(第13話)



野々宮ありさ




第13話「公開独淫、花裂のしずく」

 傍若無人な彼らの振舞から考えれば、単なる威嚇では済まないだろう。
 屈辱ではあるが、彼らの前で自慰行為をしなければ、俊介に危害を加えるに違いない。
 ありさの心に暗雲が垂れ込め、絶望感が坂を転げるように加速していった。

 断るという選択肢はもはやななかった。
 覚悟を決めたありさはショーツを脱ぐと、食卓椅子の上で体育座りのような姿勢になった。
 膝を閉じているので辛うじて恥部は防衛している。

「それじゃダメだ。脚を思い切り左右に開け」
「それはっ……」

 ありさが渋っていると、殿井が強引に膝を割り開いた。

「あ、ああっ……」
「いい眺めじゃねえか! やるのもいいが、鑑賞するのも悪くねえな!」

 ありさを取り囲んだ男たちから、声があがる。
 男たちの視線が一点に集中する。
 すでに犯された後だが、じっと視姦される恥ずかしさは別物だ。
 ましてや俊介も見ている前なので尚更だ。

「いやぁ……見ないで……」

 ありさは涙声で訴えるが、男たちが聞き入れるはずもない。
 そればかりかスマホをしっかりとありさの股間に向けて撮影している。

「撮らないで……」

 殿井と崎野の視線がありさの花裂に突き刺さる。
 そこには見惚れるほどに美しい女性器がある。
 色素沈着がなく、淡いピンク色の花唇はぽってりと厚めで口を閉ざしている。
 大きくM字型に股が開かれているため、かすかにのぞく内部の肉色が男の欲望をそそる。
 すでに一本も残らず剃毛されているため、見る者にひときわ幼い印象を与えた。
 そのあまりに初々しく、可憐で清楚な佇まいは、今までたくさんの女性器を見てきた彼らにとっても、ありさのそこは愛らしく、目を奪われてしまうのだった。

「見ないで……恥ずかしい……」
「こんなにきれいなオマンコを見るのは初めてかも知れねえな」
「うん、容姿もきれいがオマンコも抜群にきれいだ」

 品定めする男たちの言葉に、ありさはますます顔を赤く染める。
 褒められても嬉しくも何ともない。
 もっぱらそんな卑猥な四文字を浴びせられたのは初めてだった。

「そんな恥ずかしいこと言わないでください……」

 突然、殿井口から冷酷な言葉が発せられた。

「鑑賞会はおしまいだ。見つめられて少し濡れて来たみたいだし、さあオナニー始めてもらおうか」
「濡れてません……」
「嘘つけ! これでも濡れてないとほざくのか?」
「ひぃ~~~~~!」

 グジュ……グジュグジュグジュッ……

 殿井はありさの花裂に中差し指を挿し込み、二、三回かき回すと、すぐに指を抜いた。
 高々と掲げる指には液体が付着しキラキラと光っているのがうかがえる。

「これでも濡れてねえとほざくのか? ええっ!?」

 殿井はふたたび花裂に指を挿し込み、先程より強めにかき回す。

「ほれほれほれっ!」

 グッチョングッチョングッチョン……

「いやっ……やめてぇ……!」
「ふん、これでも濡れてないと言い張るのか? 嘘はよくねえぜ。だけど俺がかき回したんじゃオナニーとは呼べねえからな。さあ、自分でバイブ突っ込むんだ」

 ありさのその部分は、ヌラヌラと妖しく濡れ光っていた。
 そしてかき回されたことで、そこにたまっていた透明の愛液がこぼれ落ちた。

「さあ、早くしねえか」

 殿井はバイブレーターのスイッチを入れ、ありさに催促をした。
 バイブレーターの振動でありさの手が小刻みに震えている。

 もう拒むことができない。
 おぞましいものを見るような目で器具に視線を送る。

 覚悟を決めたありさはうねうねと蠢くバイブレーターの先端を、おそるおそる花裂にあてがい、ゆっくりと進入させた。
 振動の強烈さに思わず怯むありさ。

「あうっ! ひぇ~! ああっ! んっ! ダメぇ……あぁぁぁぁ……っ!」

「おい、旦那! 奥さんががんばってるんだからもっと近くで見てやれよ」
「いやっ! 夫を近づけないでっ!」

 崎野が俊介の縄をつかんで、ありさの間近に引き寄せる。
 俊介が顔をこわばらせ中止を訴える。

「やめろっ!」
「おい、いつしゃべってよいと言った? また猿ぐつわをされたいのか!?」
「お願いだ、これ以上妻を侮辱しないでくれ……」
「侮辱なんてしてないよ、ちょっとかわいがってやってるだけだ。ははは……」

 鼻であざ笑う崎野。
 
 一旦沈めたバイブレーターを振動の強烈さに耐え切れず抜こうとするありさ。
 殿井は、中断すると夫に危害が及ぶと脅し、むりやりありさのオナニーを続行させる。

「んんっ、んぁ…! ふっ…!」

 ありさは涙を流しながらも、ひたすらバイブレーターを抽送する。

「どうだ? 旦那と知らない男たちの前で、オナニーする気分は? 興奮するだろう?」
「は、恥ずかしい…っ! あ、んっ!」
「浅くなってきたぞ。もっと奥まで挿し込むんだ」

 ありさは言われるがままに、手を前後に動かし、バイブレーターを大きく出入りさせる。
 いちばん奥に当てて、そこで掻き回し、振動を子宮の奥まで伝えさせる。

「はぁ、んっ! んん、んっ! あ、あん!」
「応援してやろうか?」

 殿井がありさの背後に廻り込むとエプロンを解き、あらわになった両の乳房をぐいぐいと揉み上げる。

「ダメっ! いやっ……やめて……ああっんっ……あ、んっ!」
「おい、オッパイ揉まれてバイブを突っ込まれて喘ぐ姿をたっぷりと撮影しておけよ」
「任せてくれ」
「はあぁ…んっ! んっんっ! あぁん!」

 ありさは長い髪を振り乱して喘いでいる。
 肌がしっとりと汗ばんできて、花壺はすでにグショグショに濡れている。
 そんな破廉恥な姿をまさか夫とこんな男たちに見せることになるとは……
 ありさは情けなくなって泣いた。押し寄せてくる快感によがりながら、泣いた。

「ああっ……! ダメッ…… あぁ、ダメっ! あぁぁぁぁぁぁ~~~!」

 ありさはバイブレーターを挿し込んだまま、喘ぎ声をあげた。
 つま先をピクピクと痙攣させながら。
 手の動きが止まった後も、ありさの中でバイブレーターは無情の振動を続けていた。



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