Shyrock 作

セクスカリバー外伝『イヴ ベビーピンクの薔薇』




主演イヴ&友情出演アリサ





 旅の途中、シャム達はシャムの父ロマンチーノ国王の友人であるアラベスク国王の元に泊まることになった。
 宿屋へ泊まる時は節約のためいつも相部屋と言うのが常識になっていたが今夜はちょっと違う。
 メンバーそれぞれに個室が宛がわれたのだ。
 しかも各部屋はゆったりとした間取りで備品のひとつひとつも実に豪華なものであった。
 シャム達は国王から盛大な歓迎を受け、深夜まで国王や彼の家族達と談笑した後、やがて休息をとるためそれぞれの寝室へと散って行った。

 夜寝静まった頃、イヴの部屋をノックする者がいた。
 それはアリサであった。

「イヴしゃ~ん、もう眠ったあああ?あのねえ、パンティを1枚貸してくれないいい?明日穿くパンティが無いのおおお。実はねえ、最近ずっと雨続きだったから洗濯物が乾かないのおおお~☆★☆」

「どひゃ~!アリサだ~!隠れなくちゃ~」

 アリサの声に驚いたのはイヴよりもシャムであった。
 ちょうどその頃、イヴの腹部を撫でていたシャムはベッドから跳び起き右往左往し始めた。

「あら、アリサちゃん?ちょっと待ってね」
「あわわわわわ、イヴ、どうしよう!どこに隠れよう?」
「そんなに慌てなくても。別にエッチをしている訳じゃないんだし。そうね、ベッドの下に隠れてて」
「は~い」

 シャムは裸のまま、ゴージャスなベッドの下へゴソゴソと潜り込んだ。
 この夜、何故シャムはイヴの部屋を訪れていたのか。
 理由は簡単だ。
 イヴはこの夜腹痛を訴えたのである。
 怪我であれば白魔法の使えるイヴの場合、自力でヒール治療ができるのだが、如何せん病気の場合はそうはいかない。
 薬草も怪我専用だから効かないし、そうかと言って、城の医師をわざわざ深夜起こすのも気が引けた。
 それでも腹痛の治まらないイヴは、そっと廊下に出てシャムの部屋をノックした。
 シャムは自分の部屋にイヴを入れようとも考えたが、リーダーという立場から他の仲間が訪れる可能性を考えて、あえてイヴの部屋に赴いたのだった。
 そして、腹痛を訴えるイヴのベッドに腰を掛け、彼女の腹を撫でていると、まもなくアリサがやって来たというわけであった。

「あ、ありさちゃん?待たせたわね」

 イヴは薄いキャミソールだけという悩ましい姿でアリサの前に現われた。
 薄いキャミソールは透けていて、その下に白いパンティを穿いている事が直ぐに分かった。
 これほどセクシーだとたとえ同性でもドキリとして当然だ。

「わっ!イヴしゃん、セクシ~♪ 憧れちゃうなあああ~。あ、その後お腹の具合はどう? まだ痛いのおおお?☆★☆」
「ありがとう、だいぶ楽になったわ。いつもあなたが穿いている紺色のパンティは持ってないんだけど、こんなので良かったら使って」

 イヴは木綿の淡いピンク色のパンティをアリサに手渡した。

「新品じゃ無いけど我慢してね」




「にゃんにゃん~、可愛いパンティだ~♪ しかもTバックだあああ~。嬉しいにゃあああああ☆★☆」

 アリサはパンティを広げて喜んでみせた。
 いつもながらに笑顔がとっても愛らしい猫娘だ。

「アリサちゃんはいつも紺色が多いものね。こんな淡い色のは珍しいのじゃない?」
「にゃんにゃん~、珍しいよ~。あっ、これ穿いて、シャムの所に忍び込もうかなあああ?☆★☆」

 アリサの一言で突然イヴの顔色が変わった。

「だめだめ! そんなことしちゃいけないわ! シャムは今日かなり疲れてるんだもの」

 今アリサに行かれるとシャムが部屋にいないことがばれてしまうではないか。
 イヴは焦った。
 ここは何とかアリサを思いとどまらさなければならない。

「ふ~ん、そうなんだあ。シャムは疲れているんだあ。じゃあやめておくよおおお~☆★☆」
「(ホッ……)その方がいいと思うわ」

 イヴがホッとしたのも束の間、アリサはイヴの言葉にツッコミを入れて来た。

「イヴしゃん?☆★☆」
「なあに?」
「イヴしゃん、どうしてシャムが疲れてるって知ってるの?」
「えっ?それはその……そうね。シャムの様子からしてそう思っただけよ」
「にゃん、そうなんだぁ」

