エッチなシーソー

Shyrock作









今や不況知らずの産業といわれているラブホ業界。
当然、この業界にあっても熾烈な戦いが繰り広げられている。
建物や設備、それに部屋の設えに色々と趣向を凝らすのは当然のことながら、女性に「あのホテルはダメ」と言うレッテルを貼られると客足が遠退くと言われているところから、女性が好むお洒落で小粋な小物にも力を入れたりと、ホテル側も生き残るために必死に知恵を絞っている。

今日ご紹介するのはそんな中でも、ちょっとユニークなホテル。
よく公園で見掛ける子供用の遊具・シーソー。
それがラブホ内で見掛けた時の話である。
もう4年前になる。

その夜、食事を済ませた僕たちは、表通りから少し入ったホテル街に向かった。
僕たちは一度行ったラブホには二度行かないよう心掛けていた。
新しいホテルに行けば、何か新しい発見があるからだ。
好奇心旺盛な2人にとってはそれがとても楽しみだった。
エントランスホールで二人は部屋のボタンを押した。
部屋は結構広めで、部屋の隅に驚いたことにプラスチック製のシーソーが置いてあった。
今までアイデアに溢れたラブホを数々見てきたが、シーソーとは何と奇抜だろうか。
でもどうだろう……?
今からエッチをしようという大の大人が、子供に帰ってシーソーをして遊ぶだろうか?
これは単なるシーソーだろうか?大人が喜ぶ何かがあるんじゃないか?

「わあ、シーソーだ!遊ぼ、遊ぼ!」

奈々子はまるで子供のようにはしゃいでいる。
だが、僕は素直には喜べなかった。
シーソーにどんな仕掛けがあるのか気になったので、ぐるりと廻って調べてみた。
するとシーソーの片側に約5センチほどの穴が空いているのを発見した。

「何だろう?これは……」

まもなく、その穴の謎が判明した。
室内に自動販売機があって、バイブレーターが売っており、それを購入して穴に取り付ける仕組みになっているのだ。
さすがに大阪商人が経営するラブホテル……やることががめつい(笑)
自販機のバイブは4,000円した。
ちょっともったいない気もしたが、せっかく珍しいものがあるのに遊ばない法はない。
好奇心がふつふつと音を立てて溢れ出す。
奈々子も試してみたくて仕方が無い顔をしている。
興味津々の面持ちで、僕が買うかどうか表情を伺っている。
結論は直ぐに出た。
購入決定。

シャワーで軽く汗を流した後、バイブレーターを買い早速シーソーに取り付けてみた。
バイブの色は白だ。
天井を睨むように真っ直ぐ上を向いてそそり立っている。
何か異様な雰囲気が漂っている。

愛撫もしないでバイブ付きのシーソーに奈々子を座らせるのはちょっと可哀想なので、ソファで適度に愛撫をしてやって彼女が潤い始めた頃、シーソーにまたがらせることにした。
奈々子は慎重に腰を沈めていく。

「はぁ……ああぁ……Shy……あは……入ったぁ……」

スイッチをオンにした。

(ウィ~~~~~ン!!)

「ああぁ~~~!すごく食込むよぅ!お腹にぐんぐん入って来るよぅ~!ふぁぁぁ~!」

外からだと見えないが、奈々子の内部ではバイブの先端がクネクネと淫靡に蠢いているはずだ。
白いバイブレーターはすでに奈々子の割れ目に深々と埋没してしまっている。
僕が向かい側に座るとその重みで奈々子の身体が浮き上がった。
膣が激しく擦れたのか、奈々子は突然喘ぎ声を出した。
僕が上下する度に、奈々子の身体は僕と反対に動き、デリケートな個所に強い刺激が加える。

バイブの端部に触角のようなものが付いていて、それがうまい具合にクリトリスに触れるように作ってある。
奈々子の表情に赤みが差してきた。
艶めかしい声が向かい側にいる僕の耳元へと響き渡る。

奈々子はしっかりと手摺にしがみついてはいたが、上半身は大きく左右波を打っていた。
歓喜によがる奈々子の姿を、少し距離の離れたところから見るのはどうも奇妙な感じだ。
自分が直接貫いている訳ではないし、奈々子自身がオナニーをしている訳でもない。
まるでそばにいる第三者の男と浮気をされているような、そんな奇妙な気分になってしまう。
そしてついに「い、イク~~~~~!!」という言葉を発してしまった奈々子。
男要らずのシーソーゲーム?
よがる奈々子を見ていて、不思議にも奇妙な嫉妬が湧き上がった。

奈々子の悶絶する姿を見せつけられて、こっちはもう痛いほど硬く大きくなってしまってる。
グッタリとっしている奈々子をシーソーから抱きかかえて、ベッドへと担いで行った。

前戯はもういらない。
即行本陣を攻めるのが良さそうだ。
昂ぶりから冷め切らない奈々子を激しく攻め、まもなく奈々子に二度目の絶頂が訪れた。

遊園地には必ずと言って良いほどよく見かけるシーソーだが、それをラブホに利用したホテルプランナーの発想には頭が下がる思いがした。
一般の商いにおいても同じだが、ちょっとしたアイデアで大当たりすることがある。
これからもラブホプランナーの知恵比べを大いに期待したいものだ。

















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