荻野式について






 まずは、排卵日って知ってるかな。これはその名の通り『卵子が卵管を通って子宮にやってくる日』のこと。
 卵子っていつも子宮にいる訳じゃないんだ。
 一般に『荻野式』と呼ばれるこの計算によると『女性の排卵日は月経がおきた最初の日を1日目として、11日目から16日目に起こる』としたもので、これを理解しておくと避妊する上で大変便利。
 ただ早とちりしないでね。
 あくまでこれは『卵子がいるであろう日』に過ぎないから。
 他に何か要素があるのか?というと、精子の存在を忘れえてはならない。
 精子の寿命は(タフなやつで)女性の体内で3日間と言われ、空気中ではすぐ死滅する。

 また、膣内においても酸性の分泌液によって必ずしも限界まで長生きはできない。
 であるから、『万が一、精子がシュワちゃんやスタローン並にタフだった』ことも想定して【9日目~16日目】を危険日とするのが安全だろう。(心配性の人で9~18は×にしている人もいる。)
 でもこれは生理不順の人には当てはまらないから、正常な人も『基礎体温』を併用することをお勧めする。
(一般的に危険日と安全日とでは分泌液の質感が違うみたい。これまた参考に)

 しかし、危険日という言い方・概念は『作りたくない人側』から考えた言い方で、実際は『適合日』なわけで、女性の種の存続本能はその日にしたいわけだよね(笑)
(そのためか危険日の期間は性器が充血しやすく、感じやすい。また、分泌液の質、量ともに最高であり、男女ともにとてもいい。
 しかし、そんな日にしてはいけない。
 望まぬ妊娠をしてしまうからね。
 以前付き合ってた彼女がよく言っていた。
「危険日にコンドームつけてセックスするくらいなら、安全日に生でやったほうが安心だ」って。
 極端過ぎるかも知れないけど、そんな考え方だってある。
(でも、結婚前ならちゃんと着けるべき。石橋を叩いて渡ることを推奨。)
 ただしコンドームを過信しないこと。
 コンドームの説明書にも書いてあるけど、「コンドームには100%避妊効果があるわけではありません」なんだから。


※ 荻野式とは・・・

 荻野久作博士が考案したもの。
 排卵および排卵後黄体の寿命についての荻野説に加えて、卵子の受精能力は排卵後1日以内、精子の受精能力期間は3日であることから、受胎可能の期間としての予定月経前19~12日の8日間を禁欲することによって避妊を図る方法。
 予定月経周期は変動するので、実際上は1年間月経を正確に記録して、その最小周期と最大周期を求め、次の公式に当てはめて各自の禁欲日(受胎期)を決める必要がある。

(1)受胎期の初日=10+(最小周期-28)=最小周期-8
(2)受胎期の終日=17+(最大周期-28)=最大周期-11

 この方法は薬品や器具を必要としなく、性交渉も自然のまま行われ理想的な方法だが、実際は失敗妊娠が多いと言われてる。
 また、ぜひ知っておいて欲しいことは荻野博士は避妊のためにこの方法を考案したのではないということ。(ここ、めちゃ大事!)
 博士は子どものできない夫婦に、なんとか子どもを授けさせてやりたいと 考えてこの方法を考案されたのだ。
 現在は避妊方法として定着してしまっているが、この点をよく理解しておいていただきたい。


















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