 もしかして、ばれるのではと危惧したイヴであったが、アリサはイヴの言葉を疑う気配もなく素直に信じたようだ。
 まさか自分の部屋にシャムが来ているなんて言えるわけがない。
 腹痛のことを説明しても、アリサはきっ信じないだろう。
 イヴの額から冷たい汗が流れ出た。
 疑うこともなく無邪気に微笑みながら立ち去ろうとするアリサに、イヴは心の中で後ろめたい気持ちになった。

(アリサちゃん、ごめんね。今夜はたぶんシャムと……)

「イヴしゃ~ん、んじゃ、おやすみいいい~にゃああああ~☆★☆」
「あっ、ありさちゃん?」
「にゃ~に?☆★☆」
「そのパンティ……」
「にゃん?☆★☆」
「あなたにあげるわ」
「にゃんにゃん~!やったあああ~! 嬉ちいなあ~♪ ありがとう、イヴしゃあああん!☆★☆」
「じゃあ、おやすみ……」
「イヴしゃん、おやすみ~☆★☆」

 アリサはイヴから譲り受けた淡いピンクのパンティを、嬉しいそうに振り回しながら自分の部屋へと戻って行った。

(ごめんね、ありさちゃん……)

 イヴはほっと一息つくとドアを閉めた。
 そして鍵をカチャリとかけた。
 イヴが部屋の中に戻ってみるとシャムの姿がない。

(あ、そうだったわ。ベッドの下に隠れていたんだわ)

「シャム、もう大丈夫よ」
「ふぅ~、びっくりした~。アリサはもう帰ったのか?いてててて、身体を折り曲げてたから腰が痛いや」

 シャムはゆっくりとベッドの下から這い出してきた。
 自分で腰を撫でている。

「うふふ、だいじょうぶ?窮屈だったでしょう?」
「アリサが部屋に入ってくるかと思ってドキドキしたよ。長い時間だったら、オイラ死んでいたかも」
「ちょっと大袈裟ね」




「ところで、イヴ、腹はまだ痛むのか?」
「うん、先程よりはマシになったんだけど、まだちょっと痛いかな……」
「そうか。じゃあ、さすってやっから横になれよ」
「うん、でも変な事しないでね」
「大丈夫、大丈夫、オイラを信用しろよ」
「そういう面は信用しにくいんだけど……」
「え?何か言ったか?」
「いや、別に何も…… じゃあ、お腹、撫でて……」

 ベッドで横になったイヴ。
 シングルベッドだが、かなりゴージャスな造りで優にダブルベッドサイズはある。
 しかもベッドには繊細な彫刻が施しており、おまけにベッドの周囲には刺繍入りで半透明のカーテンが取りつけられている。
そのため、カーテンを閉め切るとどことなく艶やかな雰囲気を醸し出していた。

「この辺りか?」
「もう少し下かな……」

 シャムはイヴの胃の少し下辺りを軽く触れた。
 この時代、女性用のネグリジェは既に普及していたが、イヴは就寝時キャミソールを愛用していた。
 と言うのも、そこはさすがに神官剣士だ。
 万が一、寝込みを敵に教われた際、ネグリジェでは戦い難いが、キャミソールならば立ち振る舞いやすいと言う利点があったため、イヴは就寝時キャミソールを欠かさなかったのだ。

 イヴは決して下着姿で横になっていた訳ではないのだが、キャミソールの素材が薄いものであったため、その下に着用している下着が手に取るように分かった。
 下着はナイト用の白のブラジャーと同色のビキニタイプのパンティである。

「この辺か?」
「う~ん……もう少し下かも……」

 指は臍からさらに下っていく。
 股上の短いビキニパンティのライン辺りに指がかかった。
 イヴの身体は贅肉が少なく、実によく引締まっている。
 かと言って筋骨隆々と言うのではなく、実にしなやかな女らしい曲線を描いている。
 シャムは芸術的とも言える肉体に触れながら感嘆の溜息をついた。

