先日セックスレスでお悩みの方からメールをいただきました。
 メールなので詳しいことが分からない点もありますが、参考になればと思い、ここに一言したためることにしました。

 最近、30歳代~40歳代のセックスレス夫婦が増えてきました。
 マスコミの中には、「男と女をつなぐのはセックスだけではないから、互いに楽しければセックスレスでも良い」とか、「楽しみが多様化してきている今、セックスレスは進化の一つ」という論調もあります。
 一方、若者の間でも、セックスという自分の全身をさらけ出すことにためらいがあり、面倒なこと、対立することが嫌で、セックスレスで過ごす人もあります。
 もちろん、性交だけがセックスではありませんが、肌のふれあいを通じてお互いを見つめあってゆく、いわゆる「エロスの風」の吹かない夫婦関係は寂しいものです。

 一方、セックスの情報誌は、男性誌ではポルノが多く、また、女性誌は主人を刺激する香水やランジェリーの紹介などを薦めているようです。
 病気やインポテンツでセックスレスになる場合は別として、多いのは、主人は仕事に精力を使い果たし、妻は慢性的な愛と性の不満の中でささやかな抵抗にはけ口を求め、子供の養育に気を紛らわせることで日々を送り、気がつけば2、3年セックスをしていないという例が多いのではないでしょうか。
「光陰矢の如し」という言葉がありますが、子どもたちは独立し、主人は定年退職して二人だけの新生活が始まったとき、今までの貧しかった性生活のつけが跳ね返ってくることがあります。
 さあ、今一度考えてみましょう。

 慣れと惰性で、お互いに求め合うことを忘れてはいませんか?
 壁紙やカーテン、ベッド回り等、一度明るい色に変えてみませんか?
 不満を心の中にためこんでいませんか?
 面倒なことを言われたとき、逃げていませんか?

 ご主人が下手だからどうしようもない、だって?
 いえいえ、誰でも最初は下手です。(年齢はあまり関係ありません)
 男性は女性に対する探求心と、伴侶への細やかな愛情をもってすれば必ずや克服できます。

 性とはとてもメンタルなものであり、何かの切っ掛けで大きく変わることもあります。
 お互いの努力と思いやりでほとんどが解決するものと信じています。









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