第1話
「ねえ……」
(スヤスヤスヤ)
「ねえったらあ……」
「むにゃむにゃむにゃ……」
「ねえ、良磨ったら~」
「んん……?今日は日曜日なんだから……」
「日曜日だからいっぱいできるじゃないの」
「えっ?夕べ、いっぱいしたのに……」
「あ、そう。そんなこと言うの?じゃあもういい」
「……!?」
(ぷんぷん)
「未来~拗ねないでよ」
「拗ねてないけどぉ」
「どうしたの?朝から」
「だって、またムラムラしてきちゃったんだもの」
「え~夕べあれだけ沢山したのに?」
「うん……そうなんだけど、またしたくなっちゃったぁ……」
「未来ってほんと、好きだなあ」
「そんなこと言わないでよ~。じゃあ、良磨は嫌いなの?」
「いやあ、そりゃ嫌いじゃないけど……」
「それとも夕べいっぱいし過ぎてもう元気が残ってないのかな?」
未来はそうつぶやくと良磨の股間を指で弄った。
「うわっ!硬い!もうこんなになってる~」
「朝立ちってやつだよ」
「な~んだ。未来に興奮したんじゃないのかあ」
「いや、未来を抱っこすると、もっともっとでかくなるよ!」
良磨は寝返りを打ち突然未来に唇を重ねてきた。
「んぐっ!ん~!」
(チュチュチュ~ジュパ~!)
「うん……」
(チュッ、チュッ、チュッ)
「う~ん……」
(チュッ……)
良磨はA大学の社会心理学部講師で歳は30才。19才の未来とは11才違い先生と生徒という関係だ。
ふたりはいつしか惹かれ合い付合いはじめて3ヵ月が過ぎた。
近頃は週末ともなると良磨のマンションにお泊りするのが習慣になっていた。
未来が自慢の料理を1人暮らしの良磨に作って食べさせたい、というのがそもそもの事の発端であった。
マンションは南向きで日当たりは申し分ないのだが、6月ともなると午前中はかなり暑くカーテンなしではいられなかった。
「うう、暑い」
良磨はいい場面で中断するのが嫌なのか、それとも単に面倒くさいだけなのか、顔をしかめながら立ち上がると無造作にカーテンを引いた。
直ぐにベッドに戻った良磨はもう一度未来を抱き寄せた。
唇を奪いながらパジャマのボタンを外していく。
未来の弾力性に満ちた乳房がポロリと弾け出した。
良磨は乳房を撫でながら唇を耳へと移した。
「あっ、そこは……」
(チュッ)
「いやぁん、感じるぅ……」
耳たぶの後ろ側に舌先を転がせる。
「はぁ~……」
(ペチョペチョペチョ……)
「いやぁ~ん……」
未来は身体をよじって逃れようとする。
『くすぐったい』と『感じる』が入り混じった不思議な感覚が未来を襲う。
気持ちは良いのだが身体は心とは裏腹に拒んでしまう。
それでも良磨は執拗に耳たぶに舌を這わせ続けた。
柔らかくて生暖かい舌の感触がじんじんと未来の性感を刺激する。
「あぁ~そこダメぇ~、感じすぎるぅ……」
奥の方からじんわりと熱いものが込み上げて来る。
(昨夜あれだけ激しく燃えたのに、また朝からこんなになってしまって……)
未来は幾度となく絶頂に達した昨夜のことを思い出していた。
良磨は間断なく愛撫の波状攻撃を仕掛けた。
耳たぶからうなじへ……うなじから鎖骨周辺へ……
そして鎖骨から乳房へと愛撫は途切れることがない……
まだ秘所には一度も触れられていないのに、未来はもうびしょ濡れになっている。
昨夜穿いていたショーツは良磨に濡らされてしまったので、寝る前に穿き替えたのだが、そのショーツも再び同じ運命を辿ることになってしまった。
上半身への愛撫を続けていた良磨はようやく未来のショーツの変化に気づいた。
「あ、昨夜穿いていた水色のショーツとは違うじゃないか」
「だって、あれは良磨がびしょびしょに濡らしちゃったんだもの~」
「ははは、そうだったね。ショーツの上からいっぱい舐めたものね」
「いやぁん……そんな恥ずかしいこと……」
未来は顔を赤らめた。
「舐めているうちに未来の割れ目ちゃんがくっきりと浮かんできて、俺、すごく興奮してしまってさ」
「そんなぁ……」
「このショーツ濡らしてしまうともうスペアがないの?」
「うん、もうこの1枚でおしまい」
「じゃあ、濡らしちゃだめだね。早い目に脱いでおこうか」
