【登場人物】


真田ありさ(十八歳)

 真田幸村の長女。幼少期は生まれ故郷の信濃上田で穏やかな日々を送るが、関ヶ原の戦いにおいて西軍が敗北したことにより親豊臣の父幸村は高野山に幽閉され、幼いありさもまた両親と引き離されてしまい大坂城預かりと身となった。そして13年の歳月が流れ、ありさは息も飲むほどの美しい娘に成長したが、琴や裁縫などの女性としてのたしなみよりも武芸を好み、その腕前は城下の評判となっていた。


真田幸村(四十七歳)

 信濃上田城主真田昌幸の次男で父とともに豊臣秀吉に仕え小田原城攻めに参加。秀吉死後関ヶ原の戦いでは西軍に味方し、居城上田城に拠って、東山道を西上して関ヶ原の戦いに参加しようとする徳川秀忠二万の大軍をわずか三千の手兵で阻止し勇名を天下に轟かせた。 しかし武運なく関ヶ原での西軍の敗北により高野山に幽閉の身となった。


猿飛佐助(二十歳)

 戸隠の山中で猿と遊んでいるところ、戸澤白雲斎に見出されてその弟子となる。のちに甲賀流忍者となるが、甲賀の里ではなく信濃の角間渓谷(真田忍者の修行場)で三年間修行を行ない、優れた忍術を身に着け幸村に仕える。


木村重成(二十二歳)

 秀頼四天王の一人。豊臣秀頼に近侍して小姓を務め、元服後は秀頼の全幅の信頼をうけ長門守と称した。色白の美丈夫で、立ち振る舞いや言動は涼やかで、礼儀作法を身につけ、剣術・馬術に長けた武将。


山賊首領・徳太郎<あご髭の男>

 紀北を根城として集団生活をし、街道を往来する人々や物資を襲う山賊(追いはぎ)の首領。粗暴にして冷酷かつ変態。金と女以外に興味なし。


山賊手下・平吉<眉間に刀傷のある男>

 生来の博打好き。賭場でいかさまが見つかりやくざ者から追われ、高野山に逃げ込み山賊の仲間となる。


山賊手下・捨蔵<黒い眼帯をつけた男>

 元々は下級武士だったが藩の貯蔵米をくすねたことから藩を追われ山賊に身を落とす。


山賊手下・弥平<丸禿の男>

 とにかく根気のない男でどんな仕事も一ケ月と続かず、転々としているうちにいつしか山賊に。


山賊手下・茂兵衛<鉢巻の男>

 腕は立たないが口が達者で世渡り上手。







ありさ
































自作小説トップ

トップページ

inserted by FC2 system