(第19話)



野々宮ありさ




第19話「ハンモック・セックス」

 ハンモックは移動が可能な自立式で、全長は吊り紐を含めると3メートル、横幅が1.6メートルある。材質は丈夫なコットン製だ。
 着衣をすべて奪われたありさは仰向けに寝かされた。
 自重のせいで身体が自然にV字型にたわんだ。
 本来ならばこのハンモックで、俊介と星空を眺めながら甘いひとときを過ごしていただろう。

「もう少し脚を上げろ」

 おずおずと両脚を上げる。
 不安に駆られながらも、殿井の命令に従うほかなかった。
 
「その辺でいい」

 V字をさらにきつく折り曲げたような形になった。
 スカーフがぴったりとありさの双眸に張り付き光を奪っている。
 不安、焦燥、心細さ。そんな感情が次々と沸き上がる。

 殿井はたっぷりとローションをつけたバイブレーターをありさの花裂にぬちゃっと挿入した。

「ああぁぁっ!」 

 演技ではなくたまらずありさは声を上げた。
 殿井たちはあらかじめハンモックに適当な穴を開け、そこからバイブレーターを通しありさを責め立てるのだった。

「びっくりしたか? さあ、もっとよがってもらおうか?」

 殿井は笑いながらスイッチを入れた。
 さらにぐいぐい押し込み刺激を強めた。

「んんんっ……あんっ……」 

 たまらず喘ぎ始めるありさ。
 視覚を遮られているので気を散らすことができない。
 一点だけに集中してしまう。

「うぅぅっっ……ダメっ……抜いてっ……」

 身体を仰け反らしてあえぐありさ。
 度重なる性行為で感度が鋭敏になっているようだ。
 バランスを崩しハンモックから落ちそうになったが、崎野が支えて落下を免れた。
 支えついでに崎野が乳首を指で撫でまわす。
 さらにハンモックからだらりと垂らした脚に富成がしがみつき指先を舐めている。

「くすぐったい……やめてっ……」

 膣内への刺激は一段と激しさを増し、早くも達しそうになっている。

「いやっ……ダメっ……あうっ……!」

 これでどうだと言わんばかりに、殿井は挿入角度を変えて責めまくる。
 
 びくびくと身体を震わせて絶頂に達しても、男たちは行為をやめそうにない。

「んんんっっ……あぁぁんっ……んぁぁっ……」 

 ありさは必死に声を抑えてあえぐ。
 声を抑えようとするのは、そばにいる俊介に艶声を聞かせるまいとする精いっぱいの配慮であった。

「おい、もっと大きな声を出して、旦那に聞かせてやれよ。旦那退屈してるじゃねえか」

 そうつぶやきながら、わざとぐりぐりとバイブレーターを押し付ける。

「うぐぅっ……」とうめきながら、ありさはぴくんと痙攣し絶頂に達した。 

「おい、富成、交代だ。おまえのギンギンマラをぶち込んでやれ」
「もう許してっ……」
「何言ってるんだ。ハンモックセックスは今始まったばかりじゃねえか」

 殿井がバイブレーターを抜くと同時に、富成がハンモックに尻を乗せた。
 ハンモックは足から乗るとバランスを崩しやすく、転倒することがあるのだ。

 富成は自身の怒張した肉柱にローションを塗ると、事前の愛撫もなくありさの花裂に突き立てた。
 散々バイブ責めをされたありさの秘所は、大した抵抗もなく富成のモノを受け容れた。

 富成はありさに覆いかぶさり、背中に手を回してありさを抱いた。
 そのままありさの身体を起こす。
 富成に手を離されるとハンモックから落ちてしまう、という恐怖がよぎり、反射的に富成の身体を抱きしめてしまった。
 富成の胸板で、ありさの胸がつぶれそうになった。
 ありさからしがみついてきたことが好都合だったようで、富成はハンモックの中心に腰を下ろした。
 ありさは富成の膝に、向かい合って座らされるような形になる。
 富成はわざとありさの背中から手を放す。
 不安定な体勢になったありさは富成の首に回した手を放すことができない。
 一方的に犯されているのに、愛し合っている恋人のような体勢を取らされるのが口惜しい。

「ああうっ……」


ハンモックで対面座位イメージ(自作AIによる)

 富成が腰を動かし、肉柱をありさの奥深くまで侵入させる。
 空いた手でありさの身体をまさぐりながら、耳をついばみ、首筋に口づけをする。
 ありさはそのひとつひとつの責めに、自身の身体を守ることもできず、びくびくと反応することしかできない。

 ありさの花芯からまた愛液が溢れ出してきたのを確認し、富成は腰をゆすりはじめる。 膣内を富成のモノが暴れまわり、脳の快楽中枢を刺激する。

「んっ、んっ……あんっ、はぁんっ……」

 奥を突かれるたび、艶やかな声が喉をすべり出る。
 俊介のことが気がかりだが感情にブレーキが利かなくなっている。
 富成の膝の上で、弄ばれるがままに喘ぎ声を漏らし、身体を貫かれて胸を弾ませる自分のあさましい姿を恥ずかしく思い、心の中で俊介に詫びた。

 富成のクリトリスへの執着は異常なほどで、性交中もときおり手を伸ばしクリトリスを擦ったりしてもてあそんだ。

「いやぁ……それやめてぇ」
「いやと言いながら本当は喜んでるよね。それならもっとクリを虐めてやるよ」
「喜んでません! やめてください!」

 ありさは背面座位を要求された
 俊介がいる方向を向かなければならない。
 目隠しをされていても、俊介の方向を向くのはつらい。
 結合部が丸見えになってしまうからだ。

「旦那の顔を見たいだろう? 目隠しを外してやるよ」

 崎野が瞼を覆うスカーフを取り除いてしまった。
 真正面にいる俊介と顔が合った。俊介はありさを見つめている。

「お願いだからこっちを見ないで」

 崎野がにやりと笑って意地悪な行動をとる。

「え? 富成とのおまんこシーンを旦那様に見せたいって? うんうん、いいよ」
「そんなこと言ってません!」

 崎野はむりやり俊介の腕を引っ張り、ハンモックまで誘導する。

「旦那よ、ハンモックの中を覗いてみろよ」



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