第14話

 こういうのを以心伝心というのだろうか。私の気持ちが伝わったようで、車井山さんは浴槽の縁に座り、私を受け入れる態勢をとった。
 私は車井山さんの指示どおりに、後ろ向きになってゆっくりと腰を沈めた。
 でも後ろ向きなので車井山さんのオチンチンの位置が分かりにくい。
 位置を確かめようとふと振り向くと、真下には私をめがけ隆々とそびえているオチンチンがあった。
 改めて見ると車井山さんのオチンチンはかなりでっかい。

(ギョッ…!)

 胸をドキドキさせながら、私は車井山さんの膝の上に後ろ向きで腰を下ろそうとした。
 だけど逆向きなので微妙なオチンチンの位置が分からなくてもたついていると、車井山さんが私の腰に手を添えゆっくりと誘導してくれた。
 硬いモノが割れ目に触れた。

(きゃぁ……いよいよ車井山さんと一つになれるんだわ……)

 オチンチンの先端が食込んだ。

「ああっ……」

 車井山さんは私のおなかに腕を絡めてきて、強い力で自分の方へ引き寄せた。

(そんなに強く引っ張ると深く入っちゃうじゃん)

「やぁ~ん……」

(ズニュッ……)

「あぁん!しゃ、車井山さぁん……!」
「ありさちゃん!」
「ありさ、すごくうれしい!大好きな車井山さんと一つになれたんだもの~!」

(ズニュッ……ズニュッ……ズズズン……)

「あぁ~!車井山さんがありさの中に入ってくるぅ~」
「あ、ありちゃん…はぁはぁはぁ~、好きだよ……」
「あぁぁ、ありさも~……あぁん!車井山さん大好き!」

(ズンズンズン、ズンズンズン……)

「あんあんあん~……ありさを、ありさを清めてぇ……ありさをきれいにしてぇ~……」
「はぁはぁはぁ……ありさちゃん……」
「ん……?なに……?」
「はぁはぁはぁ……ありさちゃんは……はぁはぁはぁ……汚れてなんかいないさ」
「だってぇ、ありさは……あぁん……援交してたんだもの……汚れきってるわ……」
「そんなことないって。外側に少し埃がついただけで、内側はきれいなままだよ」
「車井山さん……」

 その一言は暗闇の中のひとすじの光であった。
 打ちひしがれていた私の心を癒しそして勇気づけてくれた。

「ほんとに?でも外側についた埃は落ちないわ……」
「そんなことないって」
「だって……」
「外側の汚れは僕がシャワーで全部流しちゃったよ~」
「ええ!?その汚れのことじゃないわ。身体の『けがれ』のことよ」
「汚れもけがれもきれいさっぱり流したからもう大丈夫!」
「車井山さん……そんな風に言ってくれてありがとう。ありさ嬉しい……」
「ありさちゃんは心も身体も美しいよ~。絶対僕が保証するって」
「わぁ~~~~~ん!車井山さぁん、ありさ、泣いちゃうかも……」
「泣きたい時はいっぱい泣いたらいいよ」
「車井山さん……」

 車井山さんの優しい一言で涙が止まらなくなってしまった。
 本当は車井山さんにすがって思い切り泣きたかったけど、よく考えてみたら、今『背面座位』でイイところだった。
 でも深刻な話をしたせいで、オチンチンが萎えてしまって私からするりと抜けてしまった。
 振り向きざま車井山さんの胸に飛び込むと、車井山さんは厚い胸でしっかりと私を抱きしめてくれた。
 車井山さんの胸の中で泣きじゃくっていると、やさしく髪を撫でてくれた。
 でも浴槽の縁にふたりで座るのって不安定でどこか落ち着かない。
 ふたりは浴槽の縁から床のマットへ移動し、立て膝をつき抱き合った。
 車井山さんは唇を軽く尖らせ、音を立てて私の唇をむさぼってくる。
 音が聞こえてくることで、私の興奮がさらに高まる。
 びくっ、と震えた私の身体を、車井山さんはマットに押し倒し圧し掛かる。
 瞼や唇にも耳や首筋にも、更に音を立てて激しくキスを繰り返す。
 車井山さんの胸板の下には身を固くしたままで、少しも抵抗しない小動物みたいな私がいる。
 あちこちキスされてメロメロになってきた頃、ふと異変に気づく。

(ん…?)

 おなかに硬いモノが触れているのだ。

(わぁ!もうこんなに大きくなってる~!)

 車井山さんの大きくなったモノを見て、すごく愛おしく思えた。
 愛撫の途中だったけど、私は突然、態勢を入替えて怒張したモノをパクッと咥えてしまった。
 私の大胆な行動に車井山さんは驚いていたけど満更でもない様子だ。

(ジュパジュパジュパ…ジュパジュパジュパ…)

 ふと見上げると車井山さんが気持ちよさそうな表情を浮かべている。
 私は幹を握って隆々とエラの張った先端をペロペロと舐めてみると、車井山さんから歓喜の声が漏れた。

「うううっ……」

(じゃあもっと気持ちよくしてあげようかな?)

(カプッ)

「おおっ!」

 今度は口に深く含んでキャンディーを舐めるみたいに舌を転がしてみた。

「くおっ、おおっ、ありさちゃん…そ、そこは……」

(ジュボジュボジュボ……ジュボジュボジュボ……)

「あ、ありさちゃん!もう……もう……」

 車井山さんが牛みたいに「モーモー」言ってる。かなり昂ぶっているのだろう。
 私自身もフェラチオをしているうちにすごく濡れてきたみたい。

「ありさちゃん、君が欲しい……」


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