第4話

 球は腰を屈ませてロングスカートとその下の白いペチコートをいっしょにまくりあげた。
 暗くてはっきりと分からないが、どうも下着を脱いでいるようだ。
 部屋が静寂に包まれているため、衣擦れの音までが聞こえてくる。
 まくりあげたペチコートを手で押さえて、怒張した肉棒の上にゆっくりと腰を下ろした。
 ところが照準がうまく合わず、球は腰をくねくね動かしてる。
 やっと照準が合ったようで、球の動きがピタッと止まった。
 
 まもなく熱い粘膜が浩治を包み込んだ。

(グニュ…グニュ……グチュグチュ……)
(ううっ…)

 浩治は小さくうめいた。
 熱い粘膜はまるで軟体動物のように蠢動している。
 肉襞が亀頭に絡み付き、実に心地よい。

(うわぁ!なに!?このすごい感触は!!)

 浩治は現在、強姦、いや強チンされている状況なのに、意外なことに下から突き上げてみたい衝動が走り抜けた。
 球は浩治にまたがって腰を上下させ悩ましい吐息を漏らしている。
 腰を下げていくときは息は荒くないが、腰を下ろし深く結合したときに一段と大きくなる。
 浩治は球から逃れようとはしなかったが、かといって積極的な行動に出るわけでもなかった。
 いわば“男マグロ”である。

 球は両手を後方に持っていき自身を支えるような体勢になり、ちょっと浅めではあるが浩治の肉棒を擦るようなポジションをとった。
 浩治としてもいつまでも“男マグロ”ではいられない。
 それに金縛りさえ解ければ身体は自由自在に動かせる。
 能動のギアがゆっくりではあるが動き始めた。
 球の動きに合わせて、浩治も腰を前後させた。
 急に肉襞を刺激された球はたまらなくなって、思わず嬌声をあげた。
 太巻きの竿で掻き回されて、球の腰はまるで踊り子のようにくねくねと旋回する。
 そして早くもアクメの叫びが……

「ああっ、ああっ…浩治さん……すごくいいわ、そこ、すごくいいわっ!ああん、ああん、あんあんっ!」

(おおっ、おおっ、オレだってもう…はふっ!おお、おお、おおっ!もう堪らない!)

 浩治の堪えていたものがついに噴射を開始し、球の奥へと注がれた。

「あぁぁぁ……浩治さん、最高です……」
「はぁはぁはぁ…すごくよかったよ……」

 球は騎乗位の体勢を崩すことなく、浩治の胸に顔をうずめ快楽の余韻に浸った。
 まどろむ球の股間からは、白い液体がチョロチョロと滲み出した。
 その光景はまるで岩場の隙間から溢れ出る清水のようであった。

「ああぁ……浩治さん、あなたが大好き……ずっとずっとあなたを一人占めしていたい……ずっとずっと……」

 浩治は言葉を返せなかった。
 人形として部屋に入り込み突然人間の姿に変身した女の子ににわかに告白されても、返す言葉などあろうはずがなかった。
 だけど、彼女はたとえ“怪異”でも構わない、と思わせるのほどの魅力に溢れていた。

 浩治は三塁打を放って懸命にベースを駆け抜けたときのようにまだ息が弾んでいた。
 思いがけないハプニングで疲れ果てた浩治に、やがて睡魔が訪れ深い眠りへと落ちていった。

 ◇ ◇ ◇

 目覚まし時計がけたたましく朝の訪れを告げた。

「うう…もう朝か……うう、眠いなぁ……」

 浩治は枕元に手を伸ばしたが目覚し時計が見つからない。

「ん…?」

 すぐに自分が眠っていた場所がソファだったと気づき、のっこりと起き上がる。

「昨夜はソファで眠ってしまってたんだ。でも何かエロい夢を見てしまったなあ……確かアンティークドールが人間の女の子に変身してオレに乗ってきて、あんなことやこんなことをしたような……ははは、そんな訳ないよなあ~。それにしても生々しい夢だったなあ……」

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kyu







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ふだんOLさんでありながら
休日はレースクイーンやキャンギャルを
こなすスーパーガール球ちゃん
(モデル時は『川崎 優』さん)










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