(よくもこの細さで男顔負けの剣が奮えるものだなあ……)

 パンティラインの少し下を指で押してみる。

「この辺りが痛いのか?」
「はぁ……そうね……もう少し下かも……」
「え?まだ下なの?じゃあ、ここは?」
「あぁ……その辺かな……」

 シャムの指はクロッチのすぐ上辺りまで伸びていた。
 女性の最も大切なものが潜んでいる場所の直ぐ近くまで迫っている。

 シャムの指は愛らしい真珠が眠っているわずかに上にある小高い丘陵地帯にあった。
 小高い丘にゆっくりと円を描く。
『手当て』という言葉の由来は、その文字のとおり「手を当てて治す」と言うことから来ているのだが、シャムの動作はまさにそれであった。

「どう?」
「うん……気持ちいいわ」
「最近……」
「なあに?」




「便秘気味なんじゃないか?」
「もう!シャムったら~。そんなムードをぶち壊すような事を言わないでよ」
「え?ムードって……イヴ、何か勘違いしてるんじゃないか? オイラは今、手当てをしているだけなんだけどさぁ」
「あぁ、そうだったね。あははは……」

 イヴは照れ笑いをした。

「確かに少し便秘気味かも知れないわ」
「じゃあ浣腸してやろうか?」
「じょ、冗談言わないでよ~。うしろを触られるのは絶対にいや」

 イヴは目を少し吊り上げキッパリ断った。

「じゃあ、こっちだったらいいのかな?」

 シャムの指は丘の上から少しくだって、クロッチ中央の窪みに触れた。
 イヴはまるで感電でもしたかのように強く反応した。

「あっ、ダメっ……」

 言葉では拒んでいるが、満更でもないように思えた。
 シャムは調子に乗って、窪みをさらに擦りあげる。

「ああっ……そこだめぇ……」
「じゃあ、ここは?」

 指はクロッチの上の方へ少しだけ移動した。
 小高い丘と窪みとの間の辺りである。
 プックリとした豆粒のような感触が指に伝わる。

「きゃっ……」

 薄い布の向こうには愛らしい実がひっそりと佇んだいる。
 シャムは親指で実を優しく撫でた。

「はぁっ……」
「コリコリしてる」
「んはぁ……いやぁ……」
「ここに何があるんだろう?」
「いやぁん、知ってるくせにぃ……」

 クルクルと実の真上を指が旋回する。
 口を半開きにして喘ぐイヴ。

 シャムは空いている指を窪みに沿ってそっと這わせてみる。

「あぁ、あぁ、あぁ……だめぇ……やん……」

 実と谷川を同時に攻められて、たちまち狂おしい声を響かせるイヴ。
 クロッチの中央に染みが広がっていく。

「脱いじゃおうか?」

 そっとささやくシャム。
 きまりの悪そうな表情でイヴは静かにうなずいた。
 シャムは一旦愛撫を止めて、着衣を脱がせ始めた。
 キャミソールが脱がされ、次いでナイトブラのホックが外された。
 最後にパンティに指がかかる。
 脱がせやすいように、長い脚をうまく屈伸し協力するイヴ。
 やがてすべての布が身体から離れていった。

 生まれたままの姿になったイヴは恥らいながら胸を隠した。
 その手をゆっくりと除き、乳房に顔を埋めるシャム。
 だが愛撫は乳房だけにとどまらない。
 もう一方の手を下の方へ伸ばし、ちゃんと要所を押さえてる。
 シャムの指は丘の裾野に揺らぐ黄金色の草原をまさぐった。

(ジュパジュパジュパ……)
(クチュクチュクチュ……)

「あぁ……はふぅ~……あぁ~ん……いやん~……」

(ジュパジュパジュパ……)
(クチュクチュクチュ……)

 小ぶりだが白くてきれいな乳房を舌が這い廻り、やがて頂きにある乳首へと到達した。
 舌の先端が乳首を左右に転がすと、イヴは悩まし気な声をあげた。




 舌の舞踏家……まだ若いシャムではあるが、そう呼称してもよいほど天性の舌技を持っていた。
 城で暮らしていた頃、お付きの侍女達と大浴場で戯れることもあったが、ともに入浴した侍女たちすべてを下だけで昇天させたこともあった。
 愛撫の細やかな技術と言うものは体得と言うより、生まれ持って天分なのかも知れない。
 その舌先の恐るべき技巧はイヴにも存分に発揮された。

