第5章 ペニス以上の快感を得て、舌技のとりこになる

膣はセックスの本来の目的からすれば、ペニスの挿入に使われる器官である。しかし、快感を与えるために膣の中に挿入するのは、ペニスでなくてもいい。

舌先を腱内に挿入しても、粘膜であるペニスとなんら変わりなく、女性を絶頂感に導くことができる。いや、ペニスが与える以上の絶頂感や新しい性感を舌先が女性に与えるといっていいかもしれない。

舌先は、ペニスにない表面のネバネバやザラツキがあるし、ペニス以上に自由自在な動きをすることができるからだ。

女性を絶頂感へ導きたかったら、やみくもにペニスを膣内にインサートすればいいというのではないことが、これでお分かりだろう。舌先をペニス代わりに使って、ペニスで与えられる以上の快感を与えられるのである。

その日から、あなたのペニスでなく、舌技のとりこになるはずだ。 ペニスの代わりに舌を挿入しようとするときは、実際に、ペニスを挿入したときと同じ動きを膣に送り込む。

たとえば、浅く、浅く、浅く、深くといった〔三浅一深〕のリズムで攻めてみたり、また最初はあまり舌を動かさずにおいて、すこしずつ出し入れを激しくする。

舌はペニスと違って、動きに自由がきく粘膜なので、同じ動きの中にも、微妙な緩急や変化もつけられる。それが、思いがけない刺激にもなる。

  この時ばかりは、舌の長い男性が有利である(笑)個人的な身体の差異はどうしようもないことだが、舌を変幻自在に出し入れする技は、舌の長い人の独壇場になりがちだ。

また、膣内で舌をすぼめたり、ふくらませたりするのも、女性器を刺激するうまい方法である。これこそ、ペニスでは表現できない動きである。

  ただ、舌が短いからといって嘆くことはない。膣口がとくに敏感なのは、入口から三分の一までなので、そこへの刺激は確実に送れるはずだ。一生懸命舌を動かせば、その気持ちも女性に伝わるのである。

この時は、当然愛撫の手を緩めないことだ。クリトリス周辺に指先をやってもいいし、両手で乳首をつまんだりはじいたりする。

彼女が絶頂感へ向かうスピードに、さらに加速をつけてやるのである。



第6章につづく












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