第13話

 私は恥ずかしくなって車井山さんから目を逸らしてしまった。
 援交でもっと過激なことをされてきたのに、車井山さんの前だと、脚を開くだけでどうしてこんなにドキドキするんだろう。
 車井山さんは私の股間に首を近づいて来た。

(ああん、やだぁ……もしかして最初からアソコをペロペロするのかな?)

「それじゃ、ありさちゃん。今からお清めの儀式を行なうよ」
「お清めの儀式?」
「そう」

 車井山さんはそういって、入浴前に準備していた牛乳パックを取出した。

(えぇ?牛乳パックで何するんだろう?)

「あのぅ、ミルクをどうするんですか?」
「うん、先程ありさちゃんが清めて欲しいって言ってたから、どうすればいいか考えてたんだ。カソリック教会の聖水なんて簡単には手に入らないし、手近なもので白いものは何かなって考えていたんだ。ですぐに思いついたのがミルクだったわけ。白は浄化を示す色だからね。それでね、先程フロントに頼んで牛乳パック3本を分けてもらったんだ」
「へぇ~、そうなんだ~!ってことは聖なる白いミルクで私の身体を洗ってくれるのね?」
「うん、そうだよ。じゃあ早速始めるので立って」
「は~い」

 車井山さんは牛乳パックの封を開けて、私の肩から胸の辺りに掛けてミルクを注ぎ始めた。

「きゃっ!冷たい!」
「ごめん、ごめん!あまり冷たければ我慢しないで湯に浸かればいいんだよ」
「は~い」

 さらにミルクが注がれていく。
 肩から胸へ、胸からお腹へとミルクは身体の曲線に沿って滴り落ちていく。

「なんかエロチックな光景だなあ」
「そうなんですか?」

 車井山さんの一言でミルクをかけられた自分の姿を見たい衝動に駆られ、風呂場にあった鏡を覗き込んでみた。
 風呂場には小さな鏡しかなかったので身体の一部しか見えなかったが、車井山さんの言うとおり白いミルクが白い肌を流れ落ちる光景は確かになまめかしく思えた。まだ高校生の私ですらそうなのだから、大人の女性であればもっと妖艶に映ったことだろう。

 ミルクがお腹から下腹部の微妙な箇所へと滴り落ちていく。
 一旦は小高い丘の草原に浸みこんで、割れ目へと流れていった。
 微妙な箇所を白い液体がくすぐる。

(何か変な気分……)

 割れ目から流れ落ちた白いしずくが浴槽の中に垂れ、浴槽が少しずつ乳白色に染まっていく。
 牛乳パックを1杯分注ぎ終った車井山さんは、突然、私の割れ目に唇を近づけてきた。

「えっ……!?そんなこと!」

(チュルチュルチュル~、ジュパジュパジュパ~)

 割れ目に沿って車井山さんの舌が激しくうごめく。

(いやぁ~ん…恥ずかしい……)

 突然襲って来たしびれるような快感に、私は思わずのけぞってしまった。
 浴槽の縁にしがみつき懸命に耐える。
 舌の先端がクリトリスの包皮を器用に開き、実を剥き出しにしてこそぐように舐める。

「あぁっ!そこはダメですぅ…やんやんやんっ!舐めちゃダメぇ~…あんあんあん~…やん~~~!ひぃ~~~!」

 クリトリスをこんなに上手に舐める人がいるんだ、と私は驚きを隠せなかった。
 それほど車井山さんの舌のテクニックはすごかった。
 今までの彼氏や援交で出会った男性などとは比べ物にならなかった。
 特に援交で出会った男性は相手のことより、自分が気持ちよくなることを優先していたし。
 車井山さんの舌愛撫だけで私は昇り詰めそうになっていた。
 つよすぎず、よわすぎず、ちょうどいい感じで攻めてくる。
 舌だけが分離して軟体動物になったのではないかと錯覚するほど、とにかく強烈だった。
 エッチアニメによく登場する触手ってこんな感じなのだろうか。

「あぁ…あぁ…あぁ…車井山さ~ん、そんなに舐めると……はふ~ん…はぁ~ん……あぁ、どうしよう…!」

(レロレロレロレロレロ~、レロレロレロレロレロ~)

「あぁぁぁぁ~~~……あぁぁぁぁ~~~……すご過ぎるぅ~~~……!」

 車井山さんは2本目の牛乳パックを恥骨の辺りに注いだ。
 身体がほてっているせいか先程の冷たさは感じない。
 そして再びクンニの嵐……。
 先程までの『クリトリス横舐め攻撃』とは違って、今度はストローを吸うように唇を尖がらせてチュッチュッと吸い始めた。
 身震いするような新たな快感が私を襲う。

「あぁぁぁん……」

 縁に腰を掛けだけの半身浴状態だけど、車井山さんにいっぱい清められて、身体が火の玉みたいに熱くなっていくのが分かった。

(クンニだけでこんなに感じてたら、私いったいどうなっちゃうんだろう……)

 車井山さんは私の身体中にミルクを注ぎながら塗りたぐり、クンニと愛撫を繰り返す。
 もう身体がおかしくなりそう。

(はふぅん……)

 初めのうちは薄っすらと半透明だったお湯が乳白色へと変わっていた。
 ミルク風呂って何か神秘的な雰囲気が漂っている。
 そう言えば、その昔、クレオパトラは美に対する意識がとても高く、角質除去や代謝を高め美肌効果があるとされるミルク風呂を楽しんだと言われている。
 もしかたらミルク風呂ってそれ以外に媚薬効果もあるのかも……だって、すごく気持ちいいんだもの。

(コネコネコネ…クリュクリュクリュ…)
(グチュグチュグチュ…グチュグチュグチュ…)

「車井山さぁん…あぁ、ありさ、もうだめぇ……、早く…早く…欲しい…………車井山さんの太いのを……入れて……欲しい…………」

 車井山さんとは今夜が初めてなのに、まるで以前から私の身体を知り尽くしているかのように、敏感な場所をどんどんと攻めて来るんだもの。
 その頃すでに私の身体はとろけそうになっていた。


前頁/次頁





















表紙
to novel top



inserted by FC2 system