「うふ、もう遅いわ」
「ということは」
「そう、もう濡れ濡れになっちゃったぁ……」
「あぁ……」
「でも今のうちなら直ぐに乾くだろうし」
「ううん、いいの。ショーツの上から……して……」
「いいの?」
「うん」
良磨は女性の下着を急いで脱がそうとはしないタイプの男。
下着を着けた状態でたっぷりと愛撫することを好む。
未来はそんな良磨の好みをよく知っていた。
第2話
以前未来は同世代の男性と付き合った経験が一度だけあるが、『脱がすこと』と『挿れること』はご多分に漏れず実に性急であった。
それもあって「男は早く脱がしたがるもの」と思い込んでいたが、良磨と出会ってからは未来の性への認識が大きく変わった。
時間を掛けてじっくりと攻められて、身体の芯まで蕩けさせられ、真の女の歓びを知った。
良磨は未来の肌に直接触れず下着の上から攻め立てた。
ぽってりと肉感のある大陰唇を摘みあげ淫靡な言葉をささやく。
未来は恥ずかしくなるような一言だけでまた濡れてしまう。
口を噤むとまた指による愛撫が未来の性感を覚醒させていく。
大陰唇を揉んでみたり軽く触れてみたりと良磨自身も愉しんでいるように見える。
渓谷までは来るがそこから奥へは決して進まない。
(早く触ってよぉ……)
焦らされた未来はせがみたくなったが、恥ずかしくて言葉にはできない。
しかし感極まってくると思わず口に出てしまう。
「あぁ~、良磨ぁ……早くぅ~そこ……そこ触ってぇ……」
「どこ?」
分かっているくせに良磨はわざと惚ける。
「いじわるぅ~……もう……もうこんなに感じているのにぃ~……」
「どこなのか言ってくれないと分からないよ」
「あぁ~……あぁぁぁぁ~……あそこ……」
「あそこじゃ分からないよ。はっきりと言わなきゃ」
良磨はクロッチに指を這わせ、真珠の在処を探り当てるとそろりと擦り始めた。
「あぁぁぁぁぁぁぁ~、そこはぁぁぁぁぁぁ~~~」
「ここ、感じるの?」
「うん、うん、感じるぅ~」
「ここってなんて言うのかな?」
「いやぁん……恥ずかしくていえない……」
「言わないと触ると止めちゃおうかな」
「いじわるぅ~」
「じゃあ、言ってみて」
「クリ……クリトリスぅ……」
「クリトリスって触られるとそんなに気持ちいいの?」
「うん、気持ちいいのぉ~……」
良磨は指の運動を加速させた。
アダルトビデオの男優のように派手にせわしく刺激する必要など全くない。
羽根で優しく掠るように、それでいて指を高速で動かし刺激を加えるのが、女性を感じさせるための最も近道なのだ。
「ああっ!あっ!あああっ!あぁぁぁぁぁ~~~!」
指は円を描くようにクリトリスを旋回した後、大陰唇、小陰唇、そして秘孔へと迫っていった。
蜜は布越しに滲み出し、はっきりと分かる染みが映し出されていた。
未来にたっぷりと愛撫を施した良磨は、頃を見計らってショーツを脱がせに掛かった。
「わぁ……すご~……」
ショーツが身体から離れようとした瞬間、まるで水飴のようなものが長く糸を引いた。
「愛液がねばねばになってすごいことになっているよ。ほら見てごらん」
「やぁん、恥ずかしいから、そんなこと言っちゃだめぇ~」
未来は頬を紅く染め顔を背けてしまった。
女性の羞恥心を煽りその女性が恥ずかしさに耐える仕草は実に愛らしいものだと良磨は思った。
「昨夜あれだけおつゆを流したのに、またこんなに濡らしちゃって」
「あぁん~、恥ずかしいから言わないで……」
「さあて、朝の栄養ドリンクを飲もうかな?」
「栄養ドリンク?愛液が栄養ドリンクになるの?しょっぱくないの?」
「いいや、未来の栄養ドリンクは甘いものね~」
「そうなの?」
「うん」
良磨は秘所に唇を寄せゆっくりと啜った。
「ああっ……」
卑猥な音が静かな部屋に響き渡る。
「あぁん……いいわぁ……」
少し強く啜ってみる。
「いやぁ~そんなに吸わないでぇ~……」
「だって美味しいんだもの」
「はぁぁぁ~……あぁん~……」
チュパチュパと言う音が速さを増していく。
「ああっ!やんやんやん!すごいよぉ!」
(ジュパジュパジュパ!ジュパジュパジュパ!)
