夜学問『避妊について』

夜学問『避妊について』



セックスは大変気持ちの良いものだし、二人の愛を育む上でとても大切なもの。
ところが一つ間違えば、恐ろしい落とし穴もある。
それは性病と妊娠。
子供を産もうとしてセックスをするならいいけど、そうでない場合は避妊は怠らないこと。
後で泣きを見る前に、予め避妊を心がけるようにしようね~。
ってことで本日は避妊について説明します。

ただし僕は医者ではないから、おおざっぱだし、正確なことは専門医に相談してくださいね。
あくまで参考にってことで。


ざっとまとめてみれば、避妊の方法はこれだけあるんだよ。

★リズム法(オギノ式)
最も受精がおこりやすい時期である排卵日前後でのセックスを避けるという方法。
体温の変化で排卵日を知る方法として基礎体温法がある。

★性交の中断
男性が射精の直前にペニスを腟から抜き去る方法。最も危険な方法。

★バリア法
コンドーム、ペッサリーなどを使用する方法。

★低用量ピル
卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれた薬をのんで、排卵を抑制することで避妊する。 きちんと服用していれば避妊効果は高く、もっとも避妊効果の高い方法の一つといえる。

★IUD
子宮内に器具を装着する方法。

★不妊手術
手術によって永久的な避妊を行う方法。

★殺精子剤
腟内に精子を殺す薬を挿入しておく方法。


ひとつひとつをもう少し詳しく説明するね。


◆リズム法(オギノ式)

男性が最も理解しにくい方法かも知れないね。
でも彼女のために知っておいてあげてね。

ふつう、女性の生理って28日の周期で繰り返されるということだけれど、それを利用した避妊法がオギノ式とも呼ばれるリズム法なんだ。
生理の周期が正常な場合、次の排卵がおこるのは生理が始まってからだいたい14日目ぐらい。
ふつう、卵子の寿命はだいたい24時間、精子の場合は3日間ぐらいということだから、排卵予想日の前後約1週間のセックスをひかえれば妊娠を防げるという理屈になる。
ただ、いつもは規則正しく生理の来る女性でも、数日間ずれるってことあるよね?
それがリズム法の欠点なんだ。
だって、これは、排卵がおこったのは排卵予想日ではなかったということだもの。
排卵予想日前後でセックスをひかえたとしてもあまり意味がなかったということになるんだよね。
オギノ式で避妊しようという場合は、正常な生理の周期が保たれているということが大前提ということになると思ってね。

基礎体温法は、体温の変化で排卵日を知る方法なんだよ。
ふつう、女性の体温は低温期と高温期が周期的に繰り返される。
排卵は低温期の最終日頃が最もおこりやすいといわれているから、一番妊娠しやすい低温期の後半から高温期の前半にかけての約8日間のセックスを避ければいいという訳。
でも、体温て、カゼをひいていたり、疲れていたりするだけでも簡単に変化してしまうそうだから、基礎体温から排卵日を知るのは結構むずかしいみたいだね。

◆性交の中断

これは、射精の直前にペニスを腟から抜き去ることで、精液が腟内に入らないようにするという方法。
だけど、この方法って、男性にそうとうな自制心が必要だし、精子って射精前から少しづつ漏れ始めているから、これはあまり確実な避妊法ではないってこと。

AVはこの方法をよく使っており、マネをする人も多いようだが、危険極まりない避妊方法であることを理解しよう。
(AV女優さんはピルを飲んだりと、他の避妊方法を必ずやっている。)

もっともお勧めできない避妊方法である。


◆バリア法
バリア法は、コンドームなどの用具などによって、卵子と精子が出会うのを防ぐという避妊法。
コンドームは男性側が使うものだけれど、その他にも女性側が使うペッサリーなどもある。
また最近では女性用のコンドームも発売された。