 胸への愛撫を充分に施した後、イヴの下半身に潜り込み、両足を割って縦に走る亀裂を丁寧に舐めた。
 イヴの腰に手を廻し臀部を支え上げ秘所を吸うと、イヴの身体はまるでブリッジをしているように弓なりに反っていく。
 両脚を開いて前面に突き出した姿は実に淫猥で刺激的な姿であった。
 シャムは間断なく美しい谷川に舌竿を差し入れ舐めあげた。

「あぁ、あぁ、あぁぁぁぁぁ……」

(ペチョペチョペチョ)

「あぁ~……いやぁ……あぁ~……」

(チュルチュルチュル)

「あぁん……恥かしい……」

 谷川の流れに沿って舐め上げるだけではなく、時折、唇を密着させて啜りよせる。
 わざと水音を立ててイヴを恥ずかしがらせるシャム。
 静寂に包まれた部屋の中では、つややかな水音以外は何も聞こえない。

 シャムの舌は谷川をさかのぼりピンクの真珠へとたどり着いた。
 舌先は器用にうごめき、真珠を包む皮を少しめくり、敏感な実を剥き出しにしていく。
 真珠の一部が顔を覗かせたとき、舌先は素早く振幅を繰り返す。

(レロレロレロレロレロ~)

「あぁ!そこはダメェ~、あぁん!いやん!あああ~……!」

 イヴは腰をよじり逃れようとするが、シャムは決して逃さない。
 腰を捻れば捻った方向に唇は吸盤のように吸いついて離れない。
 谷間からは既におびただしい蜜液が溢れ出している。
『ほとばしる』と表現しても差し支えがないほどに。
 またシャムもかなりの昂ぶりを見せ、舌技はさらなる鋭さを発揮していた。
 イヴが大好きな真珠への横舐めだけだけではなく、秘所全体に激しく舐め立てていた。

(ベチョベチョベチョ、ベチョベチョベチョ!)

「くはぁ~、あぁん、す、すごい~、はふぅ~、あぁん~……あぁ、シャム、私も欲しい……」

 イヴはシャムのものを口に含みたいと訴えた。
 シャムとしても怒張したイチブツを、イヴのかわいい唇で愛してほしいと願った。
 イヴは舌をペロリと出して、まるでキャンディでもしゃぶるように幹の根元を舐め始めた。




 幹の根元から舐め始め、次第にカリ首へと向かって行く。
 まるで岬にそびえる灯台を目指すように。
 舌先はカリで一旦止まり裏筋を丁寧に舐め上げる。

「うっ……イヴ、そこすごくいい」

 シャムはくぐもった声を漏らす。
 裏筋を這っていた舌先がカリ首へと移動した。

(カプッ……)

「うっ……」

(ジュパジュパジュパ)

「うう……すごい……」

 イヴは咥えたまま、上目遣いでシャムを見上げニッコリと微笑む。

(ジュパジュパジュパ)

 イチブツを口に含んだまま、視線はシャムを捉えてる。

(いかが?気持ちいい?)

 と目でささやいているように思えてくる。
 そのときの瞳のつややかさは、凛とした姿の昼間のイヴからは想像もできない。
 女とは愛する男にのみ、夜陰の中で真の姿を映し出す。
 男としても昼間淑女たる女が、自分のために夜いかに淫らに変貌を遂げようとも許せるものなのかもしれない。

 まもなく昇天近しを思わせるシャムの声が聞こえて来た。

「ううっ、オイラもうダメだ、もう限界だ。イヴ……いくぞ!」

 その言葉にこっくりとうなずいたイヴはシャムから唇を離した。
 ぴったりと膝を閉じ仰向けになっているイヴの足元に、シャムは屈み込み、イヴの内股をゆっくりと開いていく。
 黄金色の草原の下方で桃色に割れた美しい谷川をのぞむ。
 水を満々と称えてキラキラと輝いている。
 シャムはイヴの膝を広げ、腰を前面に突き出した。
 谷川の中央を目指す肉棒はもう充分な大きさと硬さを保っている。
 三日月のように反り返った肉棒が、谷川の中央を貫いた。

(ズニュ)

「あっ……」

(ズズズ、ズン)

