 繊毛は木の実の周囲をくるりと旋回し巻き付いていく。

「いや~ん!何するのよ~!?やめて~!」

 繊毛が糸を張るようにピンと張り詰めると、木の実は小さなラムネ玉のように膨れ上がり赤く充血した。
 クリマキトカゲの口から赤い舌がペロリと出た。
 舌はまたたく間に伸び、繊毛の巻きついた木の実に襲いかかった。

(ペチョペチョペチョ……ペチョペチョペチョ……)

「きゃぁ~~~!気味悪いよ~~~っ!あぁん、くすぐったいよ~~~!」

 包皮を剥かれ無防備となった木の実は、いとも簡単にクリマキトカゲの餌食となってしまった。
 舌の先端は人間の舌よりザラザラとしており、強い刺激を与える。しかも動きは滑らかでめっぽう速い。

(ペチョペチョペチョ……ペチョペチョペチョ……)

「ひやぁ~~~~~~~!」

 男性のクンニではあり得ないほどの舌の高速回転。
 これでレロレロされたら、いかな性に長けた女性であってもひとたまりもないだろう。
 まだ性に目覚めたばかりのモエモエ姫にとっては、あまりにも刺激が強すぎた。
 たちまち火が点いたように悶え狂い、何度も昇天してしまった。
 谷間から溢れ出した蜜液は、大腿を伝い、床を濡らすほどに激しいものであった。


第4話「百年の眠り」

 それでもクリマキトカゲの攻撃の手は緩められることがなく、さらに股間から恐ろしく太い肉柱がニョッキリと伸びモエモエ姫の谷間にあてがった。
 その形は大型のキノコに酷似していたが、傘の部分が無数の繊毛に覆われている点だけはまったく異なっていた。
 それにしても太い。
 うら若い姫の狭い谷間には到底入らないと考えるのが常道だろう。
 モエモエ姫は恐ろしさのあまりがたがた震えている。

「うそ、うそ……そんな、そんな太いもの入る訳ないでしょう……? うそ、うそよ……やめて!」

 しかし花弁は広げられ繊毛が閉じないよう固定しているものだから、肉柱の侵入は容易であった。

(グニグニグニ……)

 クリマキトカゲの腰が前後し、大きな肉柱が狭い隙間に食い込んでいく。

「やだ~~~っ!!そんなの入らないってば~!キャ~~~ッ!」

 モエモエの両足は大きく開かれ、クリマキトカゲが動くたびにゆっくりと侵入していく。
 愛らしい花弁は、キノコ状の肉柱を受け入れパンパンに腫れ上がってしまっている。
 一瞬静止したクリマキトカゲであったが、今度は激しく腰を律動させた。

「ギャ~~~! やだ~~~!もう、いや~~~!」

(ズンズンズンズンズンッ!)

 まるで感情のない機械仕掛けの人形のように激しく突きまくる。

「あふっ!もうダメもうダメ、壊れちゃうよ~~~!やだぁ~!」

(ズンズンズンズンズンッ!)

 間近で様子を見ていたスピン・ダ・スワァはいやらしい笑みを浮かべてささやいた。

「ほっほっほっ、よい眺めじゃのう。クリマキよ、もっと突け、もっと突いてやれ、百年の眠りに落ちるまで突きまくるがよい。おっほっほっほっ」

 スピン・ダ・スワァの言葉に反応したのか、クリマキトカゲの身体が突然痙攣をはじめた。

(ピ~~~~~ッ!)

「おおっ! ついに発射するのか!?」

(ピ~~~ッ!ギャオ~~~~~!)

(ドクンドクンドクドクン! ドバ~~~ッ!!)

