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数年前の冬のこと。 僕は惠とホテルのお風呂に温まりに行くのが楽しみだった。 いつものように休日の昼頃、惠を迎えに行くとそのままコンビニに寄る。 ホテルで食べる軽食を買っていくのだ。 普通のビデオを借りていくこともある。 少し前まで男を知らなかった惠も、まるで夫婦のように堂々としている。 「これ買うね」 いつもは僕まかせの惠がシャンプーを自分で買った。 ふたりは買い物を済ませ、ホテルに入って行った。 キスを交わした後、僕は浴槽に湯を張った。 ホテルの浴槽はすぐに湯が一杯になるから好きだ。 それに自分で掃除しないのにいつもきれいなのが良い。 アイボリーなタイルの柄を見ながら、湯船で惠が来るのを待っていた。 「髪を洗いたいの」 惠はシャンプーを持ってきた。 恥ずかしがって、いっしょに風呂に入らなかったのは半年くらい前だっただろうか? 今は19歳の女の裸体を堂々と僕の前にさらす。 処女の美しさから、大人の女の色気に変わってきている。 腰つきがふっくらして落ち着いた。 痛がって悲鳴を上げたことが懐かしい。 僕は湯船からそんな惠の横顔を見るだけで、気持ちがなごんでしまう。 惠が縛っていたヘアバンドを外すと、長い髪ががパラリと広がる。 女は髪型で表情を変える。 艶があって量感のある黒髪が惠をより美しく見せる。 僕には、今から乱れたいという惠の心を見せているように思えた。 惠が軽くシャワーを浴びると、髪が重く水気を帯びた。 湯気の中でより色っぽい。 惠は手慣れた様子で、シャンプーをつけた。 うつむき加減になって、髪を前に垂らした。 豊かな黒髪の束がヤナギの枝のように前に垂れた。 惠の顔が少し隠れ、シャワーの水が長い髪を伝って流れ、しずくが間断なく髪の先から落ちた。 髪に隠れていた首筋から髪の生え際の肌があらわになる。 惠の手が器用に髪の生え際を撫でて、シャンプーを浸透させている。 肌が湯気と水気で光って、キスをしたくなるような大人の色気を漂わせている。 前屈みで黒髪を洗っているので、小さめではあるが形のよいおっぱいが垂れる。 彼女が髪をいじる度に、振り子のように2つのおっぱいの先が揺れた。 僕はその光景に見とれた。 ピンクの乳首だけを見ていた。 惠のあらわな姿に、「いとおしい」という感情が心から溢れた。 完 |