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!」
陰裂を上下に往復させたり、こそぐように舌を尖がらせてみたり、まるで軟体動物のように様々な蠢きを示しながら未来を激しく攻め立てた。
「あぁ、あぁ、あぁ、あぁ~、すごい~、あぁ、あぁ、あぁ、あぁ~、あぁ~、あぁ~~~~~~~」
舌先は陰裂からクリトリスへと向かった。
クリトリスの大きさは女性によっていささか異なるが、未来の場合、直径5ミリ程度だった。
良磨は薄い皮が冠っている球体の上からたっぷりと舐めまくったあと、ゆっくりと包皮を剥きあげた。
その形状は美しい光沢を見せるピンク色の真珠のようである。
剥きあげられ覆いを失ったクリトリスに舌先が襲いかかる。
未来はびくりと身体を痙攣させた。
(ペチョペチョペチョ、ペチョペチョペチョ)
「いやぁ~!あぁ~!すごい!あぁん!すごくいいよぉ~~~~~!」
第3話
(ペチョペチョペチョ)
剥き身のクリトリスは驚くほど敏感だ。
軽く触れただけでも未来が激しく反応することをよく知っている良磨だが、つい舌先に力がこもってしまう。
「ひいいいいい~~~!りょ、良磨~!ちょ、ちょ、ちょっと強すぎるよ~!もう少し弱くしてぇ~……」
クンニリングス中の良磨は今、口が塞がっていて返事ができない。
眼でそれとなく肯いてペースを落とす。
「愛撫は強い方が女性が喜ぶ」という先入観を持っている男性は案外多いもの。
個人差はあるが、女性は性を積み重ねていくうちに身体が学習してより敏感になっていく生き物。
鋭敏な部分に過度な愛撫は必要としない。
過度な愛撫は、時に女性に苦しみに近い感覚を与えることさえある。
いつしか良磨の舌技から荒々しさが消え滑らかな動きへと変わっていた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ~~~~~……」
(ペチョペチョペチョ、ペチョペチョペチョ)
「あっ、あっ、あっ、すごくいい~、あっ、あっ、あっ……」
(ペチョペチョペチョ、ペチョペチョペチョ)
「あんあんあん、りょ、良磨ぁ……?」
「ん?」
「良磨のが欲しいの……」
「僕のを舐めてくれるの?」
「うん」
未来は良磨を仰向けに寝かせて上から覆いかぶさるように唇を接近させた。
前に垂れた髪を耳元にかきあげる仕草は実に色っぽい。
目前には怒張した肉棒が未来の唇を待ち焦がれてる。
未来はすぐには頬張らず、血管の浮き出た幹に唇を這わせた。
「うっ……」
(ペロペロペロ、ペロペロペロ……)
良磨も負けじと未来のうなじや背中への愛撫を入念に行なった。
未来は良磨と目が合うと恥ずかしそうに笑みを浮かべた。
良磨はその表情が堪らなく愛おしいと思った。
「気持ちいい?」
「うん」
未来の舌は幹をたっぷりと舐めたあとエラの張った先端へと向かった。
口をあんぐりと開き咥え込む未来。
「うっ……」
良磨がピクリと反応を示した。
(チュポ……チュポ……チュポチュポチュポ……)
「ううっ……」
未来は怒張したものを口いっぱいに頬張っている。
口の中が飽和状態になって頬が大きく膨れ上がっている。
愛撫はセックスよりも愛が深まる行為と言われている。
ふたりの愛はさらに深まっていくばかり。
(チュポチュポチュポ、ジュポジュポジュポ……)
「ううっ……」
未来は咥えるのを一旦やめて、舌先でペロペロと舐めはじめた。
良磨は未来の髪を撫で、手櫛で解くような仕草を繰り返している。
