岩場でバックアタック!
Shyrock
和歌山県白浜
夏になると、つい気持ちが開放的になってしまうことがある。
公園では人目を忍ぶこともなくカップルが抱合う姿を見ることがあるし、夜の浜辺に行けば熱々ムードで火傷しそうなときもある。
比較的恥ずかしがり屋の僕だが、時には大胆になることもある。
少し前になるが、ある夏のこと。
日本各地には『白浜』という地名が12か所あるが、僕が行ったのは和歌山県にある白浜海水浴場。
関西では毎年夏になると同海水浴場はファミリーやカップルでかなり賑わうし、また温泉としても有名でこちらは年中観光客が絶えない。
ご多分に漏れず、当時僕も当時の彼女奈々子と夕方浜辺の散歩としゃれ込んだ。
「ねぇ、キスして?」
突然切り出す奈々子。
そう、彼女はそのときの情緒がそのまま言葉になってしまう。
「う~ん、ここは人が多いからちょっと無理かなあ」
ならば、というわけで、人が多いところを避け、人気のないところを探し回った。
しばらく探索すると入江の先端に好適な岩場が見つかった。
魚釣り客も海水浴客の姿もない。
(おお、これはラッキー!)
二人は大きな岩の上に腰を下ろしてキスをした。
それだけでやめておけば良かったのだが、奈々子のミニスカートからはみ出したふとももを見て、僕のムラムラ病に火が点いてしまった。
キスをしながら、胸元を弄り、ついにはスカートの中まで指が伸びていく。
ショーツの隙間から指を入れると、奈々子もかなり高揚していて秘所はすでにジュクジュクパラダイス状態。
中指の動きはもう止まらなくなってしまった。
「あはぁ……あぁん……もう我慢できない……入れて……ねぇ、お願い、入れて……」
奈々子は切ない声を出している。
潤んだ瞳と半開きの唇を見ていると、僕も俄然その気になってしまった。
だけどここは岩場、一つ間違えば海にドボン。
しかも平らではなくいびつな岩の上で、どんな体位で行なえばいいのやら。
少しでも平らに近い岩を選ぶと、奈々子のスカートを捲り上げショーツを一気にずらせた。
白い尻が夕陽に映えて何とも艶めかしい。
しかし人が来ないとは限らない。
周辺を見渡し今は大丈夫と確認する。
僕は急いで短パンとトランクスをいっしょに脱ごうとした。
ところが大きくなったモノがじゃまをしてサッと脱げない。
男がパンツを脱ぐのに手間取るとは何という間の悪さ。
ようやく奈々子の白い尻に「お待たせ」のキスをして、谷間に僕のモノを押し込む。
念のためもう一度周囲を見渡してからピストン開始。
潮風になびく奈々子の髪が僕の顔に触れてくすぐったい。
見られると辛いので速くイコうとピッチを上げて突きまくり。
のんびりと体位を変える余裕なんて全然なく立ちバックのみ。
気持ちが急くので早めに早めの発射。
奈々子は喘いではいるが、まだイッテいない。
イッタかイッテないか、そんなこと知らない無責任エッチ。
ホテルに戻ってから埋め合わせすればいいだろう。
アウトドアもたまにはいいけど、やっぱり外は落着かないね。
でも女の子って、男よりもスリリングなエッチを好む傾向ってあるみたい。
終
エッセイ集
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