第24話  “百八十度騎乗位”

「うん、ありさちゃんは今僕のおなかの上で『膝立ちスタイル』になっているけど、その形を少しづつ崩していくだけでいいんだ」
「どんな風に?☆★☆」
「僕の胸に手を置いて少しだけ前屈みになり腰を浮かせる。そして足を少しづつ外に広げていけば完成だ」
「そうなの。案外簡単だね☆★☆」
「身体が柔らかい子には簡単かも知れないけど、硬い子はかなりきついんだよ~」
「何か分かる気がするぅ☆★☆」
「それから動き方だけど、騎乗位の女性の動き方には腰を上下に動かす『ピストン』と腰を前後や左右に動かす『グラインド』があるんだけど、『百八十度開脚騎乗位』の場合『ピストン』は無理なので『グラインド』で動くといいよ」
「うわぁ~、何かすごそう……☆★☆」
「でも足を百八十度開いていしまうと実際にはかなり動きにくいと思うので、ありさちゃんは動かなくても構わないよ」
「動かなくていいの?☆★☆」
「僕が下から突き上げたり掻き回したりしてあげるから、大舟に乗ったつもりでいればいい」
「うん、シャイさんに全部任せる~☆★☆」
「ありさちゃんはじっとしているだけで桃源郷をさまようことになる」
「トーゲンキョー……??☆★☆」
「簡単に言えば楽園かな」
「楽園行ってみたいなあ~、早くやろ?☆★☆」

 ありさはシャイの上で前屈みになり少し腰を浮かせた。
 初めに左膝をゆっくりと外側に広げ次に右膝も広げた。

「できた~♪☆★☆」
「さすがありさちゃん、関節がすごく柔らかいね、まるでバレリーナみたい」
「シャイさんのも少し柔らかくなってるよぉ……☆★☆」

 一度抜いて会話をしている間に少し萎えてしまったようだ。

「フェラしようか?☆★☆」
「せっかく百八十度になったからそれはもったいない。それじゃねえ、そのままありさちゃんの割れ目で僕のモノを擦ってくれる?」
「割れ目で擦るの?じゃあ始めるね☆★☆」

 ありさは百八十度開脚でシャイにまたがった状態で前後にグラインドし出した。

「うっ…うっ…おおっ…気持ちいい……」
「あぁ……あぁ……はぁ~ん……この感触たまらないよぉ……あぁん、ぃぃよぉ……☆★☆」
「おっ…おっ……ありさちゃんの割れ目愛撫、最高だよ~」
「わぁ!もうこんなに硬くなってるぅ!☆★☆」
「うっ……もうイキそう……」
「ちょっとちょっと!まだスーパー体位やってないのにイッちゃダメ!☆★☆」
「えへへ、うそだよ~」
「もう…焦るじゃないのぉ☆★☆」
「せっかくの百八十度騎乗位初体験、結合するまでイッてたまるか~」
「へぇ~、シャイさんでも初体験ってまだあるの?☆★☆」
「どういう意味だよ~」
「あはは☆★☆」
「じゃあ入れるよ」
「どんな感じかなぁ……☆★☆」

 ありさの股間がぴったりと密着しているため、シャイはありさの臀部を抱え上げわずかに隙間を作った。
 そして肉棒を蜜口に宛がう。
 百八十度騎乗位初体験の二人は息をひそめる。
 ただしありさが床着きではなくシャイにまたがっているため、ありさの開脚角度は厳密には百八十度とは行かず百六十度程度であった。

(グジュ……)

「あん……☆★☆」
「うっ……」

 怒張したモノは亀裂を深く抉っていく。

(グジュグジュグジュ……)

「あぁ~……あぁぁぁ……☆★☆」

 肉棒が膣奥に突き当たると、これ以上突くと快感どころかありさが痛がると判断したシャイは、動きをグラインドに切り替えた。
 シャイの上で目いっぱいに開脚した艶めかしい姿態が波が寄せるように前後に揺れている。

「やぁん……あん……あぁ~いい……☆★☆」

 シャイの腰の揺れに合わせ自ら前後にグラインドするありさ。

「おおっ~すごくいい……」

 未体験の体位にありさばかりかシャイまでが興奮している。

「百八十度騎乗位がこんなにいいなんてぇ……あん…あん……気持ちぃぃ……だめ…だめ……シャイさん、そんなに揺すっちゃだめぇ……動いちゃいやぁん……あん…あっ……あっん……☆★☆」

 そうつぶやきながら懸命に腰を動かすありさ。矛盾している。

「イ…イク、イク……イっちゃうぅ……あっ……あっ……イク……☆★☆」

 百八十度騎乗位のまま身体をのけぞらせてありさは小さな絶頂を迎える。
 シャイは小さな絶頂を迎えたありさに余韻を与えることなく、さらに激しく揺さぶる。

「あん…あん…あん……ダメ……イ…イった…ばかり…なのに……あはん…あ…あっ……ダメぇ……また…イ…イッちゃう…イっちゃぅぅぅぅぅ……☆★☆」
「はぁはぁはぁ……おおっ、すごい……」
「はぁ…はぁ……ふつうの…騎乗位とぉ……また違う……いい……ぃぃ……これもいい……すごくいい……☆★☆」

 ありさが達してもシャイは緩めることなくぐんぐんとグラインドで突き込む。

「いやぁ……もうダメぇ~~~~~~~……☆★☆」

 シャイの上で反り返りのたうつありさを見てシャイは一旦騎乗位を解いたが、すぐに体勢を変えた。
 上になったシャイはありさの足を思い切り開かせ、膝を抱えて突きまくる。

「今度はがんがん突くよ」
「いっぱい突いて……☆★☆」

 騎乗位の後半はグラインドばかりだったのでおそらく溜まってたのだろう。
 シャイは激しいピストンで突き込んだ。

「なに?すごい……!ぃやん……あ…あん…すごい…!☆★☆」
「もうイきそう……」
「イッてぇ~イッてぇ……ありさの中にいっぱい出してぇ~……あん…あん……すごくいい!……気持ちいい……!☆★☆」

 快楽というには凄まじ過ぎる大量の電流に身体を貫かれ、獣のような咆哮を上げる美しいありさ。
 強靭な肉棒がズンと膣奥を突き上げると、全身の細胞がバラバラになってしまうような熱い衝撃が身体を突き抜け、目の前に真っ赤な火花が散っていく。
 怒張したモノがびくびくと脈動し、放出された精液が一気に膣奥を濡らす。
 今日何度も絶頂を味わったありさにこの日最高のエクスタシーが訪れた。
 痺れるような快感がうねりとなって全身に広がっていく。

「もう無理……もうダメ……気持ち良すぎる……☆★☆」


 ありさが数度目の絶頂に達しシャイもありさの中に発射した頃、二人は激しい睡魔に襲われた。
 二人が眠りに就いたのは午前二時のことだった。


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