肉棒は破裂しそうなぐらいに硬直し弓なりに反り反っている。
「うわぁ~もうこんなに元気になってる。すご~い!」
「ううっ……もう我慢できない……早く未来に……挿れたい……」
良磨はかすれた声でつぶやく。
小さくうなずく未来。
「良磨?」
「うん?」
「私、上に乗りたい気分かも……」
未来が甘えた声でささやいた。
「いきなり?」
「ダメ?」
「もちろんいいよ」
「うふ、だってね、昨夜良磨はバックばかりで攻めてくるんだもの~。フィニッシュは屈曲位だったけど」
「ははは、よく憶えているなあ」
「だって昨夜のことだもの」
「そりゃそうだけど。よし、じゃあ、下からぐりぐりねじ込むぞ」
「いやぁ~ん……」
良磨はにっこりと微笑むと仰向けになった。
その弾みで反り返った肉棒が振り子のように揺れる。
未来が良磨の腹の上にゆっくりとまたがる。
真下が見えないため肉棒に手を副えそっと亀裂に導く。
カーテンの隙間からかすかに漏れた朝の光が未来に降り注ぎ、美しいシルエットを描き出す。
まもなくシルエットはゆっくりと沈んでいく。
(ズニュ……)
「あっ……」
「ううっ……」
未来は膝を左右に60度開きゆっくりと腰を沈めていく。
その表情は、愛する人との結合を味わっているかのように喜悦に満ちている。
時折切ない声が室内に漏れる。
(ズニュッ……ズニュッ……ズニュッ……)
「あぁ~~~……あぁぁぁぁ~~……」
「はぁ……はぁ……はぁ……未来のここすごくいい~」
「あぁん、私も~。良磨のぉすごく硬くなってるぅ~……あぁ……あぁ……あぁ~~~……」
良磨は未来の腰に手をあてがい手前に手繰り寄せた。
「ああ~~~っ!」
「未来ぃ~」
前後に揺すられて未来のボルテージが一気に上昇する。
「あはぁぁぁぁぁ~~~すごくいい~~~~~」
上下運動とはまた違った快感が未来を包み込む。
次第にグラインドの速度が増していく。
未来自身も腰を捩じらせ悦びを噛みしめている。
はGスポット周辺が擦れると、その瞬間未来は声を荒げ狂おしげに腰を振る。
肉襞はひときわ粘着性を増し肉棒に絡みつく。
(グニュグニュグニュ!グリグリグリグリ!)
今度は良磨が堪らなくなって甲高い声をあげる。
「ううぉ~!すごい!未来、すごい!」
「ああっ、ああっ、ああっ、いい!いい!いい!ここすごくいい!」
「未来のお○んこ、すごくいい!」
「いいのぉ~いいのぉ~いいのぉ~~~!あああああ~~~~~~~~!」
(グリグリグリグリ!グリグリグリグリ!)
「あぁぁぁ~~~~~~~~!あぁぁぁ~~~~~~~!いいよぉ~!気持ちいいよぉ~~~!!」
「はぁはぁはぁはぁはぁ!はぁぁ!はぁはぁはぁはぁはぁ~!」
第4話
愛する男のために腰を振る女の動作は実に素晴らしいものだ。
悶えに悶える狂おしい光景を目の当りにすれば、大概の男はその絶景に心動かされるだろう。
そして同時に男のいちぶつは一段と逞しさを増していく。
昨夜未来と愛し合っていなければ、おそらく早々と暴発していただろう。
発射が間近であることを予感した良磨は、惜しくはあったが未来から一旦引き抜くことにした。
男が間を開けたり体位を変えたりするのは持続させるための一つの方法なのだ。
良磨は未来を仰向けにさせて真正面から再度挑んだ。
未来の両足を抱え高く上げさせた良磨は自身の両肩に足を乗せ屈曲位の態勢を整えた。
屈曲位は正常位よりも動きはやや緩慢になるが、深い結合が期待でき愛情が一層深まるフィニッシュ向きの体位と言える。
(ズニュッ!)