「はぁ~……あぁん……」

(ズン、ズン、ズン、ズンズンズン)

「あぁ、す、すごい……」
「気持ちいいか?」
「いいわ、いいわ、すごくいい~」
「これで腹痛も治るから安心しろよ」

 シャムは抽送を繰り返しながらもイヴに語りかけた。
 セックスしている感覚より、肉棒で女性の傷を治すチンヒールの意識が強いのかもしれない。
 イヴはそんなシャムが少し不満であった。
 確かにまだ腹痛は少し残っている。
 だけど腹痛を治す目的の挿入ではなく、シャムと愛し合いたかった。
 戦闘後の治療であれば薬草より断然効果のあるチンヒールは最高の薬なのだが。
 しかし今夜だけは、治療ではなく、シャムの愛が欲しかった。
 そんな切ない想いからイヴは意外な言葉を発した。

「お腹はもう大丈夫なの」
「え?いつ治ったんだ?」
「アリサちゃんが来た頃かな?あの時もうだいぶ楽になってたのよ」
「じゃあ、オイラはもう用なしだな?」




 シャムは律動させていた腰をピタリと止めてつぶやいた。

「あ、だめ、やめないで……」

 イヴはシャムの肩に手を当てて訴えた。
 だがシャムはちょっと意地悪な言葉を返した。

「でももう腹痛は治ったんだろう?」

 セックスが始まったばかりで、「これから」と言う時に中断されるのはとても辛い。
 腰の動きを一旦止めたが、まだ挿入中であり抜こうとしないシャムにイヴは甘えてみせた。

「今夜は……」
「今夜は?」
「シャムがこの冒険の旅の途中、仲間の女の子たちを平等に扱おうとしていることは痛いほど分かっているの。でもね、今夜だけはチンヒールじゃなくて、私を愛して欲しいの。私とセックスして……お願いだから……」

 イヴは瞳を潤ませてシャムに訴えかけた。

「うん、分かった」

 シャムはこっくりとうなずいた。

「嬉しい。じゃあ、いっぱい甘えていいの?」
「もちろんだ。よし、それじゃあ総攻撃だあ~~~!」
「きゃっ!」

 シャムと語り合うため仰向きで肘をついていたイヴだったが、突然シャムに膝裏を持ち上げたため、後に倒れ込んでしまった。
 シャムはさらにイヴを開脚させ、肉棒を一気に押し込んだ。

「ああっ!もう、乱暴なんだから~。あっ、あっ、あっ……」

(グッチョングッチョングッチョン)

「はぁぁぁ~、くふぅぅぅ~、ふあぁぁぁ~……」

(ズッチョンズッチョンズッチョン)

 イヴと会話中、肉棒はいささか萎えていたが、シャムが総攻撃をかけるやいなやグングンと怒張を始めた。
 窮屈な肉道で硬直していくシャム。
 イヴはたくましく思えた。
 女は愛する男が自分のせいで元気になってくれることを大いに歓迎するものだ。
 恐ろしいほどにシャムのイチブツは巨大化した。

「あぁ~、あぁ~、ひやぁ~、あぁん、あぁん、くぅっ、うあぁ~……」

(ズリュンズリュンズリュン)

 潤滑油はおびただしく溢れだし、シーツが変色するほどであった。
 シャムのダイナミックな律動はとどまる所を知らない。
 激しい戦闘で鍛え上げた強靭な肉体が繰り返す抽送は疲れ知らずであった。

 やがて、正常位から移行し、イヴは横向きの体勢になった。
 横向きになって脚を前に倒して「く」の字になったイヴの背後から、シャムが挿入する。
 名付けて『イスカとり』という体位なのだが、シャムやイヴは当然知るはずもなかった。
『イスカとり』の体勢で、シャムは高速度で律動を行なった。

(ズンズンズ、ズンズンズン、ズンズンズン!)

