太ももへの舌技



point: 太ももの外側から口を這わせ、次第に柔らかな内側へ移す



 女性の足と言うのは、いざ舌技を行おうと思うと、くまなく行なうにはむずかしい場所である。左右両足があるだけでなく、足の外側もあれば内側もある。また、ヒザから上もあれば、ヒザから下もあり、胴体から上の舌技の方が、まだ楽で効率的のように思われがちである。
 だからという訳ではないと思うが、女性の足に舌技を行なう時、いきなり女性器に近い内ももから舌技を行なう男性がいるが、もうひと息の我慢をしてみてはどうだろうか。

 膝から上に舌技を行なうならば、内ももよりも先に外側のももへ舌技を行なうことだ。確かに、ももの内側が外側よりも感じやすいのだが、このテクニックにも理由がある。性感帯は身体の中でも特に、末梢神経の集中する場所にある。この神経は、生体学上、外的な危害から遠く隔たるような仕組みのために、性感帯も身体の内側に集中している。この性感帯の宝庫とでも言えるのが、女性の内ももである。

   太ももの〝つくり〟からみても、外側は皮膚も固く、どんなに巧みな舌技を行なっても、反応はそれほど高まらない。反対に内側は皮膚そのものがやわらかく弾力がある。感じやすい部分であるひとつの証拠でもあり、なめる、唇で押す、はさむ、吸うなど、舌技のバリエーションはいくらでもある。

   こうしてみると、女性の太ももに舌技を行う時、内ももの舌技に的を絞れば、目的は達成されそうな気もするが、それでは女性に平均点の快楽を与えるのがせいぜいと言える。太ももに舌技を行う時は、外側から舌技を行った方がベターである。

 最終的には、内ももへの舌技に移るにしても、その方が、女性に思いもかけぬ激しい歓びを与えられる。太ももの外側から舌技を始めるのは、次の舌技の効果をより高めるという意味が強い。丹念に外側に施す舌技で、〝じらし″効果が生まれてくるのだ。女性は口には出さないだろうが、「内側の感じるところを早く愛撫してよ~」と、心の中でつぶやくだろう。

また、たとえ内ももほどの性感はないにしても、外側からの舌技でも、軽い性感を誘い出すぐらいのことはできる。

   女性は常に、性感と情緒とがいっしょに絡まりあっていて「彼の唇が自分の肌の上を這っている」、そう思うだけで歓びが深まり、より強い刺激となって女性に伝わることになる。



























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