★コンドーム

コンドームは薄いゴムの袋状のもので、勃起したペニスにかぶせて使うものである。
先端部分に精液を溜めるための小さなデッドスペースがあって、射精しても精液はコンドーム内に閉じ込められて腟内に放出されないから、受精することもない。
コンドームは、正しく使えばかなり確実な避妊法だけど、射精後すぐに腟内から抜き取らないと、精液が漏れて失敗の原因になるから注意が必要である。
それに、コンドームをつけるためには行為を中断しないといけない。
(これが辛いんだな~!笑)
だから、コンドームによる避妊には、まず男性の理解と協力を得ることが一番大切と言える。

最近、女性用のコンドームもできたみたいだね。
う~ん、まだ使用してないからよく知りません~。(ごめんね)


★ペッサリー

ペッサリーは、セックスの前に子宮の入り口にキャップのようにかぶせて、精子が子宮内に侵入するのを防ぐためのもの。
正確な位置につければ避妊効果は高いらしいけれど、その人の腟の大きさにあったものを選ばないといけないから、婦人科で診察を受けないと手に入らない。
コンドームのように使い捨てではなく、2~3年は繰り返し使うことができるということだけど、ペッサリーを使っている人ってあまり出くわしたことが無いね。(笑)
面倒なのかな?


◆低用量ピル

ピルは女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモン)を含んでいる小さな錠剤で、毎日1錠ずつ服用するとそれらホルモンのはたらきで排卵がおこらなくなるから、避妊することができる。
どうして排卵がおこらなくなるのかって? 
ピルを飲むと卵巣の中にある卵子の成熟が抑えられるから、排卵もおこらなくなる。
ピルには排卵を抑えるはたらきの他にも、子宮の入り口部分から分泌される粘液の性質を変えて精子が子宮に入りにくい状態にしたり、子宮内膜を受精卵が着床しにくいように変えるはたらきもある。
ピルの避妊効果って、正しく服用すれば100%に近いということだし、服用を始める方法を間違えなければ服用した日から避妊が可能になる。
ピルは世界でもっともポピュラーな避妊法だが、日本では発売が遅かったこともあって、残念ながらOC(低用量ピル)の利用率は、欧米諸国に比べ格段に低い現状。


◆IUD

IUDは、子宮の中の環境を変えることによって受精卵が子宮内膜(赤ちゃんのベットになるところ)に着床(妊娠の成立)するのを妨げ、妊娠を防ぐ。
さらに銅付加IUDは、精子の運動性を抑える、また、精子と卵子の受精を妨げる働きもあり、高い避妊効果を発揮する。

◆不妊手術

女性の場合は、卵子の通り道である卵管を結んで卵子が精子と出会うチャンスをなくすための手術、男性の場合は、パイプカットといわれる精子の通り道である精管を切断する手術が行なわれるんだよ。

男女とも、手術をしてもホルモンが少なくなったりするわけではないから、セックスの機能に影響はないし、避妊効果の点でも最も確実な方法といえるらしいけれど、一度手術をしてしまうと二度と妊娠する(させる)ことはできなくなってしまうから、手術を受けるかどうかについては将来のことも含めて慎重に考えなければいけない。
本件については、念のためお医者さんで確かめてね。


◆殺精子剤

殺精子剤は、腟内に射精された精子を、あらかじめ腟内に挿入しておいた薬の力で殺したり、精子の運動能力を失わせたりすることで避妊する方法。
錠剤(発泡錠)、ゼリー、フィルムの3つのタイプがある。
殺精子剤の欠点は、効果の持続時間が短いから、薬を挿入するタイミングがむずかしいことなんだ。
それに正しく使ったとしても避妊効果はそれほど高くないから、他の避妊法を併用することが必要に生ってくる。

このように沢山の避妊方法があります。
だいたい分かってもらえたかな?
いずれにしても絶対大丈夫ということは先ず無いと考えようね。
「一番確実な避妊法はセックスをしないこと」なんていう意見もあるけれど、これは人をバカにしたような話だよね。
二人の愛の証として、セックスは大事なものだけど、避妊には細心の注意を払うようにしようね。
もちろん、妙な病気にも充分気をつけましょう。















inserted by FC2 system