「はぁはぁはぁ、あぁん~、いやぁん、あぁん……」




 雪のように白い大腿部がシャムの動きと同化して艶かしくうごめいている。
 シャムは引き締まった腰をしっかりと支え、力強く突き込んだ。

(ズッチズッチズッチ)

 縦に割れたスリットからはとめどもなく蜜液が流れ落ちている。

「ああっ、ああっ、ああっ、あぁん、シャムぅ、すごい~、すごくいいわぁ~」

(グッチョグッチョグッチョ)

「イヴ、バックになろうか」

 激しい律動はやがて緩やかになり、シャムは体位の移動を求めた。
 測位から流れるように後背位へと移行するシャムとイヴ。
 イヴはゆっくりと腰をひねり四つん這いになった。

「もっとお尻をあげて」

 挿入したままイヴに腰高になるよう求めるシャム。

「こう?」
「もっと。肘をベッドに着けて、お尻をもっと高く上げて」

 イヴの腰に手を添える。

「恥かしい……」

 イヴは恥じらいながらも、結合したまま臀部を上げた。
 上げた拍子に肉棒が奥に食い込む。

「あんっ……」
「じゃあ行くぞ」
「……」

(ズンッ!)

「ああっ!」

 反り返ってカチカチになった肉棒は、一気に奥へと突き進んだ。

(ズズズンッ!)

「ひぁ~、あぁ、す、すごいわぁ~、奥に当たってる~」
「じゃあ、これはどうだ?」

 シャムはイヴの腰をしっかりと押さえて、自分の腰を廻し始めた。

(グリュングリュングリュン!)

 バックでの回転技だ。
 この技だと膣壁がくまなく擦られ、当然Gスポットにも当たる。

「ああっ!す、すごい……ああっ、ああっ……ダメぇ……ぃやぁ……あぁ……ダメ……あっ、すごい……あああ~っ!」

 シャムは意識的にGスポットに集中攻撃をかけていた。

「ひゃあ~!あぁ、そこはダメェ~!くわぁ~、はぁ~!」

(ズリュンズリュンズリュン!)

 回転技だけではない。当然ピストンも取り入れた混合技だ。
 シャムの怒張した肉棒がまるでドライバーのように奥へと突き進む。
 最奥には、神秘の性感帯ともいえるPスポットが潜んでいる。
 クリトリスとGスポットそしてPスポットは、いわば性感帯トリオだ。

(ズンズンズンズンズン!)

 気持ちがよすぎて意識が朦朧となりつつあるイヴ。
 かきむしったシーツが波を打ち、時折背中がビクンと弓なりに反り返る。
 すでに官能の夢路をさまよい始めたのであろう。
 女に生まれたことの歓びを身体中に感じる刹那。

 まもなくシャムはイヴの背中に覆い被さり、片手を乳房まで伸ばした。
 もう片一方の手は股間に伸び恥毛に触れた。
 指は真珠を探っている。
 真珠はまもなく見つかり、中指でコリコリと擦る。




「くはぁ!そ、そこはダメ!か、感じ過ぎちゃう~!」

 覆い被さったまま、乳房を揉みしだき、そして真珠を弄りまわす。
 もちろん腰の律動は速度を緩めない。
 その光景はまるで野獣の交尾のようだ。
 否、二人はこの夜、野性を取り戻したのかも知れない。

「はぁはぁはぁ、イヴ、はぁはぁはぁ、すごくいい、はぁはぁはぁ~」
「はふぅ~、うん、うん、わ、私も、はぁ~ん、あうっ……すごくいい……あぁん、すごく気持ちいいわぁ~あぁっ、もっと、もっともっと突いて~、もっともっと奥まで入れてぇ~」
「はぁはぁはぁ、望むところだ!それ行くぞ!」

(ズンズンズンズンズンッ!)

「く、は、はぁ、はぁ、ああああああ~、あああ~、はぁ~~~!」

(ズンズンズンズンズンズン!)

「あぁ、もうダメ~、シャム、私もうダメ~、イキそう~」
「よし、じゃあ、このままイこうか?はぁはぁはぁ~」
「いや、いや~、正面を向いて、シャムの顔を見てイキたいの~」
「ん?じゃあ、こっち向いて」

 他の体位でいくら感じても、いくら気持ちがよくても、絶頂に達する瞬間だけは向かい合っていたい。
 イヴはそれが愛する者たちの姿だと考えていた。
 向かい合う形、シャムは座位を選択した。
 胡座になったシャムは膝の上にイヴを向かい入れた。
 イヴは乱れた髪を指でかきあげ、ゆっくりとシャムの膝に腰を下ろす。
 隆々としたイチブツは天井を向いてそびえている。
 まもなく美しき紅貝との結合を迎え入れるために。
 イヴはシャムの首に両手を廻し腰を沈めていく。

