僕が入社した頃、酒の席で先輩から聞いたもっとも印象に残る男の遊び方。
それが<ワカメ酒>だ。
芸者遊びのひとつだと教わった。
さて、はたして<ワカメ酒>とはどうするのか?
まず女性を全裸で仰向けに寝かせる。
そして股間のデルタ地帯に酒(通常は日本酒)を注ぐ。
すると、何と!女性のアソコの毛がフワフワとワカメのように浮き始める。
なおその女性には、あらかじめ適度に愛撫をしておくと酒が一層美味くなるらしい。
愛撫によって女性が感じ始め愛液が適度に滲み出し美味になると言う。
世界に二つとない味覚の酒<その女性限定のラヴジュースカクテル>が誕生する。
ちなみに女性は酒をこぼさないようにぴったりと膝を閉じ合わせるのがコツらしいが、太股の細すぎる女性はかなり難しいと言う。
閉じ合わせても隙間ができてしまい下に漏れてしまうのだ。
そんな艶話を聞いてから数年の歳月を経て、僕はある女性に一度だけ<ワカメ酒>を試すことに成功した。
当時付き合っていた彼女にわかめ酒の話をしてみると、
「面白そうね。やってみたいなあ」
その言葉が実行の引き金となった。
場所にホテルの風呂場を選んだ。
家の風呂場だと狭いし、ホテルであってもフローリングや和室だと酒がこぼれ床に滲みるおそれがあることから、やはり防水してある風呂場が最適だと考えた。
彼女を風呂場の床に直に寝かせるわけはいかないので、床にバスタオルを数枚敷くことにした。
彼女を仰向けに寝かせると、僕も真横に寝転び胸や秘所を愛撫した。
しばらくすると彼女の口から喘ぎ声が漏れ始める。
(頃合いだ!)
日本酒が不得手な僕は、白ワインを彼女の股間に注いだ。
彼女の薄い陰毛がユラユラと海藻のように揺らぎはじめた。
彼女は眼を閉じ、声を潜め、その珍奇な体験に身をゆだねている。
注ぎ終わった。
「じゃあ、いただきます~」
「う、うん……どんな味か教えてね?」
僕は彼女のデルタ地帯に顔を埋め、静かに白ワインに口をつけた。
(ピチョ……ピチョピチョ……)
(うまい!絶品だ!)
「どんな味なの?おいしい?」
「〇〇子限定ラヴジュースカクテルって感じかな?コクがあってすごく美味しいよ~」
「私も飲んでみたいなあ」
結局〇〇子にもスプーンで軽く一口飲ませてやり、わずかな時間で僕が飲み干してしまった。
飲み終わった後、劣情を煽られた僕はたまらなくなってクンニを開始した。
その後、酒の勢いも手伝って、まるで野獣のように襲いかかったことを憶えている。
ワカメ酒の経験は後にも先にもその一回だけ。機会があればまたやってみたいかも。
あ、そうそう。ワカメ酒は女性器の粘膜から膣にアルコールが入りやすいため女性の方が酔ってしまうことがあるらしい。だからやる場合は短時間で切り上げるなど十分配慮してあげてね。
終
エッセイ集
トップページ