第7章 熱い吐息をクリトリスから膣口に吹きかける

性器はちょつとした触覚に敏感だが、温度差にも実に敏感である。男性器を例にとっても、寒くなればこう丸を包む陰のうが収縮することでもよく分かる。

ペニスを膣内に挿入している時、男性は膣内のぬくもりを、女性はペニスの暖さを感じとり、ゆったりとした心地よさを味わっているはずだ。実際、個人差もあるが、ふつうの人間の体温が36~7度あるとすると、勃起したペニスの温度は三七度以上にもなる。

このほてりを膣内や膣口が感じると、女性は温度差による熱刺激から性的な興奮をおぼえてくる。舌技にも、この温度差刺激を生かすテクニックがある。

口元を女性器に近づけたら、ハァと熱い吐息をクリトリスから膣口一帯に吹きかけてみる。あるいは口をすぼめてフーッ、フーツと涼しい息を送るのもいい。

熱い息を吹きかけられると、どこも触られていないのに、えもいわれぬ快感を感じ、涼しい息にはこれまでの舌技にない新鮮な刺激を感じとる。この舌技は女性器への舌技の中でも、〝序奏〟や〝間奏〟に使うと十分威力を発揮する。例えば、直接女性器に舌を這わす前、〝序奏〟として息を吹きかけるだけで、快感とこれからの期待感に身をよじらせる。 

あるいは、舌技中の〝間奏″に舌を休めて息を吹きかける。この時はやや涼しい息がいい。火照った女性器に新鮮な刺激となり、女性はふたたび粘膜の生暖かい刺激を求めて、女性器を男性の顔に押しつけてくるようになる。 

また、最初は内股や恥毛に息を吹きかけ、だんだんと円を小さくするようにして、最後は膣口に息を吹きかける〝じらし″戦術を使ってみるのもいいだろう。



第8章につづく












夜学問

トップページ







inserted by FC2 system