(ズリュン……)

「ああっ……」

(ズズズズズズ……)

「はぁ~……」
「イヴ、どうだ?」
「あぁ……いい……」

 シャムの両手はイヴの細い腰に廻る。
 そしてゆっくりと太い幹を抽送する。

(ズッチョズッチョズッチョ~)

「あぁ、あぁ、あぁ~!あぁ、ダメェ~、ああっ、すごくいい~、ふぁあ~~~!」

 まるで天界の雲の上をさまようかのような浮遊気分。
 イヴは無意識のうちに、廻した手に力が入ってしまった。

「あぁん、あん、あん、あん、あぁあぁあぁ、どうしよう、あぁん、もうイキそう、私、イキそう~くわぁ~……」

 その瞬間、シャムの背中に爪を立ててしまった。

「いてっ!」

 夢中のイヴは自分が爪を立てたことに全く気づいていない。
 背中を引っ掻かれたシャムも全くひるむ様子がない。
 激しい快楽の瞬間は、時として少々の痛みなどはね返す力を持っている。
 シャムの腰の動きは激しさを増すばかりだ。
 太い幹が狭い渓谷に出入りする光景は実に淫猥なものであった。

(ズッコンズッコンズッコン!)


10

「あぁ、シャム、イキそう、あぁ、私、イキそう~、イッテいい?イッテいい~?あぁあぁあぁ~、はあぁ~~~!」
「はぁはぁはぁ~、ううっ、オイラももう爆発しそうだ~、はぁはぁはぁ」
「はぁはぁはぁ~、ねぇ、イッていい!?イッていいの~!?」
「うん、いいよ、いいよ!ううっ、オイラももう持たない~」
「イッてぇ~、イッてぇ~!シャムもイッて~!私といっしょにイッてぇ~~~!」

 シャムの背中に廻したイヴの腕にググっと力がこもった。
 自らの平衡感覚だけではバランスを保てそうもないと察知したイヴは必死にシャムの身体にすがりついいた。
 そして何やら言葉を発しているが、何を言っているのか分からない。
 身体は軟体動物のようにウネウネとくねらせ、腰が悩ましく上下動を繰り返している。
 シャムもイヴの背中と腰に手を廻し、猛ピッチで激しく突き上げる。
 あまりに激し過ぎて子宮を突き破らないかと危惧するほどに。

 官能の世界に溺れて行く刹那、頭は真っ白になる。
 過去などは思い出さないし、未来を予測することもない。
 あるのは今だけだ。
 今という時間を最高に過ごす。
 二人はひとつに溶合って、深い深い悦楽の沼に溺れていく。
 そんな一瞬をシャムとイヴは迎えようとしていた。

「ああっ!ひぃいいい~~~!!あぁっ、イッちゃう~~~!!ああああああああああ~~~っ!!」
「おお、おおおっ、オ、オイラももう……うううっ!!」

(ズピュ~ン!!)

 身体の奥深くに熱い液体が注ぎ込まれた瞬間、イヴは身体が焼けつくような熱さを感じた。
 シャムに身体を預けたまま激しい痙攣を繰り返す。

(ドクドクドク……)

 シャムも肉棒を入る限り奥まで捻り込み、最後の一滴まで搾り出す。

「あぁ……」

 イヴは言葉を発そうとしているが言葉にならない。
 恍惚の波間をゆらりゆらりとさまよっている。

「シャム……キスして……」

 イヴはシャムに唇を求めた。

(チュッ……)

「あぁ……すごく良かったぁ……」
「オイラもだ。最高だったよ」
「嬉しい」

 イヴはそういって再びシャムにくちづけをした。

 ちょうどその頃、アリサがシャムの部屋をノックしていた。
 今夜はどうも寝つきにくいようだ。

「にゃおぅ~、シャム……、もう眠ってるの?私ね、眠れないのおおお……☆★☆」

(コンコンコン)

「ん?もうぐっすりと眠ってるのかなあああ?☆★☆チンヒール掛けてなんて言わないから添い寝してくれないかなあああ~☆★☆」

(コンコンコン)
(ギ~……)

「あれ?鍵がかかってないや。掛けるの忘れたのかな?まあ、いいや、入っちゃえ☆★☆」

 アリサはシャムの部屋に入って行った。







イヴ&シャム








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