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!」
(ズニュン、ズニュン、ズニュン、ズニュン!)
「あっ!す、すごい!良磨のオチ○チンがすごく硬くなってるぅ~」
「ううっ……未来のお○んこ最高だよ~」
「あぁん、そう?嬉しい~」
「うん、うっ、ううっ……!」
(ズン、ズン、ズン、ズン、ズン、ズン!!)
「あん!あん!あん!あん!あ~~~~~ん!」
未来の脚を海老のように折り曲げ大きく開脚させると、熱した肉杭を豪快に打ち込む。
愛する女の痴態は男にとっては最高の媚薬だ。
良磨は未来の膝を小脇に抱えグングン突き込んだ。
未来の喘ぎ声が一段と大きくなっていく。
そんなとき良磨の指がそっとクリトリスに触れると、未来は「きゃぁ!」と子供じみた声を上げた。
良磨は自らの腰のリズムに合わせ指を器用に旋回させる。
二箇所攻めされた未来は感極まって激しく喘ぐ。
(ズン、ズン、ズン、ズン、ズン!!)
(クリクリクリクリ、クリクリクリクリ~)
「ひぃぃぃぃぃ~~~!!あぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!すごい~~~~~!!」
(ズン、ズン。ズン、ズン、ズン!!)
(クリュクリュクリュ、クリュクリュクリュ)
「良磨ぁ!私もう……あっ、あっ!ああっ!!い、イキそおぉぉぉぉぉ~~~~~!!」
(ズン、ズン。ズン、ズン、ズン!!)
(クリュクリュクリュ、クリュクリュクリュ)
「くはぁぁぁぁぁ~~~~~!!あぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~!!」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ!」
「ああっ、もうだめ!!ああっ、良磨!イッていい~~~~~!?」
「未来っ!いいよ!いいよ!オレだってもう!」
絶頂到達を察知した良磨はクリトリスへの愛撫を中断し、未来の膝をしっかりと抱え込みフィニッシュ態勢をとった。
(ズンズンズンズンズン!!ズンズンズンズンズン!!ズンズンズンズンズン!!)
「ああああああ~~~!良磨ぁぁぁぁぁ~~~~~!!イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~!!」
「オレももう~……」
「イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~!!!!!」
未来はシーツを掴みながら身体を弓なりに反らせ激しく悶えた。
ピクリと手足を痙攣させている。
「はぁはぁはぁはぁはぁ!!うわぁぁぁぁぁ~~~~~!!」
到達を予感した良磨はあわただしく肉棒を引き抜いた。
(プシュッッッッッ!!!ドボドボドボドボ~~~!!)
先端から半透明の液体がほとばしり、未来の白い腹部にぶち柄が現れる。
「ふう~、すごくよかったぁ~」
「はぁはぁはぁ……私も……」
未来は恍惚の余韻に浸り、声が途切れ途切れになっている。
女の快感は男のそれとは異なりゆるやかな放物線を描いて下降していく。
良磨は汚した未来の腹部をティッシュで拭ってやりながら唇を重ねた。
セックス前の愛撫が食前酒ならば、事後のキスは食後酒と言うことになるのか。
未来は良磨の背中に腕を回しキスに応えた。
「すごい汗だわ……」
「うん、五百メートル全力疾走した気分かも」
「あはは、そんなの無理だわ」
良磨のしゃれた例えを真面目に返す未来。
「あぁ、よかったわぁ……」
「未来は最高」
「もう、そんなに褒めたって何も出ないわ」
「ははははは~」
微笑みを交わすふたり。
「あっ、もうこんな時間だ」
いつのまにか2時間が経過している。
充実したひとときは時の経つのを忘れさせてしまう。
「さあ、起きようか」
「未来はこのままいちゃいちゃしていたいかも」
「でも買い物に行かないと。冷蔵庫が空っぽだし」
「空っぽでもいい。未来を満たしてくれたらぁ」
「もう、未来ったらぁ~」
そういいながら、また絡み合う未来と良磨。
窓の外では初蝉が夏の訪れを告げている。
完