第11話




野々宮ありさ




第11話「ありさを騎乗位で犯す」

「くっ……まさか、あんたまでが……見損なったわ……」

 絶対に味方だと信じて疑わなかったサブローにまで裏切られてしまったありさは、絶望の淵に立たされ目の前が真っ暗になってしまった。

 サブローとはお互いに信頼し合い、うまくやってきたはずだが……
 ありさより1歳年下ということもあり、まるで実の弟のように可愛がってきたつもりだが……
 所詮、暴走族の仲間同士なんて烏合の衆に過ぎないのか。
 見栄や虚勢で作られた上下間や絆は、砂の塔のように脆くて簡単に壊れてしまうものなのか。
 裏切られたと感じるのは、それだけありさがサブローに依存していた証なのかもしれない。
 ありさは怒る気にもなれず、ただただ虚脱感に包まれるばかりであった。

 暴走族の本質を悟った時はすでに遅かった。
 ありさの美しい肉体は、三度、白濁色の液体にまみれようとしていた。

 サブローは仰向けで床に寝転がり、ありさに腹の上に乗るよう指示をした。

「はっはっは~、憧れのありさ様のオマンコを串刺しにできるとは、俺にも幸運が巡ってきたようだな。名器か粗マンか、しっかりと見極めてやるぜ。さあ、早く乗ってこい」

 ありさが躊躇っていると、背後でシャキッとナイフが飛び出す音がして、冷ややかな感触がありさの背中に触れた。
 サブローの手下が「早く乗れ」と無言で催促をしているのだ。

「……」

 サブローがつぶやいた。

「ありさよ、拒むことはできねえぜ。俺のデカマラでマンコをぶち抜かれるか、あるいは飛び出しナイフで背中を貫かれるか、選ぶんだ!」
「うぐっ……」
「時間はねえぜ、早く決めな」

 サブローは冷酷な眼差しをありさに向けた。

「この人でなしが……」
「ふん、何とでもほざけ」

 ありさは恨みのこもったまなざしで睨みながら、心ならずもサブローの怒張した肉柱にまたがった。
 虚ろな瞳で天を仰ぎながら、ゆっくりと腰を沈めていく。

(うっ……)

 ありさは膣内にかすかな痛みを感じた。
 もしかしたら二度の性交で傷をつけてしまったのかも知れない。
 それでも拒むことは許されない。
 ありさは目を閉じ覚悟を決めた。

「さあ、俺の上で踊るんだ。おまえ、クラブでは滅法ダンスがうまかったじゃねえか?」
「い、痛いよ、太すぎて痛いよ……」
「へっ、そんなこと言って、俺から逃げようって魂胆か? 逃がしやしねえぜ」

 サブローはありさの腰に手を添え、グイグイと自身の方に手繰り寄せる。

「い、痛い……」

 痛みと悔しさのせいで涙目になっているありさ。

「さあ、踊れ! 踊らねえか! 俺の言うことを聞かねえなら、乳房をナイフで切り裂くぞ! いいのか!?」

 激しく威嚇するサブロー。
 ありさはサブローの厚い胸板に涙を滴らせながら腰を振った。

「そうそう、その調子だぜ。マンコの締りは最高だぜ! いいぜっ! いいぜっ! その調子だぜ!」
「あっ……あうっ……」

 上下動を繰返しているうちに、潤滑油が滲んできて、わずかだが痛みは和らいだような気がした。

 まもなく痛みが薄れ、ようやくリズミカルな動きを取り戻したありさ。
 眼下では、サブローがしまらない表情で喘いでいる。

 サブローはありさを突き上げながら、二人の様子を見つめている黒人のサムを呼んだ。
 黒光りした体躯の見事な肉体を誇っている。
 サムはふたりの行為を興味深そうに覗きこみながら「何の用か」とサブローに尋ねた。
 サブローは淫靡な笑みを浮かべている。




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