第8話




野々宮ありさ




第8話「バイクの踊り子」

 おぞましい性具から逃れようと、渾身の力を振り絞るありさ。
 懸命な抵抗を示したが、さらに仲間が加勢し、動きが取れなくなってしまった。
 まだ20歳とはいえ既に大人の色香を漂わせており、男たちのどす黒い欲望をかき立てるには十分過ぎる肉体を誇っていた。

「ひっひっひ~っ、こりゃたまらねえや! マジでいい身体をしてやがるぜ。ありさ様よ~、下のお口でしっかりと咥え込んでもらいましょうか~?」
「や、やめてっ!」
「早くやっちまえ~~~!」

 だらしない笑みを浮かべ囃し立てる男たち。
 ありさの眼下には、美少女との結合を待ち詫びている太いバイクシビアンが、隆々とそそり立っている。
 シビアンとはバイブレーターと椅子が合体したオーガズムチェアであり、女性が座るだけで簡単に絶頂に達してしまう性具である。
 さらに彼らの一員がオートバイ用に改良を施した優れ物が『バイクシビアン』であった。
 つまり今日は『バイクシビアン』初の試乗会ということになる。

「お願い、やめてっ! そんな太いのは無理だって! やめて~~~~~!!」
「おい、ありさ様が暴れねえように、手錠をして天井から吊るしてしまえ!」
「あいよ、リーダー!」

 ありさは手錠を掛けられ、天井から垂らされた鎖に吊るされた。
 ここまで気丈に振舞っていたありさだったが今はその面影はなく、その顔は恐怖で歪み、心臓は激しく高鳴っている。
 裏切り者としての代償を支払うため、彼女は孤独で恐ろしい状況に追い込まれていた。

 男たちは目は好色に満ち、欲望を剥き出しにしている。
 たとえそれが自身の肉体の一部でなくても、卑猥な性具があこがれの女リーダーを犯す瞬間を見逃すまいと、目を皿のようにして見つめている。

 淫具の先端が陰裂に触れた。

「や、やめて! お願いだから! やめてええええ~~~~~!!」

 天井から吊るされているため、腰をよじっても淫具から逃れることができない。
 男たちに腰を押さえられ、ゆっくりと腰が沈んでいく。

「いやああああ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」

 空しくこだまするありさの叫び声。
 熱い花芯がゆっくりと太い淫具を呑み込んでいく。

「おおおっ、見ろ! すげえっ!」
「これはたまらねえぞ!」
「あれだけ太くても入るんだ~!」

 結合の瞬間を、男たちは固唾を呑んで見入っている。

 食いこんだ淫具を抜こうと腰をよじってみるが、両手を吊りあげられ両脚垂れているため思うようにならない。
 それを見た男たちが面白がって、もっと深く沈めようと腰を押さえつける。
 膣がパンパンに膨れ上がり、張り裂けそうな苦しみに、堪らず泣き叫ぶありさ。

「やめてええええ~~~~~~~~~~~~!!!!!」

 ありさが苦悶し泣き叫ぶことで、男たちの加虐心がさらにエスカレートしていく。

 グイグイグイ……グリグリグリ……

「もうやめて!! もう無理~~~~!!」
「へへへ、それはどうかな? やってみなきゃ分からないじゃん」

 腰を揺すりながら、さらに淫具に沈めていく。
 膣の深さは通常8センチぐらいだし、興奮時でもせいぜい12、13センチぐらいのもの。
 それ以上長いものの淫具を全部呑み込むことは不可能ということになる。
 収まりきらない淫具が膣口からはみ出して覗いている光景が実に淫靡といえる。

 まもなく淫具のスイッチが入れられた。
 ディルドとしての淫具はバイブレーターへと早変わりする。

 バイブレーターはビィーンという鈍い音を発し、膣内に強い刺激が加わっていく。

「あぁぁぁぁ~~~~~~~~!! いやぁぁぁぁ~~~~~~~~~!!」

 ありさは膣内に響く振動に耐え切れず、叫び声をあげた。
 手を止めてありさの様子をうかがっていた男たちの手が、再び彼女の肉体にまとわりつき一斉に愛撫を開始した。
 全身が敏感になっているので、ちょっとした刺激でも効果は倍増する。

「ひぃぃぃぃ~~~~!! さ、触らないで~~~~!! もう許してええええ~~~~!!!!!」

 つづいてオートバイのエンジンが掛けられた。
 ありさは目を見開き、天を仰ぎ、絶叫する。
 バイブレーターの振動に、オートバイの振動が加わって、信じられないほどの刺激がありさを責め苛む。
 両手を吊り上げられた体勢で、無意識のうちに腰を上下動させてわななくありさ。
 その光景はこの上なく妖艶で、『バイクの踊り子』と呼ぶにふさわしい姿といえるだろう。

「ああっ、あぁ~ん!! あひゃ~ん、ううぐっ!! うはっ、ひいいぃ!! やんっ、く、狂っちゃう~~~~!!」

 オートバイに乗る前はあれほど騎乗を拒んでいたのに、今は頬を紅潮させ、悲鳴の中にときおり喜悦の入り混じった声を漏らし始めている。
 この変化は一体なんだろうか。

「リーダー、ありさ様はすごい変わりようですね」
「ふふふ、女は一度火が点くと、なかなか消えないのさ」

 リーダーが満足そうな笑みを浮かべながらつぶやいた。

「ありさ、早くイッちまえ。そうだな、5回イッちまえばバイクから降ろしてやるからな。もしイカなければイクまで、ずっとバイクの上で揺られていろ~。がははははは~~~~~」




前頁/次頁



バイクシビアンimage


野々宮ありさ
野々宮ありささん投稿画像はこちら











作品表紙
自作小説トップ
トップページ




inserted by FC2 system