「やだやだやだ! 変な液体を私の中に注がないで~!やめてよ~~~!」
「おっほっほっほっ、もう遅いわ。おまえはこやつの精液を子宮いっぱいに吸い込んで、百年の眠りに落ちるのじゃ! おっほっほっほっ!」

 クリマキトカゲが巨大な肉柱を抜くと、白濁色の液体がモエモエ姫の股間からタラリタラリと床に落ちた。
 モエモエ姫はぐったりとしてしまって動きが鈍くなってしまった。
 子宮に精液を注がれて急に睡魔が襲ってきたようだ。

「ああ、だめ……私、眠りたくない……百年も眠るのはいや……あぁ、でも、もうだめ……(すやすやすや……)」

 とうとうモエモエ姫は深い眠りに落ちてしまった。

 いや、眠りに落ちてしまったのはモエモエ姫だけではなかった。
 玉座に腰を掛けていた王様も、読書を楽しんでいた妃も、そして家来たちもみんな眠ってしまった。
 木の枝に止まっていた鳥も、元気よく吠えていた犬も、飛び跳ねていた兎もすべて眠ってしまったのであった。
 これはクリマキトカゲの魔力が今回特別に強かったからだ。
 なぜ強かったのだろうか?
 理由は簡単であった。
 クリマキトカゲが以前性行為に及んだ女性たちより、モエモエ姫のほうが図抜けて魅力的で、クリマキトカゲの好みの女の子だったからに他ならなかった。
 クリマキは生まれて初めて大興奮してしまったので、魔力が絶大となって国中に飛び散ってしまったのだった。
 国はまるで滅亡したかのように静まり返ってしまった。

◇◇◇

 その後、城の周囲にはぐるりといばらのやぶが高く生い繁った。
 いばらはどんどん高くなってとうとうすべてを覆ってしまった。

 そんな噂は遠くの国にも広まった。
 やがて伝説となって語り継がれて行った。

「この世で最も美しい姫様が、いばらの奥で眠っておるそうな。わしがもっと若ければ助けに行くのじゃがのう。この老いぼれではのう」
「じいさんはそのお姫様を助け出してどうするつもりじゃ?」
「そんなこと決まっておるじゃろ? お姫様を助け出してたらふくあんなことやこんなことをするのじゃ。冥土の土産によい想い出を作りたいからのう。わっはっはっは」
「じいさんは相変わらず元気じゃなあ。長生きするぜ。わっはっはっは~」

 そんな会話があちこちで聴かれた。

 風の便りに噂を聞いたある王子が、美しいモエモエ姫を助けに行った。
 しかし無数のやぶを通り抜けることはできなかった。
 いばらが堅く絡み合い王子はいばらに引っかかり動けなくなって、惨めな死を遂げた。

◇◇◇

 このようにして長い年月が経った。

 ある日、旅をしていたシャイロットという王子が、この国に辿りついたときのことであった。
 一人の年寄りが王子に語りかけた。
 このいばらの向こうに塔があって、それはそれはとても美しいお姫様が塔の中で眠っているという伝説を話した。
 またその年寄りが言うには、これまでにも多くの王子や騎士たちがやってきて通り抜けようとしたけれど、いばらに引っかかり刺さって死んでしまったということであった。

 それを聞いたシャイロットは年寄りに言った。


第5話「白い液体は目覚めの薬」

「僕は怖くない。そこに行ってみよう。そして、美しいモエモエ姫をぜひとも助けたい」と。

 シャイロットはいばらの奥に眠る姫を助けるため、薮をかき分けて進みました。
 ところが不思議なことに、いばらが絡んでくるどころか、シャイロットの進む場所はすべて一面お花畑に変わって行きました。
 こうして進んで行くと城の中庭では馬が横になって眠っていました。
 鳥も木に止まったまま眠っていました。
 犬も兎もみんな眠っていました。
 姫の世話をしていた食事係や女中たちも眠っていました。
 さらに奥に入っていくと家来たちがのこらず横になって眠っていました。

 もっと先へ行くと王は玉座で、妃は本を持ったまま眠っていました。
 シャイロットは自分の息遣いが聞こえるほどの静けさに驚きましたが、怖じ気づくことなくひたすら姫を探しました。

