呪いの花~黒百合~








“黒百合の歌”

黒百合は 恋の花
愛する人に 捧げれば
二人はいつかは 結びつく
ああ あああああ あああああああ
この花ニシパに あげようか
あたしはニシパが 大好きさ

黒百合は 魔物だよ
花の香りが 沁み付いて
結んだ二人は 離れない
ああ あああああ あああああああ
あたしが死んだら ニシパもね
あたしはニシパが 大好きさ

黒百合は 毒の花
アイヌの神の タブーだよ
やがてはあたしも 死ぬんだよ
ああ あああああ あああああああ
ああああ ああああ あああああ
ああああ ああああ  あああ あああ


作詞 菊田一夫
作曲 古関裕而
(1954年 織井茂子さんと言う人が歌ってヒットした。)


かなり前になるが、BBSに『黒百合の歌』と言う曲の歌詞が投稿されたことがあった。
投稿者は匿名であった。
僕はすごく情熱的で素敵な歌(歌詞)だなあ・・・とその時は思っていた。
投稿してくださった人に感謝すらしていた。

ところが・・・
その後、ある知人との会話で、たまたま、百合の話が出た。
僕はふとBBSに投稿された『黒百合の歌』を思い出したため、知人にその事実を話した。
するとその知人は突然顔色を変えて驚くべきを語りだした。

「Shyは黒百合の花言葉って知ってる?黒百合は、“恋”“恋の魔術”“ときめき”等の花言葉もあるんだけど、もうひとつ恐ろしい花言葉があるのよ。それはね、“呪い”なの。好きな人の身近にそっとクロユリの花を置いて、相手がその花に触れればふたりは結ばれるという、ロマンチックなアイヌの伝説があるんだけど、反面、香りも強烈なので魔性の花というイメージから“呪い”という魅力的で妖艶な花言葉が生まれたらしいの。 いくら努力しても好きな人がこちらを向いてくれない。それならいっそその人を殺して自分も死にたい、と言う女の激しい願望・・・。人のものには絶対にしたくないと言う存念・・・。いいえ、存念と言うより、怨念に近いものかも知れないわ。どちらにしても充分に気を付けた方がいいわ」

僕はその話を聞いたとき、背筋が寒くなってしまった。
従来から、存在するかどうか判らない幽霊やモンスターよりも、生きている人間の方がずっと恐いものだと思っている。
だからこそよけいに気味が悪かった。
実際に、ある女性に呪い釘を打たれて十二指潰瘍を患い入院してしまった人も知ってる。
(幸い一命は取り止めたが・・・)

僕自身、過去恨まれるようなことをしたかどうか?
これが一番問題なのだが、その時、思い当たる節が全くない訳ではなかった。
それは黒百合投稿事件から更に数年前まで溯らなければならないが・・・。
ちゃんと話がついたはずなのに、どうして今頃になって、という疑問が生じた。

黒百合が投稿された当時、頭痛に悩まされていたことは事実だった。
でもまさか黒百合が原因等とは考えたくない。
そんな非現実的な・・・。

少しみっともないことを書いてしまった。(苦笑)
だけど、僕はどこにでもいるごく平凡な男。
当然長所もあれば短所もある。
強い面もあるし、弱い面もある。
優しい面もあれば、冷たい面もある。
振ったこともあれば、振られたこともあった。
だから、愛されることもあれば、憎まれることもあって当然かも知れない。

それにしても女性心理って言うのは複雑なものだ。
どんな別れ方をしたって、結局、恨まれる時は恨まれるものかも知れない。
円満な別れなんて言うのは滅多にあるものじゃない。
男と女がこの世にいる限り、いつもつきまとう煩悩なのかも知れない。





★クロユリ

■分類=ユリ科フリチラリア属の多年草
■原産=北海道・中部以北の本州
■学名=Fritillaria camtschatcensis
ユリ科 フリチラリア属(バイモ属)
学名 Fritillaria camtschatcensis (L.) Ker-Gawl.
英名 Kamchatka lily
和名 クロユリ(黒百合)
別名
花言葉 恋、呪い
メモ  属名は、ラテン語の「fritillus(チェッカー盤)」が元になっており、フリチラリア属のある種の花の模様から付いたそうです。

黒百合は、ユリに似た6枚弁の花が暗褐色で黒く見えるところからクロユリと呼ばれる。
バイモの仲間で、草丈10~50cm。
花は下または横向きに咲く。
内側に細い斑点があり、独特の臭いが有る。
本州、北海道の高山に生えるミヤマクロユリと、北海道の低地に生えるエゾクロユリとを分けて呼ぶこともある。
エゾクロユリの方が花色が黒っぽく、一茎につく花の数が多い。















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