その人にとって、はたしてセックスが多いのか、少ないのか?
 男同士なら居酒屋のネタ話で、女同士ならカフェのひそひそ話でよく交わされるもの。
 でも元標準回数なんて分からないから、結論なんて出ないまんま終わってしまうのが普通。

 ここに面白い法則がある。
 普通の人はどの位するのだろうという目安に『 九九の法則 』というのがある。
 年齢が何十代かで次のような計算をする。

 たとえば20代なら「2・9・18」と言うことになる。(20代の2に、9を掛ける)
 どういう意味かというと、18を10に8と解釈する。
 それが多いのか少ないのかはよく分からないが、一応標準と言うことらしい。
 つまり10日に8回イタスのが標準ということになる。
 50代は「5・9・45」で40日に5回である。
 
 別の計算のしかたもあるようだ。
「女医の打ち明け話」(北村容子著、永岡書店)に次のような紹介がある。
「40代なら4、50代なら5というふうに、年代を1桁の数字で表し、それを2乗した数字がその年代の平均的な性交間隔日だという。例えば、40代なら16日に1回、50代なら25日に1回が平均的なセックス回数である。」
 この計算方法の方がかなり少ない。

 これに関してアメリカのデータがある。
 NEWSWEEK(私が見たのは日本語版)に載っていたが、対象者・調査方法などは不明である(いずれも年間射精回数)。
 20代 なぜか104、30代 121、40代 84、 50代 52、60代 35、 70代 なんと22。
 20代を除いて、驚くほど九九の法則の方とほぼ一致している。

 ただし以上の件は、同じ屋根の下に365日暮らした場合の話と推測される。
 恋人同士というものは、お互い会いたくても色々な事情によって会えない事も多いわけで「したい回数=行なっている回数」と言うわけにはいかないだろう。
 また恋人のいる時期にすごい数をイタス人であっても、別れたら年間「0」と言う場合もあるから、単純に適正回数なんて語れないだろう。

 それにしても、思っていたより少ないものなんだなあ…というのが私の偽らざる見解である。















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