 ついに古い塔へやってきました。
 頂上まで登ってみると、そこにはとても美しい姫が横になって眠っていました。
 シャイロットはモエモエ姫のあまりの美しさに感動して、キスをしたくなりました。
 姫の冷たい唇に熱いキスをしました。
 きれいな脚がスカートから覗いていました。
 シャイロットはその奥を見たくなり、スカートをまくってみました。
 すると驚いたことに姫はドロワースを穿いていませんでした。
 真っ白で可愛いお尻を見た瞬間、シャイロットは自分の下半身がムクムク元気になってくるのを感じました。
 姫は横這いになっていたため、姫の秘所が見えません。
 ここまで来て見ない訳には行きません。
 シャイロットはすっと長くて細い脚をもたげ、仰向けに寝かせ変えました。
 透き通るように白い下腹部が見えました。
 その下には僅かなブラウンの縮れ毛が見えました。
 さらにその下を覗くと、くっきりとした一本道のような割れ目が見えました。

 シャイロットはちょっと触ってみたくなり、割れ目に沿って指を這わせました。
 少しの間優しく擦っていると、次第にトロリとした透明の水が湧いてきました。
 透明の水があまりにも美味しそうなので、ちょっと味わってみたくなりました。
 シャイロットはそっと割れ目をペロリと舐めてみました。
 するとどうでしょう。
 割れ目から溢れる水は、まるで新鮮なフルーツのような味がするではありませんか。
 シャイロットはもっと飲んでみたくなって、割れ目に舌をこじ入れ、ペチョペチョと舐め続けました。

 そのうちムクムクと元気になったものを愛らしい谷間に収めてみたくなりました。
 シャイロットは元気になったものを愛らしい谷間にあてがい、そろりと入れてみました。
 愛らしい谷間はシャイロットのものをしっかりと咥え込み、ギュっと締め付けてきました。

(うわぁ…すごく気持ちがいい…)

 シャイロットはあまりの気持ちの良さに目を細めて、もっと奥へ突っ込んでみたくなりました。
 もうシャイロットの腰は止まりません。

(グッチョン、グッチョン、グッチョン…)

「あぁ……」

 すると驚いた事に眠っているはずの姫の口から小さな吐息が漏れてきました。

「あぁぁぁ……」

 その声はだんだんと大きくなってきました。
 シャイロットは調子に乗って、姫の腰をしっかりと掴んで、激しくピストンを繰返しました。

「あぁぁ……気持ちいい……はふ~ん……」
「おおっ! 姫が目を覚ましそうだ!」

(グチョグチョグチョ……)

 シャイロットは締付けの気持ち良さに耐えながら、奥のコリコリとした部分を小刻みに擦ってみました。

「ああんっ!いやん~、そこいいわ、そこいいわ~、もっと~!」

(グッチョネ、グッチョネ、グッチョネ!)

「いや~ん! いっちゃう、いっちゃう、いっちゃう~~~!はあ~~~~~んっ!!」

 などと、モエモエ姫が言ったかどうかは定かではありませんが、それに近いことは言ったようです。

「おおおっ! モエモエ姫、僕も、僕も、もう……がまんができない……うわわわわわ~~~っ!!」

(ドキュ~~~ン!)

 モエモエ姫の秘密の花園は白い液体をいっぱい吸い込みました。
 モエモエ姫は絶頂の歓びとともに、完全に百年の眠りから覚めたのでした。

 そればかりか、王も妃も、城中の家来たちも、馬や犬も、鳥も目を覚ましました。
 かまどの火は起きてぱちぱちと再び燃え始め、女中はふたたび掃除を始めました。

◇◇◇

 数日後、シャイロット王子とモエモエ姫の結婚式が執り行われました。
 それはそれは盛大な結婚式でした。
 それからふたりは末永く幸せに暮らしたそうです。

◇◇◇
◇◇◇

<後書き>

 ところで、皆さん、シャイロットにモエモエ姫のことを聞かせたおじいさん。
 彼の本当の姿は例の妖精だったのでしょうかね?
 そうだとすれば、シャイロットはよほど妖精に好かれたのですね?
 この辺りがグリム童話を最初に読んだ時の僕の疑問点だったのです。
 今でも謎ですが(笑)











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