第17話  “もりまん賛歌”

 シャイの視線は股間に注がれた。
 ゆるやかに盛り上がった恥丘には風にそよぐ草原のような薄い恥毛が広がり、その中央には恥丘を縦に分断する亀裂が走っている。
 ありさの大陰唇はふっくらと肉付きがよく、水着になると他の女性よりも膨らんでいることから十代の頃は真剣に悩んでいたが、シャイから「もりまんは名器」と教えられ、いつしかコンプレックスが自信へと変わっていった。

「こうしてじっくり見ると、ありさちゃんのおまんこってきれいだね」
「きれい?自分で見えないけど、どんな感じなの?☆★☆」
「そうだね。具体的に表現するとね……」
「うん……☆★☆」

 ありさは興味津々の体でシャイの次の言葉を待っている。

「薄っすらと控えめな陰毛……
小高く盛り上がった恥丘……
真珠のような包皮と大きいめのクリトリス……
ぽってりとふくよかな大陰唇……
白い肌の色とは対照的なサーモンピンクの慎ましやかな花弁……
ねっとりと熱くフルーティーな香りのする愛液……
そんな感じかな?」
「女の子のアソコをそこまで詳しく語れる男性ってそんなにいないんじゃない?……あぁ、ありさ、ほっぺが熱くなってきたぁ……☆★☆」
「ほっぺだけ?」
「もう~、どこが熱くなってきたって言わせたいの~?☆★☆」
「ははははは~」

 シャイが至近距離で性器を観察しながら克明に感想を述べている……ありさは「ほっぺ」と告げたが実のところ身体全体が熱くなっていた。
 今愛撫されているわけではないのに、ありさは早くも秘部から甘い蜜を溢れさせていた。

 シャイは両手の指を大陰唇の左右にあてがいゆっくりと蜜口を広げ舌を這わせた。

(ベチョベチョベチョベチョ~!ベチョベチョベチョベチョ~!)

「ぃや~ん~……そんな急に舐めるなんて~……あぁぁぁぁぁ~~~……☆★☆」
「あぁ、美味しい……」

(ベチョベチョベチョベチョ~!ベチョベチョベチョベチョ~!)

「あぁん、気持ちぃぃ~………ひゃう、はぁううっ……☆★☆」

 蜜口を強く吸われ、クリトリスを摘ままれ、舐められることで生じる快感に、ありさは潤った声を漏らす。
 シャイは左右交互にありさの蜜口を口で愛撫する。

「はぁあ、ああ……あっ、ふぅ、ああ……☆★☆」

 蜜口から走る快感に、ありさの心がとろけていく。
 シャイはありさの肉体を愛でることに没頭した。
 ありさの肉体を味わいたい、五感で感じたい……それしか頭になかった。
 シャイは夢中でありさの蜜口にむしゃぶりついた。

 どれほどの時間、ありさの蜜口を唇で愛撫したことだろうか。
 蜜口をこそぐように強く舐めると、ありさは、

「はうあっ!☆★☆」

 と大きな声を響かせながら、背中を弓なりに反らした。
 弓なりに反った身体はビクビクと恍惚に震えていた。

「ふぅ、ああ……☆★☆」

 熱い吐息を漏らしながら脱力するありさ。
 シャイに執拗に秘部を愛撫され、性の高みに達したようだ。

「シャイさん……もうもたないよ~……イキそう……あぁっ、どうしよう、イッちゃうよ~~~~~!☆★☆」

(ジュポジュポジュポ、ジュポジュポジュポ!ジュルジュルジュル~~~!)

 そんなありさに追い討ちをかけるように、シャイは再び包皮を剥きあげクリトリスを舐めながら、膣口に中指を挿し込んだ。

「あぁぁぁぁぁ~……シャイさんっ……あぁん、いいぃぃぃぃぃ~~~……☆★☆」
「ありさちゃんのココ、すごいことになってるよ~。もう洪水状態」
「……シャイさん?ありさもしゃぶりたい……☆★☆」
「してくれるの?」

 ありさは腹這いになりシャイの股間に顔を近づけ、すでに大きく膨らんでいるボクサーパンツに手をかけた。
 悪戯っぽい笑みを浮かべながらゆっくりとボクサーパンツを下げていくと、怒張した肉棒がまるでバネ仕掛けのように飛び出した。

「きゃっ……もうこんなに大きくなってるぅ~……☆★☆」
「ありさちゃんのせいだよ」
「なんで?あっ、先っぽから透明のお汁が出てるぅ……☆★☆」

 先端からは我慢汁が溢れ鈴口を伝わりきらきらと垂れていた。

「早くありさちゃんの中に入りたいって駄々をこねてる坊やに、待ちぼうけをさせてるからね」
「坊や、待たせてごめんね……もう少しだけ待っててね。うふ☆★☆」

 ありさの細い指が触れるだけで、すでに高ぶっていたシャイは思わず「うっ……」と小さくうめいた。
 ありさはシャイの肉棒の付け根をつかんで先端を頬張ると、上目遣いでシャイの表情をうかがいながらペロペロと美味しそうに舐める。
 大きな亀頭、浮き出た血管、裏筋、鈴口に沿って愛らしく舌を這わせ入念に舐めていく。
 その瞬間、シャイの肉棒の先端から身体の中心部にかけて電撃が走り抜ける。

(つい先程、バルコニーでありさとあれほど激しいセックスしたのに、もうこんなに昂ってしまうとは……)

 シャイは、腹這いになりフェラチオに励むありさの表情をじっと見つめた。

「ん……?なに?☆★☆」
「いや、僕のを舐めながら、たまに上目づかいでこっちを見る仕草がすごく可愛いくて」
「そうなの?うふふ……☆★☆」

 ありさがかぷっと亀頭を咥え込む。

(ジュパジュパジュパ……ジュポジュポジュポ……)

「シャイさん……もう入れて……☆★☆」

 フェラチオの時間は短かったが、すでに二人の感情はかなり高まっていた。

 ありさの口で愛され硬くそそり立ったシャイの象徴……それはありさを求めているかのように天井に向かってそそり立っていた。

「ありさちゃん、僕が上で……」
「うん……☆★☆」

 シャイはありさに覆いかぶさった。
 挿入の時を迎え、ありさの鼓動が高鳴った。

「…………☆★☆」

 ありさは息をひそめてその瞬間を待ったが、なぜかシャイは一向に挿入してこない。

「……?☆★☆」


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