しずか 水族館を持つ女
Shyrock作
朝の眩しい木漏れ陽の中で僕は無意識に手を伸ばしていた。
指先に触れたのはシーツに包まったシズカの白く形の良い臀部であった。
左臀部をくるりと3回撫でると、その指はすぐに悪戯坊主になった。
そう、臀部だけにとどまらず微妙な部分を弄ったのだ。
眠っていたしずかは、「あっん……」とかすかな声を洩らせた。
指が不規則ではあるがゆっくりとリズムを刻む。
しずかのデリケートな部分が潤うのに多くの時間を要しなかった。
しずかがおびただしく濡れ始め、顔はこちらに向けていたが、依然瞳は閉じたままである。
指は包皮を広げ、可愛い実をもてあそんだ。
しずかの声のリズムが次第に速くなり、ボリュームも大きくなっていく。
愛撫もローからセカンドへとギアチェンジした。
「あぁん、そこ感じるぅ……あれ……?たしか水族館に行くんじゃなかったの?」
「僕は君の水族館が観たい」
「私の水族館?なに?それ」
「溢れる蜜の中で泳ぐ生き物を見たいんだ」
「やだ~!よく分からないけど、何かいやらしいそう!」
僕は突然、シズカが掛けていたシーツをめくった。
そこには一糸まとわぬ全裸の女の姿があった。
彼女は咄嗟に両手で乳房を覆った。
「いやぁ……恥ずかしい……」
僕の視線が下半身に注がれていたことに気づいたしずかは、あわてて股間を隠そうとしたが、僕はその手を振り解いた。
昨夜、僕の目前であれだけ淫らに舞ったくせに、今更なぜ恥ずかしがるのだろうか。
女心とは不可解なものだ。
いや、待てよ。昨夜と一つだけ違うことがある。
昨夜は暗闇の中だった。
暗闇の中だったからあれほど大胆に痴態を演じられたのだろう。
でも今は朝だ。
カーテンの隙間からは木漏れ日が射し込み、ちょうどシズカの身体を明るく照らしている。
恥毛をよく観ると真っ黒ではなくて、いささか茶褐色であることがよく分かる。
そして薄い翳りの奥には見事なまでの亀裂がくっきりと走っている。
僕は深い渓谷に顔を近づけた。
「Shy、いや、恥ずかしいよ……」
恥ずかしがってはいるが身体を閉じようとはしない。
やっぱり女心は複雑だ。
「しずか、仰向けに寝転んだ僕の顔の上に座って?股間を僕の口にくっつけるように」
「えっ……うそ……顔に座るなんてぇ……そんな恥ずかしいことできないよ」
「ダメ、やって」
「そんなぁ……」
嫌がるしずかをむりやり、僕の方を向かせて顔の上に座らせた。
しずかの股間がちょうど僕の唇に触れるよう前後に調節する。
ワレメが直近に迫ってくる。
女性特有の香りが僕の鼻腔をくすぐる。
左右の小陰唇をかき分けてそっと舌を挿入する。
しずかの身体がぴくんと痙攣する。
容赦のない粘膜攻撃の嵐がしずかを襲った。
「あっ、んっ……あっ、ああっ……くっ、んっ……あ、あぁん……ひぁあっっ!」
あまりにも腰の動きが激しいため、ときおり僕の唇から陰唇が逸れる。
しずかの腰をつかみ元の位置に修復し、ふたたび舌攻めを開始する。
次第にしずかの痙攣が激しくなっていく。
舌攻めが数分に及び、やがてしずかの谷間からはおびただしい蜜液が溢れ僕の口内に流れ込む。
できるだけこぼさず口に含もうとしたが、口に収まり切れなかった蜜液は口の周辺を濡らした。
やがてしずかはセックスをするまでもなくアクメに至ったようで、うわずったような声を奏でた。
「ひあっ……やあぁ……かふっ……へあぁっ……くぅうんっ……はふぅうっ!!」
(もしかしてセックスの時よりもすごいんじゃないか?)
自分がいたしているのに、奇妙な嫉妬心が湧いてくる。
(自分に嫉妬してどうする?)
ふだんの淑女振りとは打って変わっての乱れっぷり。
「あっっ、ああッ! あっあっ、あっッ、ああっ! あッあッあアァアアアッ!!」
「クンニでイッチャったの?」
「ふぅふぅふぅ……うん……イッたぁ……」
しずかはまるでセックスの後のように息を切らせ、顔を紅潮させている。
「あはは、だいじょうぶか?今から入れるけど」
しずかは頷きながら、そのままの姿勢で騎乗位の体勢に入った。
僕のコックに照準を合わせる。
しっかりと濡れそぼった蜜壺は、容易に僕のコックを含みこむ。
数か月前までは挿入時に痛がることもあったのに、すごい変わりようだ。
しずかは騎乗位で腰を激しく上下させ、歓喜に咽び、あげくは随喜の涙を流し始めた。
いつもより激しかったようだ。
いとおしい女、しずか。
女の全てを赤裸々に曝け出し、感情のおもむくままに、愛の営みに挑む姿は見ていてとても美しい。
心も身体も裸になった女は美しい。そして眩しいものだ。
新緑の五月の陽射しを浴びて、しずかの白い肌は僕の上で躍動している。
愛らしい水族館は僕の中で息を吹き返す。
終
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エッセイ集
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