順序が決められているというのは、そこには何かしら理由があるからです。
 例えばダイヤル式の金庫を開けるために順番を守らなければ扉を開けることはできません。
 女性器を愛撫する流れにも同じことがいえます。
 順番を守ることによって女性の快感の扉を開くことができるものです。


コンテンツ
1 女性器の愛撫順番
2 大陰唇から始める理由
3 小陰唇を愛撫する理由
4 膣前庭、膣口を愛撫する理由
5 クリトリスを後で愛撫する理由
6 まとめ


1 女性器の愛撫順番

 一般的なセックスの流れとしては「キス」から始まって「前戯」に移り、最後に「挿入」という順番がほとんどだと思います。
 まずはお互いに「キス」をすることで気分を盛り上げて、「前戯」で女性の身体を敏感にして興奮させる、そして一番強い刺激を「挿入」することによって最後に与えるといった理由によるものだと思います。
 では、女性器を愛撫する時はどうでしょうか。

大陰唇 小陰唇 膣前庭 膣口 クリトリス

 と外側から徐々に中央に向けて刺激をしていくという流れが自然ではないでしょうか。

大陰唇:恥丘の下から肛門の付近までの、女性器の割れ目部分の両側にあるひだ状のやわらかい皮膚。
小陰唇:大陰唇の内側、口の中と同じような色をした粘膜状のひだ。
膣前庭:小陰唇の内側。
膣口:膣、子宮へとつながる入り口部分。
クリトリス:恥丘の下、小陰唇が合わさる部分の小さな突起。陰核ともいう。

 膣前庭よりも先にクリトリスを刺激するという男性もいると思います。
 どちらにしろ、まずは大陰唇から触り始めるという男性が多いのではないでしょうか。
 では、この流れにどのような意味があるのでしょうか。


2 大陰唇から始める理由

 女性は男性と違って、興奮して気持ちが高ぶっていないと何をしても感じません。
 男性の場合は好みの女性を見ただけで即、興奮することもありますが、女性の場合は徐々に徐々に時間をかけて興奮していき、気持ちが高ぶってきます。
 これはオキシトシンというホルモンが影響しているからです。
 オキシトシンは別名愛情ホルモンともいわれ、パートナーとのスキンシップ(触れ合ったり、抱擁やキスをする)などによって分泌されます。
 なので、女性はいきなり興奮した状態になることはなく、オキシトシンが分泌されて初めて興奮した状態になります。
 女性器も同様です。
 女性器もいきなり感じることはなく、スキンシップや愛撫をされることによって徐々に徐々に、感じるようになってきます。
 よくAVなどで、女性器を触った瞬間に女優さんが感じてしまうような映像もありますが、あれは男性視聴者に対しての演出です。
 つまり演技です。
 少し話が逸れますが、以前AV女優のB子という方と交流がありました。B子さんは、監督の指示もあり撮影時感じているように見せているだけで、実際に感じることは少なく、イクことなんて先ずない、と語っていました。もちろん女優さんによっては例外もあるでしょうが。
 話を戻します。
 なので、最初に大陰唇を愛撫する理由とは、オキシトシンを分泌させて、女性を興奮させるためと、女性器に刺激を与える準備をさせるためということになります。


3 小陰唇を愛撫する理由

 続いて小陰唇ですが、小陰唇の愛撫には膣内をほぐし、男性を受け入れる準備をしてもらう意味があります。
 小陰唇は快感を得ることによって、膣内を充血させます。
 そして、普段は閉じている小陰唇ですが、膣内が充血することによって膣内の粘膜が押し広げられて小陰唇が開きます。
 小陰唇が開けば、男性を受け入れやすくなります。
 また、膣内を充血させることで愛液も出てきます。
 愛液は、血液に含まれる液体成分の血漿が主成分で、膣内が充血することによって血中から漏れます。
 この愛液が男性を受け入れやすくするための潤滑液の役割をはたします。
 なので、男性をスムーズに受け入れてもらうために、小陰唇をあらかじめ愛撫しておく必要があります。
 そして、小陰唇の愛撫は膣内を愛撫しているのと同じ意味合いになります。



4 膣前庭、膣口を愛撫する理由

 膣前庭、膣口への愛撫は女性を焦らすのに最適な場所です。
 実は、膣前庭や膣口を愛撫しなくても、女性は小陰唇で感じることができていれば、男性を受け入れる準備はできています。
 なので、膣前庭や膣口への愛撫は生殖活動という意味では必要はありません。
 しかし、膣前庭や膣口を愛撫することで、さらに女性の快感を高めていくことができます。
 ここで大切なのは小陰唇が開き愛液が出てきたからといって、すぐに挿入せずに、焦らすという意味で膣前庭や膣口を愛撫することです。
 これは人間の感覚の特徴ですが、焦らされれば焦らされるほど、後にやってくる喜びが大きくなるという原理です。
「焦らし」は男性の皆様にぜひ覚えていただきたい重要なテクニックの一つです。
 とにかくAVのように挿入を急がないことです。
 心理学では「認知的不協和音」といって、焦らしをすることによって、その後の期待値を高めていくことです。
 ここで焦らしておくと更に女性の興奮がたかまり、膣内へ刺激してほしいという期待感がドンドン高まっていきます。
 女性が興奮している状態であれば膣内を愛撫しても問題ありませんが、指や男性を挿入する前に充分に焦らしておくことで挿入された時の快感が違ってきますので、膣前庭、膣口も充分に愛撫しておきます。


5 クリトリスを後で愛撫する理由

 小陰唇の次に膣前庭や膣口をとばしてクリトリスを愛撫する男性もいれば、先に膣を愛撫してからの男性もいると思いますが、いずれにしても、いきなりクリトリスから愛撫をする男性は少ないと思います。
 理由として、女性が充分感じていないと、クリトリスを愛撫してもなんの刺激も与えられませんし、それどころか、逆に痛みを与えてしまう惧れがあるからです。
 クリトリスは十分に興奮させてからであればちょっとした刺激を与えただけでも快感を与えられるほどのとても優れた性感帯です。
 愛液を使ってクリトリスに塗れば、指での摩擦で傷をつけてしまう心配も少なくなります。
 女性も痛みを感じなかったり、傷をつけられる心配がなくなるので、安心してあなたの愛撫に身をゆだねることができます。

 
 以上が女性の性器に刺激を与えていく順番になります。


6 まとめ

 刺激する順番は自分の経験や女性の体調にもよって、順番が入れ替わったり、途中を省略したりする場合もあります。
 しかし、それぞれの部位の愛撫をどのような目的でしているのかが分かっていれば、愛撫の仕方も自然と変わってくると思います。
 あなたも、ぜひ試してみてください。






















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