第12話「凌辱三昧」

 元彼女からのSOSメールに対して別れた元彼氏が行動してくれるかどうかは、その人の人間性によるところが大きい。
 別れた後であっても元彼女が危険にさらされていると判断されれば迅速に対応するのが人の道といえるだろう。
 信じてはいたがもえもえとしては送信後も不安でならなかった。

(そうだ。お母さんにもメールをしよう……)

 そう思った矢先、玄関先でガタリと物音がした。
 用を足したイヴが源蔵とともに戻って来たようだ。
 リュックサックから出した携帯電話を足で元に戻すことができないので、もえもえは急いでリュックサックの下に押し込んだ。

「グッヒッヒ、おまえたち、いいものを見せてやるぞ」

 もえもえと俊介は源蔵の掛け声に即座に反応した。
 ふと見ると、源蔵はイヴを抱きかかえ駅弁スタイルで挿入しているではないか。
 泣き叫ぶイヴ。その姿は悲痛なものであった。

「いやぁ~~~~~~! 見ないで、お願いだからっ!」
「さ、早乙女先生……」

 源蔵と繋がった姿のイヴを見て、もえもえと俊介は愕然としている。

 二人にわざと結合部を見せつけながらわめき散らす源蔵。

「女先生は俺にこんなにグチュグチュにされて感じまくってるぜ! おら、よ~くみてみな!」
「見ないで! 私、感じてなんかいないから!」

 イヴは源蔵に貫かれながらも力をふり絞り懸命に抵抗を試みた。
 しかし源蔵にとって彼女の抵抗など蚊に刺された程度のものであり、一段と激しく律動を繰り返した。

「ひぃ~~~! もう許しても~~~!」
「どうだ、男先生。おまえの恋人はこのとおりデカマラをハメられてメロメロだぜっ! グッヒッヒ!」

 口枷を噛まされている俊介に代って、もえもえが源蔵にすがるように哀願した。

「ひどい……もうやめてください! お願いです! 早乙女先生にそんな酷いことをしないで~!」

 もえもえの哀願もむなしく、源蔵はイヴを駅弁スタイルで貫いたまま俊介に接近した。
 結合個所をわざと見せつけて俊介を挑発する源蔵。
 しかし拘束されている俊介に抗うすべがない。

「グッヒッヒ! どうだ? 大切な彼女が知らない男に犯されているところを見物するのは。特等席で見られて最高だろう? グッヒッヒ~!」
「うぐぐっ……!」

 俊介は目を真っ赤に充血させ身体をブルブルと震わせて憤ることしかできない。

⛰⛰⛰

 夜が更けても源蔵の精力は衰えを知らず、イヴともえもえを交互に犯し続けた。
 また源蔵自身は高みの見物を決め込んで、俊介に登場させイヴともえもえに3Pを強要した。
 暴れないように俊介を拘束すると、俊介の顔にもえもえをまたがらせ、怒張した肉柱にはイヴを座らせた。
 俗にいう『三輪車』である。
 時には、俊介を天井から吊るし徐々に下げながら、真下でまんぐり返しに拘束したイヴと交尾させ、自身が興奮してきたら、もえもえを彼らの真横で犯すなど、趣向を凝らした性行為を繰り返した。

 源蔵という男は通常の性交ではさほど興奮しないようで、常に奇抜で異常な性行為を楽しんだ。
 性行為に関しては異常性欲者といえたが、食事時になると鍋を煮込んで3人に与えるなど意外な一面もうかがえた。

 深夜0時ともなれば、精力絶倫の源蔵もさすがに疲れたとみえて、小屋の隅で横になっていた。
 その間も3人に対しては注意を怠ることがなく、彼らの両手か両脚をしっかりと柱に縛りつけた。

⛰⛰⛰

 ちょうどその頃、小屋の外、夜陰にまぎれてゆらゆらと揺れる人影があった。



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