<はじめに>
本編は、悲運の美男子武将平維盛と美しい娘お万との悲恋の物語です。
筆者が和歌山の龍神温泉に行った際、地元に伝わる伝説を聴き、書き留め、小説化した作品です。



【登場人物】


・お万 おまん 17歳

京の名家の娘のようだが詳しい素性は誰も知らない。気立てがやさしく、目を見張るほど麗しく、天女のように純粋な娘。


・平維盛 たいらのこれもり 23歳(落人後仮名:小松弥助)

平氏一門の嫡流であり、美貌の貴公子として宮廷にある時には光源氏の再来と称された。治承・寿永の乱において大将軍として出陣するが、富士川の戦い・倶利伽羅峠の戦いの二大決戦で壊滅的な敗北を喫し落人となってしまう。


・与三兵衛重景 よそうひょうえしげかげ 23歳(落人後仮名:宅田弥左衛門)

維盛の乳母子であり幼馴染。維盛の重臣であり参謀であり終身の友。


・石童丸 いしどうまる 18歳(落人後仮名:湯川金次)

実直な維盛の忠臣。安徳天皇が名を変えていたとも言われている。維盛と生死をともにする。


・お秀 おひで 45歳

お万の母。人品すぐれ雅致ある女性。名家の内室のようだが詳細は不明。

 
【目 次】


第一話 龍神の湯

第二話 運命の糸

第三話 今生の別れ

第四話 お万ヶ淵




































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