美の輝きを増す30代





10代後半~20代のほとんどの女性が肌艶を含め美しいことは今更言うまでも無いのだが、真の美人は30代だと僕は思っている。

今や押しも押されもしない大女優になった藤原紀香さんがまだ駆け出しの頃(某雑誌のモデルさん)、当時インタビューでこのように言っていたのを記憶している。
(実は紀香さんがまだ無名の頃から応援していた。笑)

「20代は美しいのは当たり前だと思うの。30代から美しい女になるか、ならないかが大事だと思うのよ。30才を過ぎても『きれいだね』って言われる女になりたいですね。」と。

女性というものは、一般的に『年齢』ということに関し、男性以上にデリケートである。
(男性でも必要以上に気にする人がいるが。)
数々の女性のHPを見ていて、10代~25才くらいの方は、おおよそプロフィールに年齢を記載しておられる。
ところが、26才以降の方は、年齢を書かれない方が非常に多い。(失礼なことを申し上げるが)
理由をここで説明する必要等全くないだろう。デリカシーの持合わせている男性諸氏ならば、女性のそんな繊細な気持ちというものを理解しているはずだから。

女性も30才頃になると、人生における幾多の経験を積むことになる。
仕事においても中軸をなし、恋愛も何度か経験し歓喜と辛酸を知り、社会における人間関係においてもその困難さを経験することになる。
また趣味やスポーツの分野で活躍している人は、一定のレベルまで達している場合が多くベテランと言われる域に入っていく。 つまり全てにおいて円熟味を増しており、それがひいては心の余裕となり内面から溢れる『大人の女性美』となって行く。

ただし、すべての女性達がそうなるとは限らない。
30歳と言う歳は一種の岐路であり、『美』に関しても、差が開いていき個人差ができてしまう。

20代の時とあまり変わらない人。
20代よりも、輝きを増す人。
20代の時よりも、老け込む人。(所帯やつれを含む)
恋愛経験、結婚、出産、などの影響も大きいが、美しい人は如何なる状況を迎えても美しさを保持している。
ただし夫婦愛も消沈したり、経済面で苦労すると一気にやつれてしまうことがある。
残酷なようだが現実はそういうものだ。

1つの例を挙げるなら、30才過ぎで集まった同窓会、久しぶりに集った仲間達の姿に変化は無いだろうか?
20代時の同窓会より、若々しい人、老けた人、格差が一段と大きくなっているのを気づくはず。

女性は30才以降、美を保つ事への努力・健康の保持・経済的状況・人間関係・精神の安定度・人間形成度……等がいかなる状態かによって大きく変わっていく。

20代を経て30代になることを嫌がる女性も多いわけだが、むしろこれからが『熟成された大人の女性美を掴む時機』に差し掛かったと思うべきであって、決して悲観してはならない。
30代を喜んで迎える気持ちこそが、真の女性美を手に入れる重要な要素ではないだろうか。




























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